岩手県立不来方高校(岩手)が春の甲子園(第89回選抜高校野球大会)の21世紀枠に選ばれました。
不来方高校の部員はわずか10人。
野球は9人スポーツのため、誰も欠けることができないほど部員が少ないのです。
甲子園への出場は春夏通して初めてのことです。
今回の21世紀枠での出場は部員10人という苦難を乗り越えたことにあるようです。
大会では初出場での初勝利を目指して、是非頑張って欲しいですね。
さて、気になるのはこの不来方高校はしっかりと甲子園で勝てるのか?
また、実際のところ県大会ではどうだったのか?
いかんせ部員数が少ないですので、彼らの実力が気になるところです。
早速、調べてみました。
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正式には、岩手県立不来方高等学校と呼びます。
以下、学校の詳細です。
・創立年:1988年
・男女共学
・普通科(人文学系、理数学系、芸術系、外国語系、体育学系)
・出身者:藤枝とおる(漫画家)など
他の部活動では、過去にホッケー部が全国優勝、男子ハンドボール部が全国準優勝、カヌー部が全国3位、サッカー部が全国ベスト16とそうそうたる成績を残しています。
県立高校ながらスポーツも盛んですね。
そして、今回の野球部は春夏通して初の甲子園出場と歴史に名を刻みました。
野球部部員は近年では30人前後をキープしていたようですが、今年は1、2年生合計で10人とまさに少数先鋭で戦っています。
過去に少人数で甲子園に出場したチームは他にもあり、ざっと見渡すと下記になります。
なんと、驚くべきこといん準優勝をしているチームが2つもありました!
・1974年池田(徳島):11人・準優勝/通称「さわやかイレブン」
・1977年中村(高知):12人・準優勝/通称「二十四の瞳」
・1987年大成(和歌山):10人
・2013年いわき海星(福島):16人
また、今回の選考理由は下記を引用させていただきます。
東日本の選考が行われ、部員わずか10人ながら、秋の岩手大会で準優勝した不来方高校について、「10人でも夢の舞台に立てるチャンスを与えるべきだ」という意見が出されました。そして、少子化が進む中、少人数で野球をしている学校へエールを送りたいとして選考されたということです。
部員10人での出場について、主催者は「けがなどで部員の人数が欠けるリスクもあると承知したうえで選考した」としています。http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170127/k10010855031000.html
不来方のチームは打力が武器。
新チームになった段階で、人数が少なく守備の全体練習の時間が取れないことを逆手に取り、個人単位で取り組みやすい打撃を磨くことに注力し始めたそうです。
平日の平均練習時間は2時間ほどながら、打撃マシンを相手にとにかく打撃を磨いたそうです。打ち込み量は1人200球を超えることも。
一方でも守備練習も少ない時間で懸命に取り組んでいますね。
ノックを後逸すれば、球拾いに走るのは自分。選手たちは「練習効率を落とさないため、集中力を高めて一球もおろそかにしない」と口をそろえる。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170127-00000093-mai-base
人数が少ないので、打った後の球拾いなども大変なはずです。
他にもベースコーチ、バット引き、グラウンドの水まき、ライン引きなどなど、野球は競技以外での準備が多いので、10人というハンディは非常に大きいはずです。
本来の練習以外の部分で体力を消耗してしまう場合もありますが、しっかりと練習を積み重ねてきており、県大会でも結果を残しているのです。
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不来方は人数が少ないことがピックされますが、実力は十分なのです。
早速、県大会での成績をご覧ください。
・1回戦 11−0(遠野)
・2回戦 2−1(福岡)
・準々決勝 7−1(盛岡市立)
・準決勝 6−4(花巻農)
・決勝 0−9(盛岡大附)
決勝こそ敗れてしまいましたが、1試合平均10安打、平均6得点で準優勝と申し分ない成績を残しています。
これは初めての東北大会出場だったそうで、チームとしては歴代トップと言っても間違いではありません。
また、10月の東北大会では、巨人・坂本選手の母校である光星学院に0−2と接戦を繰り広げるなど実力は備わっているのではないでしょうか。
しっかりとしたチームカラーを持っている不来方ですが、果たして甲子園では勝てるのでしょうか。
過去を振り返ると、前述の通り、下記のチームが準優勝をしていますね。
・1974年池田(徳島):11人・準優勝/通称「さわやかイレブン」
・1977年中村(高知):12人・準優勝/通称「二十四の瞳」
一般的に今回の甲子園で不来方が勝ち上がれるかという見解では、難しいかもしれません。
個人的にもやはり多くの強豪校が凌ぎを削って出場しているので、簡単な試合はないでしょう。
しかし、一つ勝利をすればマスコミを注目し、選手たちも気持ちが乗ってくると思います。
人数は少ないですが、一方で、団結力はどのチームよりも強いはず。
団結力と勢いでポンポンを勝ち上がることもできるのではないか、と期待しています。
スポーツの面白いところは「絶対」がないことです。
かつてサッカー五輪日本代表では「マイアミの奇跡」で王者・ブラジルを破っていますしね。
甲子園の活躍を期待したいですね。
以上となります。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
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