今回は、『果てしなきスカーレット』はなぜ酷いと言われてる?あらすじ評判を徹底解説!というテーマについてお話します。
『果てしなきスカーレット』は、「サマーウォーズ」、「竜とそばかすの姫」の細田守監督による最新作映画です。
しかし、本作は不評があちこちで発生。
それでは、一体なぜ『果てしなきスカーレット』はひどいといわれるのでしょうか。
また本作の評判やあらすじはどのようなものになっているのでしょうか。
それでは、『果てしなきスカーレット』はなぜ酷いと言われてる?あらすじ評判を徹底解説!スタートです!
この記事の目次
『果てしなきスカーレット』の概要
『果てしなきスカーレット』は、2025年11月21日に公開された細田守監督の最新作映画です。
古典小説『ハムレット』を原作にした本作は、中世デンマーク王であった父を殺した叔父への復讐に狂ってしまった少女スカーレットが死者の国を舞台に、現代から死者の国に送られてきた青年と出会い、死者の国を冒険しながら、叔父への復讐をなしとげようとするストーリーとなっています。
芦田愛菜さんや役所広司さんといった大手俳優が多くキャスティングされたことでも話題となっています。
芦田愛菜さんといえばギレルモ・デルトロ監督の『パシフィックリム』で怪獣から逃げる少女を演じていましたが、そんな少女が成人の役を演じるのは時の流れを少し感じさせますね。
ネタバレ注意!『果てしなきスカーレット』のあらすじ
『果てしなきスカーレット』のあらすじは、以下のようになっております。
これ以降はストーリーの確信に触れたネタバレも投稿しますのでなにとぞご注意ください。
部隊は1601年、中世のデンマーク。
そこにはアムレットという王がいました。
しかし、アムレット王は弟のクロ―ディアスに殺害され、王位を奪われてしまいます。
アムレットの娘であったスカーレットはクロ―ディアスに復讐を決意、クロ―ディアスに戦いを挑みますが、毒殺されてしまいました。
そこで死者の国に送られてしまったスカーレットは現代日本の若者・聖(ひじり)とであいます。
聖(ひじり)は、現代日本で看護師として活躍、そして学生時代には弓道をたしなんでいました。
やがて、スカーレットは叔父が死者の国に落ち延び、そこで権力者として君臨していることを知ります。
復讐を改めて決意したスカーレットは、クロ―ディアスのもとへ向かおうとしまいますが、聖(ひじり)は『復讐は何にもならない』と警告。
しかし、それでも許せないスカーレットは叔父を殺そうと追いかけます。
叔父であるクロ―ディアスも、スカーレットが来たことを知ると、部下を派遣。
スカーレットと聖(ひじり)の命を狙わせます。
多くの困難を乗り越え、スカーレットは、クロ―ディアスを追い詰めます。
また、スカーレットは、かつて父の部下だった男から、父の遺言が『許せ』だったと知ります。
クロ―ディアスを追い詰め、殺そうとしていましたが、父の遺言を突如思い出し、クロ―ディアスを殺さず『叔父様』と迎え入れようとします。
しかし、卑怯なクロ―ディアスはスカーレットを惨殺しようとします。
ところが、突如そこへ巨大なドラゴンが出現。
クロ―ディアスに雷の一撃を与えると、倒してしまいました。
スカーレットは、生き残りますが、戦いのさなか、聖(ひじり)も殺害されてしまいました。
悲しむスカーレット、すると突如中世の社会に飛ばされます。
なんとスカーレットは死んでいなかったのでした、生きて女王となったスカーレットはデンマーク女王として君臨することとなるのでした。
『果てしなきスカーレット』はなぜ酷いと言われてるのか
それでは、『果てしなきスカーレット』はなぜひどいといわれるのでしょうか?
それは数多くの酷いポイントが本作には多くあるからといえます。
それでは、『果てしなきスカーレット』はなぜひどいと言われているのか、それらについて批判されるポイントをまとめてみました。
今回は特別に実際に見たうえで書きますので、最後までお楽しみください。
ダンスシーンがひどい
『果てしなきスカーレット』ですが、なんと本作ではダンスシーンが挟まれています。
復讐以外の生きる道を探したスカーレットは、聖(ひじり)から現代の日本について聞かされ、そこで転生しダンスを踊るシーンを妄想するというシーンがあったからでした。
しかし、このダンスシーンも唐突で意味不明で、本作の歯がゆさを余計に引き立たせています。
悪役のクローディアスがなぜ死者の国にいるのかわからない
『果てしなきスカーレット』の悪役は、叔父クロ―ディアスですが、なんと彼も死者の国になぜかいました。
なぜ死者の国にいるのか、これらについての説明は一切なされません。
さらに、クロ―ディアスは死者の国から天国を狙い支配しようと模索しています。
という事は、死者の国でもある程度権力を持っていることとなります。
なぜ彼が権力を死者の国でも持っているのか、これらについては疑問点が多く残ります。
作中では何の描写も説明もないので、これらについては意味不明なまま何も伏線や設定が回収されることはないまま映画は終了します。
世界観が狭い
本作の舞台ともいえる『死者の国』ですが、一応現代社会からも聖(ひじり)という若者が来ています。
このことから、『死者の国』には時代国籍を問わず多くの人種が集まってきていると推測できますが、その割にはほとんどの登場キャラがスカーレットの身内となっています。
このことから世界観の広さがわからず、閉塞感のみが伝わらる始末となっています。
現代から来た日本人男子のキャラが微妙
一応本作には、スカーレットの相手役として聖(ひじり)というキャラクターが登場します。
この聖(ひじり)というキャラクターですが、正直いってかなり微妙なキャラとなっています。
まず、ハゲ坊主の髪型がいかにもさえない感じで、地味です。
次に元弓道部という設定はありますが、いくらなんでもそんな彼が弓矢を使用してクロ―ディアスの部下を殺していく姿は正直荒唐無稽にすらみえます。
また、白人女性とほぼ無条件で恋に落ちる日本人男子というキャラクターは正直日本アニメでは何度も何度も観られた光景で、正直海外に出すには恥ずかしい設定です。
復讐よりも和解しようという展開が雑
本作のテーマ性は文字通り『赦す』ということです。
しかし、それにしてはストーリーテーリングは非常に陳腐となっています。
叔父であるクロ―ディアスをスカーレットが許す展開も、かなり雑で、非常に陳腐といえるでしょう。
牧歌的な死者の国
本作の舞台は『死者の国』となっています。
しかし、死者の国であるにもかかわらず普通に商いを行っている村があったり、人間同士のコミュニティが普通に存在したりします。
この辺の設定は死者の国というには少し牧歌的なのではないかと思える設定となっており、これならむしろ『死者の国』という設定が邪魔なのではないかとすら考えてしまいます。
これならば、むしろ聖(ひじり)を主人公に現代日本の若者が中世デンマークにタイムスリップするという設定の方がよかったのではないかとすら思えてしまいます。
『果てしなきスカーレット』の評判は
結論から言いますと、『果てしなきスカーレット』ですが、評判はYoutuberなどからは不評、映画批評サイトでも微妙な反応と、イマイチな評判となっています。
まず大手映画批評Youyuberのにっしーさんは、本作について『2026年公開された映画ではワースト』と酷評。
これにつづいてホッカイロ・レンさんも酷評しました。
このように大手映画Youtuberからは酷評の嵐となりました。
次に、大手映画批評サイト映画.comでは星5つ中の3という微妙な成績になりました。
これは大手映画としては最悪の反応で、その中には『世界市場を狙っているのだろうけど面白くない』『主人公が何を言っても冷めてしまう』と辛らつなコメントが多く残されました。
今回は少し「世界市場」への取り組み方にいくつか問題、不運があったように思う。直近の「鬼滅の刃」、「チェンソーマン」は「続編」だ。これらは、世界に「理解されるために」作られた作品ではない。これらの世界での大ヒットが証明するように、「迎合」しなくても、ファンが世界中につく時代となった。本作の製作期間4年。4年前に比べると圧倒的に「アニメ」は世界において市民権を獲得し、ハリウッド映画より「利益の出る」と言われるようになった。
スタジオの規模に依存する作画期間や段取りの課題、構想の練度もあっただろうが、「挑戦」の結晶が完成、公開するタイミングが悪かった。
アクションシーン含め、個人的にはハッとするようなカットはここにはなく、剣を持っているくせに、必要のないおちゃらけキャラが出てきたり、前作に続き「歌」で失敗してたり(これは前作が自身最大のヒット作になったことも影響しているか)、今どきあそこで「キス」が世界市場なのか?と残念な点も多い。
しかし、前作よりも「挑戦」を感じることができ、地獄の音(音響)はとてもよく、なかなか「飽きない」作品だったので、「楽しく」見ることはできた。
なんだけど、ラストの演説はやっぱり帰りたくなった。
出展:映画.com
結果、ここまで酷評するほどの作品ではないが、酷評してる人たちの気持ちもわからなくはないなーと思った。
とりあえず画はトップレベルで、凄まじいのは確か。それを観るのは一見の価値あり。
これはもう実写なの?というぐらい荘厳な自然や生き物や建物描写は圧巻で、視界から入る情報は凄まじいし素晴らしいの一言。
監督がこの作品を通して伝えたいことや、描きたいことはなんとなくわかる。しかし、話がそこについていけてなくて、観ている人の置いてけぼり感がすごい。
例えるなら、見た目はとても美しく芸術品かと思うような料理なのに、口に入れたら味が薄くて、食べられないわけではないけど美味しい!とテンションが上がるものではなく、無言になってしまう感じ。やっぱり主人公を応援したいし、愛着を持って観たいのに、スカーレットに愛着が持てない。だからのめり込めない。頑張ってのめり込もうとしてみても、ノイズになるセリフや描写や展開があるから、ストップかけられてしまう。これが結構つらかった。主人公が泣き叫んでも、どうも冷めた目で見てしまう。
出展:映画.com
またもう一方の映画批評サイト『フィルマークス』での評価は、2.9/5.0というこれも手痛い数字となっていました。
そちらでのレビューはさらに辛辣なものが多くなっていました。
すごかった!
面白くない、酷い、意味がわからない!
1点もつけたくない!いままでの細田守は人情作家のフリをしたサイコパスで、そこに対して怒りを覚えてアンチ活動をしてきた
でも今回の作品はそうじゃない、あまりにも他人の作品のパッチワーク、思想がないどころじゃなくて本当に真似っ子
いうなれば人間の真似をするエイリアンセリフの一つ一つに違和感があるし、テーマとストーリーと演出がまるで噛み合ってない
何より「そうはならんくない!?」というカットの切り替え
ハワイアンダンスおばも渋谷ミュージカルも噴火も全てがよく分からない
要らないよねとかいうレベルじゃなくて、本当になんで入ってるのか分からないスカーレットはセリフの5割くらい唸ってるか叫んでる
唸って叫び出したいのはこっちだよ、見てる時間の9割は気が狂いそうで頭抱えてたわ俺は細田守のアンチだからあの2時間の狂気に耐えられたけど、アンチじゃなかったら耐えられなかった
この映画を見に行った人はどうかしてると思う
出展:フィルマークス
果てしなき叩かれ具合で、それでもあの竜とそばかすの姫は歌のおかげで割と楽しめたから観てみたけど比にならないくらい置いていかれた。教養がないやつは楽しめないとかそれどころじゃない。散らばりすぎた伏線やキャラクターの背景を回収しないで終わってしまったメッセージ性も起承転結もなにもかもが浅すぎる。脚本のせいもあってかスカーレットとんでもなかったけど流石私たちの芦田愛菜。声優陣も豪華で絵もアクションも演出も近未来の渋谷も素晴らしいので、細田守は監督に専念してもらって脚本はプロにお任せしてくださいお願いします日本の宝なのでいいものつくって、。
出展:フィルマークス
このように『果てしなきスカーレット』への評価は散々なことになっています。
まとめ
今回は、「『果てしなきスカーレット』はなぜ酷いと言われてる?あらすじ評判を徹底解説!」というテーマについてお話しました。
今回分かったことをまとめると、以下のようになります。
- 『果てしなきスカーレット』は、サマーウォーズ」、「竜とそばかすの姫」の細田守監督による最新作
- 『果てしなきスカーレット』は『唐突に挟まれるダンスシーンがひどい』『悪役が死者の国にいる理由はわからない』『スカーレットの身内しか出てこないのでつまらない』といったダメな部分が多くある
- 『果てしなきスカーレット』は映画系Youtuberからは批判され、批評サイトでも微妙な反応という散々な事態になっている
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。