今回は、【探偵はもう死んでいる】シエスタが死んだ理由は?復活や生きてるをネタバレ!というテーマについてお話します。

高い人気を誇るライトノベル『探偵はもう、死んでいる』。

今回は、その『探偵はもう、死んでいる』の主人公であるシエスタが死んだ理由、復活についてネタバレで解説します。

果たしてなぜ主人公シエスタが死んだのか、また復活や生きているなどといった情報についてネタバレを含んだ形でご紹介します。

というわけで、【探偵はもう死んでいる】シエスタが死んだ理由は?復活や生きてるをネタバレ!スタートです!

【探偵はもう死んでいる】の概要

「探偵はもう死んでいる」は、角川文庫から出されているレーベル『MF文庫J』から出版されているライトノベルとなっています。

本作のあらすじは、以下のようになっています。

始まりは4年前、君塚君彦は地上1万メートルの空の上でハイジャック事件に遭遇する。その飛行機の中で君塚は謎の探偵・シエスタと出会い、その助手になる。それから3年間、二人は世界中を旅しながら秘密組織《SPES》との戦いの日々を過ごす。そして3年後、君塚はシエスタと死に別れる。

シエスタの死からさらに1年後、君塚の前に夏凪渚が現れ、人探しを依頼する。依頼の内容は、移植された自分の心臓は誰のものかというものだった。そして、君塚は「移植された心臓の前の持ち主」はシエスタだったことを突き止め、探偵となった夏凪の助手になり物語が進んでいく。

出展:ウィキペディア

2019年から出版されている本作は、シリーズ累計部数は100万部を突破しており、『MF文庫J』の代表的な作品と位置づけされていることでも有名です。

【探偵はもう死んでいる】シエスタは死亡している

それでは、『探偵はもう、死んでいる』のヒロインであるシエスタは死んでいるのでしょうか。

『探偵はもう、死んでいる』のヒロイン、シエスタは本編開始時点で既に死亡しています。

『探偵はもう、死んでいる』はシエスタの元助手の君塚君彦の視点で描かれていて、シエスタは本編開始の1年前に死んでいる設定です。

ただ、君塚君彦の回想でシエスタは幾度となく登場し、本編では間接的にシエスタからコンタクトを取るシーンも多数あります。

シエスタのプロフィール

シエスタは本名、国籍、年齢などは不明でプロフィールは明らかにされていません。

「シエスタ」は探偵をする上でのコードネームであり、その素性は助手の君塚でも知り得ていません。

本編開始時点では謎に包まれた女性ですが、物語が進むに連れて徐々に過去や素性が明らかになっていきます。

シエスタは、探偵として活動する一方で、謎の秘密組織SPES(スペース)と対立しており、彼らとの闘いに身を費やしています。

また、実はシエスタは謎の秘密組織SPES(スペース)と戦う人々のグループである『調律者』の一員であったのでした。

これらの設定は恐らく人気特撮シリーズである『仮面ライダー』がベースになっているのではないかと考えられます。

また、シエスタは特殊な「七つ道具」を携帯し、君塚君彦とともに依頼人からの事件を解決していきます。

「七つ道具」はどれも特別で、中でもマスケット銃はシエスタの血液からできる「赤い弾丸」を込めて撃つと、弾を受けた相手はシエスタに逆らえなくなります。

シエスタは能力が高いだけでなく、探偵らしく相手を出し抜く描写が多いです。

君塚もそんなシエスタと共に過ごしたことで、大きく力を向上させています。

しかし、シエスタは本編が始まる1年前に死んでしまうのでした。

【探偵はもう死んでいる】シエスタが死んだ理由は?

『探偵はもう、死んでいる』のシエスタが死んだ理由を解説します。

シエスタは本編開始の1年前に主人公の君塚君彦と死に別れてしまいます。

シエスタの死亡の理由や真相は原作小説の2巻、3巻にまとめられています。

シエスタの死因

それでは、『探偵はもう、死んでいる』のヒロインであるシエスタが死んだ理由は一体どういう理由なのでしょうか。

シエスタが死んだ理由は、シエスタが敵対している組織SPES(スペース)の幹部であったヘルに殺されたからでした。

シエスタはヘルとの交戦中に、生物兵器ベテルギウスに左胸に攻撃をくらい、そのままヘルに心臓をうばれて死亡します。

ヘルはシエスタと戦う前から心臓が傷ついていたため、新しい心臓が必要であったのでした。

というのも、過去にSPESの施設で人体実験を受けていたという暗い過去があった夏凪渚は、辛い部分を吐き出すためにもう一人の人格ヘルを生み出していました。

二重人格者となった夏凪ですが、次第に裏人格のヘルが生来の夏凪を支配するようになり、最後は心臓を求めてシエスタを殺害しました。

シエスタを殺したヘルはそのまま心臓を奪い、自分の左胸に心臓を埋め込んだのです。

本編冒頭でシエスタと夏凪は心臓移植を通して記憶移転がなされたというエピソードがありましたが、実際にはヘルに支払いされた夏凪がシエスタの心臓を奪っていたのでした。

ヘルとアリシアの関係

原作を途中まで読んだ方は、ヘルの正体は同作に登場するヒロインの一人であるアリシアだと勘違いすることが多いといわれています。

これは作者が伏線を張るためのミスリードであり、ヘルとアリシアは一切関係ありませんでした。

当初はアリシアが二重人格の持ち主で、アリシアの裏人格がヘルといわれていました。

しかし、君塚とシエスタの前に現れたアリシアは、夏凪がケベロスの種を使ったことで変貌した姿だったのです。

本当のアリシアは本編開始の6年前にSPESの施設で「種」を植え付けられて死亡していました。

ただ、夏凪も同じくSPESの施設にいたため、アリシアとはこの時に出会っています。

夏凪は意図的にアリシアに変身したのではなく、ケベロスの種を使った際に過去の記憶から無意識にアリシアを呼びおこし、自らをアリシアを名乗るようになりました。

その後、夏凪の記憶はSPESにより消去されたため、この記憶がないまま君塚を出会うことになります。

ヘルにわざと殺された

先ほどからも説明しているように、本作のヒロインである夏凪はヘルに殺害されるという展開がありました。

しかし、これも実は戦闘で敗北したのではなく、わざと負けるように自ら仕向けていたのでした。

それでは、夏凪はなぜヘルにわざと殺されたのでしょうか。

なんとその理由は理由は、アリシア(実際には夏凪)の学校に通ってみたいという願いを叶えるためだったのでした。

実際に学校に行きたい願望を持っているのはアリシアではなく夏凪で、シエスタは夏凪の願いを実現させるために、自らが犠牲になることを選びました。

シエスタの心臓は「自分の意識をこの心臓に宿すことで。こうして他人の身体の中で自我を保ち続けることができる」特別な能力があります。

シエスタは「私がヘルの中に侵入して彼女の意識を押さえ込む。それがたったひとつ、ヘルに対抗できる手段だった」と語っています。

シエスタは心臓をヘルにわざと奪われ、そのまま夏凪の裏人格のヘルを抑えることに成功しました。

その後、夏凪は無事に学校に通うことができ、本編で君塚君彦と出会っています。

カメレオンには殺されていない

また『探偵はもう、死んでいる』1巻の段階では、シエスタはSPESの人造人間であるカメレオンに殺されたと予感させるような描写が存在していました。

その理由はカメレオンが「あのメイタンテイですら手が出なかったように!」「今でも瞼に残っているぞ。無様に私に屈した、あの忌々しき少女の姿が!」とさも自分が殺したように語ったからです。

しかし、カメレオンはシエスタを追い詰めただけでカメレオンに殺されていませんでした。

実際には、上記に記載した通りヘルに心臓を奪われたことが死因です。

と、このように書くとかませ犬キャラのようにみえるカメレオンですが、彼も決して弱い相手ではなく、シエスタは戦いにおいて相性が悪いことは認めています。

生体アンドロイド

原作小説3巻ではシエスタの生体アンドロイドが登場します。

生体アンドロイドとは、死んだ自らの記憶や能力を具現化させた分身であり、決して生身の人間ではありません。そのため「生きている」「復活」とはまた違う登場の仕方でした。

シエスタは生前から生体アンドロイドを準備していて、君塚、夏凪、斎川、シャルの4人が揃った段階で起動する仕組みになっていました。

生体アンドロイドのシエスタは、その後の世界を予見するかのように君塚たち4人に自分に向き合う課題を与え、最後はSPESの親玉・シードを倒すよう語っていくのでした。

【探偵はもう死んでいる】シエスタは復活する


『探偵はもう、死んでいる』のシエスタは物語の途中で復活します。

復活シーンは2つあり、

・カメレオンとの戦いで復活(原作小説1巻)
・シードの戦い後に復活(原作小説5巻)

です。

大きく違うのは、前者は夏凪の身体を借りた一時的な復活であり、後者は完全に生き返った状態であるということです。

それぞれについて解説します。

カメレオンの戦いで復活

シエスタは原作小説1巻のカメレオンとの戦いで一時的に復活しています。

それは夏凪がシエスタと心の中で依頼し、君塚を助けるために一時的にシエスタの意識が夏凪を支配していました。

つまり、容姿は夏凪ですが、意識そのものはシエスタということです。

シエスタは当初は夏凪の依頼を固辞していましたが、強くお願いする夏凪に「今回きり」という約束を取り付けて復活を誓いました。

夏凪の「命をくれて、ありがとう、名探偵」という言葉に、シエスタは「私の命を使ってくれて、ありがとう」とお礼を言っていました。

カメレオンとの戦いで君塚は容姿は違うとはいえシエスタとの再開を果たし、往年のコンビネーションで相手を打ち負かすのでした。

シエスタは生き返る

『探偵はもう、死んでいる 』ライトノベル5巻より


カメレオンとの戦いで「一時的に」シエスタは復活をしましたが、その後は本編には登場していません。

しかし、原作小説5巻でシエスタが復活します。

シエスタは元々ヘルと戦いで自らの死を予見していました。そのため、シエスタ本人をリカバリーするために、生前に生体アンドロイドを生成していました。

シエスタの遺体はロンドンにあるスペースの旧アジトに運ばれ、そこで自らの肉体を冷凍保存していたのです。

シエスタ復活の理由

シエスタが復活した理由は、夏凪渚がシードとの戦いで死亡(正確には脳死)したからです。

シエスタの心臓はヘル(夏凪の裏人格)により奪われ、その肉体に埋め込まれていました。

ヘルと夏凪は同一人物であるため、本編の夏凪の心臓の持ち主はシエスタです。

夏凪はシードの戦いで敗れ、そのまま心臓をシエスタに返すことに成功していました。

君塚が本編で、

一年前、シエスタに死に、彼女の心臓によて夏凪が生き残った。
そして今、夏凪は死に、その心臓によってシエスタが生き返った。
これが唯一、俺の望んだ奇跡を叶えられるルートXの結末だった。

と悟っています。

夏凪はシードには捨て身の覚悟で挑んでいて、仮に自分が死んでもシエスタがシードを倒すという算段がありました。

結果的に夏凪の犠牲が報われ、スペースの壊滅とシードの討伐を果たしています。

夏凪が生きていたのはシエスタの心臓があったからであり、それを然るべきタイミングで返すのは当然のこと。

そんな夏凪の想いから、心臓はシエスタに戻されて復活を果たすことに成功しました。


【探偵はもう死んでいる】シエスタの過去は?

最後に、『探偵はもう、死んでいる』のシエスタの過去を解説します。

シエスタは本編開始の6年前、SPESの施設に送られています。

施設は表向きは孤児院になっているため、周囲からも怪しまれることなく子供たちが集まっていました。

しかし、実際の施設は子供の人体実験の場であり、シエスタもその対象の一人でした。

当時の施設には夏凪とアリシアもいて、シエスタを含めた3人は施設への抵抗を画作します。

最終的に3人はSPESの親玉・シードに打ち負かされ、計画は失敗に終わります。

その後、シエスタは人間上の能力を生み出す「種」を盗み、そのまま施設から逃亡します。

ただ、施設にいた時の記憶は消されているため、当時のことはほとんど覚えていません。

シエスタは調律者

シエスタは上記でも書いたように、本編で秘密組織SPES(スペース)と戦う人間である調律者の1人であることが明らかにされています。

調律者は世界の危機を防ぐために存在する12人をさし、シエスタ以外にも、加瀬風靡(かせふうび)、スカーレット、ミア・ウィットロックが登場しています。

調律者にはそれぞれ課せられたネーミングがあり、

・シエスタ:名探偵
・加瀬風靡(かせふうび):暗殺者
・スカーレット:吸血鬼
・ミア・ウィットロック:巫女

となっています。

調律者は全員が味方同士というわけではなく、各人の利害を考慮した関係です。

2025年現在でも謎が多く、まだまだすべてが明らかとなっていません。

まとめ

今回は、【探偵はもう死んでいる】シエスタが死んだ理由は?復活や生きてるをネタバレ!というテーマについてお話しました。

今回、お話した内容をまとめると以下のようになります。

  • 『探偵はもう、死んでいる』のヒロインであるシエスタは本編開始よりだいぶ前から故人であった
  • 『探偵はもう、死んでいる』のヒロインであるシエスタは敵であるSPESに殺されていた
  • 『探偵はもう、死んでいる』のヒロインであるシエスタは本編劇中で蘇っている
  • 『探偵はもう、死んでいる』のヒロインであるシエスタは敵であるSPESに拉致されて改造された過去がある

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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