『探偵はもう、死んでいる』のシードの正体を解説します。
シードが率いるスペース(SPES)という組織や、人造人間についても深掘りしています。
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この記事の目次
【探偵はもう死んでいる】シードの正体
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— 『探偵はもう、死んでいる。(たんもし)』公式@TVアニメ7月放送開始! (@tanteiwamou_) April 17, 2021
『探偵はもう、死んでいる』のシードの正体を解説します。
ここではシードの正体を解説しながら、目的や本当の狙い、初登場シーンをまとめました。
スペースの親玉
シードはスペース(SPES)という秘密組織のトップです。
シードの正体は人間でも魔物でもなく、宇宙から飛んできた植物の種です。原作小説では「原初の種」と定義づけられています。
物語本編が始まる数十年前、シードは宇宙から地球に飛来し、それ以降は地球で生活をしています。
シードを英語で表記すると「Seed」(シード)で、日本語に訳すと「種」や「種子」、あるいは「根源」という意味です。
生来が宇宙植物のため、地球の植物では考えられないほどの知性や知能、脳力を持ち合わせています。
例えば、シードは人間や人造人間の姿に擬態できます。物語では警察の加瀬風靡(かせふうび)に擬態し、シエスタや君塚の前に現れています。
他にも、体から触手を伸ばして攻撃することができます。この攻撃は人造人間のコウモリが使っていましたが、元を辿ればシードの能力だったわけです。
人造人間を作り出す
シードの特殊能力で最も優れている点は人造人間を生成できることです。
シードは人間のように子孫を残す有性生殖ではなく、自らの体の一部を分裂させてクローンを生み出す無性生殖を繰り返しています。
生来が植物のため「挿し木」のようなものと解説しています。
シードは「挿し木とは、母体となる株の一部を切り取って発根させ、個体を増やす方法のことだ。要はーー」と、人造人間の生成を語っています。
この方法を繰り返してシードは地球上で自らの子孫を残していきます。それが作中で登場する人造人間です。
作中ではカメレオンやケロベロスが人造人間、コウモリが半人造人間として登場していますが、全てはシードの一部から生成されています。
シードの弱点
擬態、触手、人造人間の生成。最強に近い存在のシードですが、唯一の弱点は太陽の光です。
シードが太陽の光に弱いことはスペースのアジトを探索した君塚や夏凪が仮説付けていて、薄々は気づいています。
原作小説4巻でスペースに属するコウモリが寝返ってシードの対戦する場面があります。
その際にコウモリは自爆を図りつつも、「お前を燃やすのは――太陽だ」とシードに太陽光を浴びせようとするのです。
元部下のコウモリがシードを倒すために言っているので、弱点は太陽の光で間違いないでしょう。
シードの性格
シードは自分の目的であれば、生成した人造人間を躊躇なく攻撃しています。
君塚の「親が子を殺してもいいのかよ」という問いには、
「なにを言っている?親だから子を殺しても良いのだろう?」、
「俺が生んだ子だ。だからどうしようと俺の自由だ」
と返答しています。
実際、その直後にシードを助けようと登場したカメレオンにも「今は俺が喋っていたんだ。なぜ貴様が割って入ってきた?」と凄み、攻撃していました。
元々が植物であるが故に、人間が持つ愛情は大きく欠落しているようにみえます。
冷静で残虐、目的のためであれば多少の犠牲は厭わないと考えているのでしょう。
初登場はいつ?
シードの初登場は原作小説2巻です。
本編が始まる約1年前、君塚とシャル(シャーロット・有坂・アンダーソン)がスペースの本拠地である研究所にたどり着きます。
この時、シエスタは別行動をとっており、2人で侵入することになりました。
君塚とシャルが前に進んでいくと、地下には死体の山とともに一面の血の海が出来上がっていました。
その死体の山に君臨するように立っていたのが、シードです。この時はシードの本来の姿ではなく、ケルベロスに擬態していました。
原作小説では「黒いローブを纏った、屈強な壮年の男。その姿は確かに1ヶ月前ほどに戦ったケルベロスの姿そのままだった」と解説されています。
君塚とシャルと対面したシードは自らの正体が植物であることを明かし、スペースの目的を話し始めています。
【探偵はもう死んでいる】スペース(SPES)の目的
[the_ad id="5494"] 『探偵はもう、死んでいる』のスペース(SPES)の目的を解説します。はじめにスペースの正体を解説し、その後に目的をまとめています。
スペースとは?
スペース(SPES)とは「Surface of the Planet Exploding Seeds」の頭文字からの略称です。
この英語を直訳すると「惑星の表面で種を爆発させること」と意味がわかりません。
しかし、原作小説でシードが「俺たちはこの惑星を<種>で埋め尽くす」と語っており、真意はこちらにあります。
スペース(SPES)にはシードをトップにして組織が形成されていて、シードが生み出した人造人間、半人造人間が多数属しています。
では、なぜスペース(SPES)は存在しているのでしょうか。主な目的は下記2つです。
・子孫を残す
・シードの器を探す
それぞれを解説していきます。
目的①「子孫を残す」
1つ目は子孫を残すための組織です。
親玉のシードは偶然、地球に飛来した植物です。しかし、ただの植物であることに飽きたらず、子孫を残して自身の遺伝子の繁栄を目指しています。
シードは「動物だろうと植物だろうと、生命の最も根源的な欲求は子孫を残すことだ。俺はこうして自らの肉体からクローンを生み、地表に撒き、種の繁栄を求めている」と解説しています。
続けて「種の拡大の邪魔となる、外来種である人間を排除することになんの問題がある?」と語っていて、目的を果たすために罪のない人間を殺すことに躊躇いはありません。
目的②「シードの器を探す」
2つ目の目的は、シード自身が生き延びることです。
シードは元々は宇宙の植物のため、地球の環境に適応できず、ここまま地球で存在することは不可能です。
そのためシードは自分が地球で生きていくため、自分自身の人間の「器」を探しています。
簡単にいえば、人間の体を乗っ取り、それを母体に生きていくというわけです。
しかし、自らの「器」となる人間は、シードに適合できうる人間でなければなりません。
そのためシードは海域の島に表向きは孤児院の人体実験施設をつくり、人間の器を人工的に作り上げようとしていました。
この人体実験施設にはシエスタ、夏凪、アリシアが幼少期に隔離されていた施設です。
ただ、原作小説4巻の時点でシードはまだ器を見つけることはできていません。
スペースはシードのための組織
スペースの目的はいわばシードの目的であり、シード自身が地球で生き延びるための組織といえます。
スペースで生成される人造人間シードの種が元になっているため、スペース=シードです。
シードがあえて組織を作っているのは、子孫を残すだけでなく、器を探すには1人では難しいと判断したからでしょう。
シードは器を探し出したあとは子孫をさらに反映させるため、人造人間の生成を加速させるでしょう。
シエスタと君塚がシード戦っている理由は、このようなシードの計画を推し進めることは人類の滅亡につながるからです。
【探偵はもう死んでいる】人造人間を解説
シードが生成する人造人間について解説します。
シードは人造人間を生成できますマスが、正確には
・人造人間
・半人造人間
と、2つの種類が存在しています。
ただ、「人造人間」「半人造人間」とはシエスタや君塚がつけた呼び名であり、シード自身はそれを「ただの植物」と解説しています。
人造人間
人造人間は、シードの挿し木により生成された人工生物です。
シードが自らの肉体の一部を切り取り、その一部から人工的に生物を作り出します。
作中のカメレオン、ケルベロスはシードが起源となった人造人間です。
シードは植物であるため体を切り取っても時間と共に元に戻っていきます。そのため体が続く限りは無限に人造人間を生み出せるのです。
スペースに属する構成員は皆、シードにより生み出された人造人間です。
半人造人間
半人造人間は、シードの「種」を体に埋め込まれ、人造人間と同等の能力を得た元人間です。
作中のコウモリが良い例です。
コウモリは元々は北欧出身の人間でしたが、人体実験により耳に種を埋め込まれ、耳を触手のように伸縮させたり、 100km先の音まで聞き分けることができます。
人工的に超人能力を得られる一方で、副作用で体の一部が機能しなくなります。コウモリは耳が発達した分、視力を失っています。
シードの「種」を埋め込めば誰でも半人造人間になれるわけではありません。
適合しないと死亡することがあり、死亡した例がアリシアです。
シードが半人造人間を作るのは、人間を意のままに操るため、そして、自らの器を探すためです。
人間に種を埋め込み、自らの器に適しているかを見極めているのです。
【探偵はもう死んでいる】シエスタと君塚は半人造人間
シエスタも君塚も意図的に種を体に埋め込み、半人造人間となっています。
シエスタは元々スペースの施設にいましたが、<種>を奪って脱走しました。その後に種を自らの心臓に埋め込んだため、心臓の中で意識を保ち続けることができています。
シエスタを自らの能力を理解した上で、ヘルにあえて心臓を奪われたのでしょう。
君塚も元々は人間でしたが、原作小説3巻でカメレオンの<種>を体に埋め込みました。
その後、君塚は透明になれる能力を手にしています。
ただ、半人造人間にはコウモリのように副作用が出る場合もあり、まだ生きている君塚にもその可能性があります。
もし副作用が出た場合、それが今後の展開に影響を与えるかもしれません。
まとめ
今回は、
●【探偵はもう死んでいる】シードの正体
●【探偵はもう死んでいる】スペース(SPES)の目的
●【探偵はもう死んでいる】人造人間を解説
●【探偵はもう死んでいる】シエスタと君塚は半人造人間
これらについてまとめました。
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