今回は、『考察・エヴァ初号機の中にいる人は誰?実はすべての黒幕だった説も!』というテーマについてお話します。

平成で高い人気を誇ったアニメシリーズ『新世紀エヴァンゲリオン』。

今回はそんなエヴァンゲリオンに登場するエヴァ初号機の中にいる人についてその正体は一体誰なのか、すべての黒幕だったのかというお話についてご説明します。

最後までお楽しみください。

エヴァンゲリオン初号機の概要

エヴァンゲリオン初号機は、『新世紀エヴァンゲリオン』シリーズに登場する機体です。

主人公碇シンジ専用機で、紫色という独自のカラーとスタイリッシュなデザインも相まって高い人気があります。

他のエヴァの機体が、アダムをベースにして生み出しているのに対して、初号機だけはリリスをベースにして生み出されています。

ちなみに、ゲーム『新世紀エヴァンゲリオン2』では、耐久力400ということで、他の機体と比べても耐久力が高い設定となっており、恐らく戦闘力などについては他の機体よりもはるかに強いという設定となっています。

アスカからは「初号機よりも二号機のほうが汎用性が高い」といわれていますが、実のところ二号機が活躍する場面より、初号機が動いてどうにかなったという局面が多く、初号機のが強いのではないかと推測されます。

実際に、終盤でカヲルの手で暴走した二号機をあっさりと初号機は鎮圧していました。

以上のことから、この初号機は他の機体よりも特別であることがうかがえます。

もしかしたら、リリスとアダムでは実力差があったのかもしれません。

またちなみに、この初号機はコアの中にいる魂が目覚め暴走する場面が多くあります。

このため、ゼーレからも封じられることがありました。

エヴァンゲリオン初号機の中にいるのは誰なのか

それでは、エヴァンゲリオン初号機の中にいる人物とは一体誰なのでしょうか。

今回は、エヴァ初号機の中にいる人物の正体についてご説明します。

中の人は碇シンジの母親の碇ユイ

エヴァンゲリオン初号機の中にいる人物、それは主人公碇シンジの母親である碇ユイです。

碇ユイは、碇シンジが幼いころにエヴァ初号機とのエントリー実験に参加、しかし最終的にエヴァ初号機にそのまま取り込まれてしまったのでした。

その際に恩師である冬月コウゾウからは、危険なのではないかと心配されましたが、彼女は危険は承知の上、というよりもむしろ取り込まれることを心から望んでエントリー実験に参加。

その参加の理由は、「シンジに人類の明るい未来を見せたい」「人の生きた証を永遠に残す」というものでした。

最終的に人類補完計画が発動した後は、シンジに別れを告げ、碇ユイは初号機の中にいたまま彼を地球に残し、他のエヴァンゲリオンたちとともに宇宙をさまようこととなります。

碇シンジの母親の正体は

碇シンジの母親である碇ユイは、世界を裏で操る秘密組織『ゼーレ』と関係者であったといわれています。

これはどういう関係であったのか、具体的には不明です。

しかし、碇ユイと結婚する前の『六分儀ゲンドウ』は、ユイのバックにいるゼーレの権力に憧れを感じ、彼女と接触したことから、かなりの『大物』だったのではないかといわれています。

一部では、実は碇ユイはゼーレのリーダーであるキール・ローレンツ議長の娘だったのではないかともいわれていますが、この説は確証はありません。

漫画版とアニメ版で性格が違う

アニメ版では一切の背景が描かれず謎の人物として登場しました。

しかし、漫画版では初号機に取り込まれた際に、シンジに対する狂気ともいえる執着を見せる場面がありました。

それはゼルエルとの闘いで覚醒状態に陥ったシンジは、初号機に取り込まれてしまいその内部にいる碇ユイがシンジを外の世界に出さないようにしていた場面で、この際碇ユイはあきらかに不気味な存在として描かれました。

ところが、碇ユイのある意味クローンであり、初号機の母体であるリリスのクローンでもある綾波レイはシンジを外の世界に出すように懇願。

すると碇ユイは苦しみもがくように、シンジを解放するのでした。

これはあくまで、私の考察なのですが、この時、もしかしたら碇ユイとリリスは長い間同じ体にいたからこそ、思考回路が一緒になりすぎてしまった、あるいは同一化してしまったのではないかと考えられます。

無論アニメ版でもこの場面はありますが、どちらかというとシンジ自身の希望で、外の世界に戻ってくるような描写がありました。

最終的にゲンドウを食い殺したのはなぜ

最終的に、初号機のなかにいた碇ユイは夫でシンジの父であるゲンドウを食い殺してしまいます。

これは夫であるゲンドウへの失望と、世界を巻き込んでまで自身を取り返そうとしたゲンドウへの怒りなのではないかといわれています。

碇ユイが初号機と同一化したのは、滅びるべき世界から人類が生きた証を守ることと、シンジに人類の明るい希望をみてほしいからでした。

しかし、ゲンドウはシンジに対して死ぬほど傷つける一方で、愛を与えませんでした。

このことが、ユイからすれば許せなかったのかもしれません。

もしくは、先ほど言ったように、碇ユイは第二使徒リリスの複製ともいえるエヴァ初号機の中にいたことから、残虐非道なリリスと同じ性格になってしまったことが原因ともいえるのかもしれません。

綾波レイとの関係は

綾波レイは、実はエヴァンゲリオン初号機の中に取り込まれた碇ユイを取り戻そうとしたサルベージ実験の最中に生まれたものでした。

碇ゲンドウはこの綾波レイに碇ユイを重ね、溺愛します。

綾波レイは見た目こそ碇ユイに似ていますが、実はその魂は第二使徒リリスの物であったのです。

考察・エヴァンゲリオン初号機の中の人は実はすべての黒幕だった?諸悪の根源だったのか?

それでは、エヴァンゲリオン初号機の中の人ともいえる碇ユイはすべての黒幕であったのか。

諸悪の根源であったのか、これらの情報について様々な考察をしていきましょう。

諸悪の根源という説

ファンの一部では、この碇ユイこそが諸悪の根源なのではないかと指摘する声が多くあります。

これはある意味ではあっています。

碇ユイはエヴァンゲリオン初号機のエントリー実験の際に、肉体を失い魂のみが初号機に取り込まれてしまいました。

しかし、これらのことは彼女はすべてわかったうえで行っていました。

最愛の妻を失った事でゲンドウは妻を取り戻すべく、独自の人類補完計画を進めようとします。

こういったことから、碇ユイは諸悪の根源であるといっても過言ではありません。

すべての黒幕という説

また、ファンの一部では、この碇ユイこそがすべての黒幕だったのではないかという声も多くあります。

一部のファンは、碇ユイが人類補完計画を模索していたのではないかという説を上げていますが、これらはあくまで憶測の範囲を超えないといえるでしょう。

旧劇において人類補完計画はあくまでゼーレが模索する人類の悲願、新劇においてはミサトの父親である葛城博士が人類補完計画の提唱者という説にされています。

すべての黒幕は、どちらかというと、碇ユイよりもゼーレの方がそれに近いといえるでしょう。

アニメ史上最悪の母親キャラとの噂

碇ユイは、アニメ史上最悪の母親なのではないかという声もあります。

シンジのため、人類のためといえども、夫を捨て人類を捨て、初号機と同化した彼女は確かに考えてみれば史上最悪の母親といってもおかしくはないかもしれません。

いずれにせよ、碇ユイが、初号機と同化しなければ、普通の世界になっていたのかもしれませんね、

エヴァ初号機の中の人と冬月副司令の仲は

ネルフ副司令の冬月コウゾウは、碇ユイに女性として惹かれていました。

彼女を取り戻すというゲンドウの考えに共鳴した冬月は、ゲンドウとともに人類補完計画を勧め、暗躍を始めます。

ちなみに、碇ユイの冬月に対する感情は定かではありません。

エヴァ初号機の中の人は、新劇と旧劇で設定が違う

旧劇において、碇ユイはゼーレの有力者の娘でした。

夫のゲンドウは、ユイの家に婿養子として入ったことで、元々は六分儀ゲンドウでしたが、名前は碇ゲンドウに変わることに。

しかし、新劇において碇ユイの旧姓は『綾波ユイ』に変更されました。

また、ゴルゴダ世界の住人とされ、実は宇宙人なのではないかともいわれています。

この設定改変はファンから賛否両論となりました。

『るろうに剣心』のあのキャラに影響を与えた

エヴァ初号機の中の人は、『るろうに剣心』に登場するキャラクターである本条鎌足のモデルとされています。

本条鎌足は志々雄一派の十本刀の一人で、実は男なのですが、同性愛者で志々雄のために去勢したことが明かされます。

ビジュアルは碇ユイと似ていますが、性格は愛した男への複雑が想いが描かれた人物ということで、碇ユイとうまく差別化することに成功しています。

まとめ

今回は、『考察・エヴァ初号機の中にいる人は誰?実はすべての黒幕だった説も!』というテーマについてお話しました。

今回分かったことをまとめると、以下のようになります。

  • エヴァ初号機の中の人は、碇シンジの母碇ユイ
  • 綾波レイは碇ユイを取り戻すサルベージ実験の際に生まれた副産物
  • 碇ユイは自分の目的のために、初号機の中にわざと取り込まれ、ゲンドウはこれが原因で狂った
  • 碇ユイはアニメ史上最悪の母親といわれている
  • 碇ユイは、旧劇ではゼーレの有力者の娘であるが、新劇ではゴルゴダ世界の住人であり人間ではない可能性がある
  • 碇ユイは、『るろうに剣心』の本条鎌足のモデルとなった

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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