映画『るろうに剣心 最終章 The Final』の原作との違いについて、一覧でまとめました。
ストーリー構成以外にも、サプライズの演出や登場人物の違いについても比較しています。
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この記事の目次
【るろうに剣心最終章The Final】原作との違いまとめ
映画『るろうに剣心 最終章 The Final』の原作との違いを一覧でまとめました。
映画『るろうに剣心 最終章 The Final』をもう一度見る人が確認しやすいよう、可能な限り映画のストーリー順に記載していきます。
齋藤一と雪代縁の対決
映画の冒頭から、映画のオリジナル要素です。
斎藤一は志々雄真実に大型甲鉄艦を売った相手として、雪代縁を探していました。
斎藤一が部下とともに列車内で雪代縁を追い詰め、最後は牙突を繰り出す直前まで戦います。
しかし、牙突の構えをみた雪代縁は自ら逮捕されることを希望し、一時的に警察に捕獲されます。
その後は日本警察と上海の領事館との連携により、雪代縁は上海側で裁かれることが決まり、釈放されます。
原作では斎藤一と雪代縁の直接対決はありません。
鯨波兵庫と赤ベコ
雪代縁の仲間である鯨波兵庫。
原作では鯨波兵庫は赤べこでご飯を食べ、妙の心遣いに笑顔で返す優しいシーンが描かれています。
武器はアームストロング泡とかなり危ないですが、元々は誇り高き武人であり、その片鱗をうかがえるシーンでした。
映画では街へ向かってアームストロング泡をどんどん放つ点は同じですが、赤べこでご飯を食べるシーンはありません。
そのため、映画では、剣心への復習に飢えた危ないキャラクタクーとしての演出が目立ちます。
左之助と雪代縁の対決
左之助と雪代縁の戦いも映画オリジナルです。
雪代縁が神谷薫の殺害計画を実行するため、神谷道場に向かう点は同じです。
原作ではその場に剣心がいますが、映画では剣心はその時は鯨波兵庫と戦っているため不在でした。
そのため、映画では雪代縁が神谷道場に辿り着いた時は左之助しか用心棒がおらず、左之助と雪代縁の戦いが始まります。
左之助も強い味方ですが、雪代縁の前では全く歯が立たず、素手での対決でもボコボコにやられてしまいます。
左之助は原作を含めて戦闘シーンが多いものの、常に満身創痍で「本当に強いのか」と思う人も多いでしょう。
左之助の強さについて詳しく知りたい人はこちらもどうぞ。
神谷薫の死亡シーン
上記と関連していますが、神谷薫の死亡シーンも若干異なります。
原作では明らかに神谷薫が死亡した(実際には死亡と見せかけた)演出がなされています。原作でのシーンはかなり衝撃的であり、読者から出版社にクレームが入ったほどでした。
映画では神谷薫の死亡ではなく、「拐われた」と捉える演出であり、そこまでの衝撃はありません。映画では剣心と縁の戦いをクローズアップさせているためでしょう。
原作の神谷薫の死亡シーンについて詳しく知りたい人はこちら!
外印は登場しない
原作では雪代縁の六人の同志として、外印が登場します。
原作の外印は神谷薫の死体人形を作るなど参謀として活躍していました。
映画での外印は、2012年公開の映画『るろうに剣心』ですでに登場しています。
そのため、ストーリーの構成上、『るろうに剣心 最終章 The Final』では名前すら出ておらず、出番はありませんでした。
戌亥番神の代わりに乾天門
戌亥番神も『るろうに剣心 最終章 The Final』には登場しません。
戌亥番神は外印と同じく、2012年公開の映画『るろうに剣心』で登場しているためです。
代わりに映画オリジナルの乾天門というキャラクターが存在していました。
乾天門の戦闘スタイルや性格は戌亥番神にそっくりであり、モチーフにしていたと思われます。
雪代縁の手下が多い
映画では雪代縁の手下がやたら多い点が印象的です。
原作で雪代縁の仲間は、六人の同志とウーヘイシンだけあり、多くの手下を使って剣心を狙うということはしていません。
映画ではウーヘイシンと共闘しているためか、多くの手下が剣心たちを襲っています。
おそらく、手下を数多く使ったのは、剣心の殺人シーンをきちんと撮影するためだと思われます。
刀狩の張が裏切る
十本刀の刀狩の張も映画と原作で役割が異なります。
原作での刀狩の張は、斎藤一の部下として内偵の任務をそつなくこなしています。
しかし、映画の張は、雪代縁と裏で組んでいて、途中から明治政府を裏切ります。
具体的には、斎藤一に対して雪代縁のアジトを教えますが、そのアジトには雪代縁はおらず、手下が100人ほど待ち構えている場所でした。
齋藤一は最終的には勝利するものの、かなり数の手下と対戦することになります。
弥彦は戦いに加わらない
弥彦の立ち位置も異なります。
原作では四星と戦いますが、映画では戦い参加しません。
映画での弥彦はまだまだ子供であり、道場での剣術練習に励んでいました。
巻町操が戦いに加わる
[the_ad id="5494"] 巻町操の立ち位置も異なります。映画でも原作でも四乃森蒼紫と行動している点は同じですが、なんと、映画では自ら戦いにでます。
巻町操は雪代縁のアジトで八ツ目無名異と戦い、見事に勝利するのです。
原作ではの巻町操は「人誅編」では戦いに参加しておらず、この点は大きく違います。
四乃森蒼紫の出番が少ない
では、映画の四乃森蒼紫は何をしていたのでしょうか。
映画でも四乃森蒼紫は登場します。しかし、鯨波兵庫が街中にアームストロング砲を放ち放火が始まり、その中で人を助ける途中で負傷してしまいます。
以降は、四乃森蒼紫の出番はありません。
おそらく、伊勢谷友介の薬物使用により大幅に出演シーンがカットさたのでしょう。
巻町操が八ツ目無名異と戦ったのも、それが原因と思われます。
本来であれば、キャラクターの強さ的にも、四乃森蒼紫が八ツ目無名異と戦うのが筋でしょう。
四乃森蒼紫の出番が少ないのは、伊勢谷友介のスキャンダルが影響している可能性が高いです。
六人の同志との戦い方
原作で登場する六人の同志ですが、『るろうに剣心 最終章 The Final』では外印、戌亥番神が登場しません。
そのため、雪代縁と剣心たちの戦い方に少し違いあります。
原作では斎藤一対八ツ目無、四乃森蒼紫対外印、左之助対戌亥番神です。
しかし、前述の通り四乃森蒼紫の出番がほぼない、外印は登場しないため、映画では下記の対決となっていました。
・斎藤一対乾天門
・巻町操対八ツ目無
もちろん、斎藤一、巻町操ともにしっかりと相手を倒しています。
また、左之助は雪代縁との戦いで深手を追っているため、参戦するもののほとんど戦っていません。
四星とは戦わない
原作では剣心と雪代縁の対決の前に、ウーヘイシン直属の部下である四星と戦うシーンがありました。
四星は映画には登場しますが、戦闘シーンはありませんでした。
原作では、4人の四星に対して、左之助、斎藤一、四乃森蒼紫、弥彦が戦います。
瀬田宗次郎の登場
映画最大のサプライズは、瀬田宗次郎の登場でしょう。原作では雪代縁との戦いに瀬田宗次郎は登場しません。
映画では、ウーヘイシンが瀬田宗次郎とコンタクトをとり、剣心を倒す秘策として直接対決を促します。
しかし、結果的に瀬田宗次郎はウーヘイシンを裏切り、剣心と瀬田宗次郎が共闘してウーヘイシンの部下と戦います。
瀬田宗次郎はなぜ、登場したのでしょうか?理由については下記にまとめています。
オイボレは登場しない
原作では、落人群のオイボレがキーパーソンとして登場します。
オイボレは行き場を失った初老ですが、実は雪代巴と雪代縁の父親でありました。
原作では生きる気力を失った剣心に対して言葉を投げかけ、それにより剣心が前に進むという、かなり重要なキャラクターです。
一方、映画ではオイボレの登場はありません。
映画では原作ほど剣心が落ち込むシーンはないため、オイボレのシーンも不要と判断されたのでしょう。
オイボレの正体を詳しく知りたい人はこちらをどうぞ。
剣心が縁に刺される
映画のクライマックスでは、追い詰められた雪代縁が短刀で剣心を襲います。
そして、剣心はわざと脇腹を刺され、雪代縁に謝るのです。
これは原作には映画オリジナルのシーンです。
最終的には剣心が勝利しますが、剣心の想いを強く感じる非常に見応えのあるシーンでした。
雪代縁のクライマックス
雪代縁のクライマックスは、映画と原作では異なります。
原作では警察・連行されますが、その後に脱走をはかり、落人群に入った後にオイボレと対面します。
オイボレと雪代縁は親子ですが、お互いにその存在を明かさず、短く会話を交わすシーンがありました。
映画で雪代縁は警察に捕まり、最後は牢屋で過ごします。
その中で神谷薫から送られた巴の日記を読みながら、巴の本心を初めて知り、泣きながら姉を想います。
ちなみに、原作でも薫から巴の日記を渡されています。
映画のラストのシーンは、原作で描かれなかった、脱走前の縁と考えることもできます。
雪代縁のクライマックスについて、原作との違いともっと深く知りたい人はこちらをどうぞ。ネタバレで比較しています。
まとめ
今回は、『るろうに剣心 最終章 The Final』の原作との違いについて、まとめました。
具体的には下記の内容です。
・鯨波兵庫と赤ベコ
・左之助と雪代縁の対決
・神谷薫の死亡シーン
・外印は登場しない
・雪代縁の手下が多い
・刀狩の張が裏切る
・弥彦は戦いに加わらない
・巻町操が戦いに加わる
・四乃森蒼紫の出番が少ない
・六人の同志との戦い方
・四星とは戦わない
・瀬田宗次郎の登場
・オイボレは登場しない
・剣心が縁に刺される
・雪代縁のクライマックス
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
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