今回は、惣流と式波は何が違う?アスカの新旧キャラ設定と性格の変化を比較考察というテーマについてお話します。
大人気アニメ『新世紀エヴァンゲリオン』に登場する人気キャラクターであるアスカ。
それでは、なぜ惣流・アスカ・ラングレーと式波・アスカアスカ・ラングレーは何が違うのか、新旧でキャラ設定と性格はどのように変化していったのか。
これらの情報についてご説明します。
それでは、惣流と式波は何が違う?アスカの新旧キャラ設定と性格の変化を比較考察!スタートです!
この記事の目次
エヴァンゲリオンには惣流アスカと式波アスカがいる
これは非常にややこしいことなのですが、実はアスカには「惣流・アスカ・ラングレー」と「式波・アスカ・ラングレー」という二種類のキャラクターが存在します。
旧劇場版に登場するアスカは「惣流・アスカ・ラングレー」ですが、新劇場版に登場するアスカは「式波・アスカ・ラングレー」となっています。
正直なことをいうと、ファンからはおおむねこの氏名の変更は『不評』となっています。
それでは、式波アスカと惣流アスカの違いはどういったところにあるのでしょうか。
今回は、改めて式波アスカと惣流アスカの違いなどについてもご説明します。
惣流アスカと式波アスカは性格が違う
ファンには有名なことですが、式波アスカと惣流アスカの違いはまず第一に性格にあります。
では、二人のアスカにはどのような性格の違いがあるのでしょうか。
比較してご紹介いたしますので、最後までお楽しみください。
式波はぼっちキャラ
新劇場版に登場する式波・アスカ・ラングレーはどちらかというと孤立気味のキャラクターです。
シンジたちの中学校に配属されても、周囲の生徒とはなれ合わず孤立しており、見るに見かねたクラスの委員長であった洞木ヒカリに説得され、仕方なく一緒に弁当を食べようとするなど、他人となれ合おうという気もほとんどありません。
性格もどちらかというと下品というか口がかなり悪く、「コネメガネ」「ガキ」といったような他人の嫌がるようなあだ名を勝手につけてしまう・罵詈雑言を平気ではくなど、コミュニケーション能力にとても難のある問題の多いキャラとして設定づけられてしまっています。
また、ゲームが趣味なのかワンダースワンをずーっとやっていたり、どこか根暗なキャラとして設定づけられています。
惣流はクラスのリーダー的キャラ
その一方で旧劇場版に登場するアスカは、シンジたちが通う中学校女子生徒のリーダー的ポジションにおり、女子生徒たちとなれ合っている様子がみえます。
また、洞木ヒカリとの関係も新劇場版と違い、共通の知人の男子生徒をデート相手に紹介してもらっていたり、仲は親密で親友と呼ぶにふさわしい関係となっています。
さらに意外と空気が読める部分もあり、ミサトが給料を使いシンジとアスカとレイたちにご飯をおごろうとする際にも、高いステーキではなく屋台のラーメンで済ませようとするなど、ミサトの気持ちを汲んでいたり、割と社交性が高い性格をしています。
もっというと、綾波レイと初対面の際にはアスカ自身から挨拶にいくものの、社交性に乏しい綾波レイからは無視されてしまうなど、ちょっとかわいそうな扱いを受けることもありました。
恐らくこういう設定は、アスカの原型となった90年代アニメによくありがちであった「お嬢様キャラ」の遺伝子がどこかの状態で残っており、このような性格になっていったのではないかと考えられます。
現に宮村優子さんはアスカでブレイクする前は『十二戦支 爆烈エトレンジャー』のスフレ役でお嬢様系の演技をみせていました。
こういった社交性の高さ・気品が惣流アスカというキャラクターの魅力でもあったのですが、式波に変更されて以降は、ほとんどこういった要素は消えてしまいました。
設定が違う
また、実は惣流アスカと式波アスカは設定が大きく違います。
どういった性格の違いがあるのか、皆さんにご紹介しましょう。
式波はクローン人間であり人外
新劇場版に登場する式波アスカは、実はクローン人間であり、ネルフによって培養されていた人間であったことが判明します。
最終作『シン・エヴァンゲリオン』では、唐突にアスカたちがクローン人間として殺し合いをおこなわされていたという設定が明らかとなりました。
また、『シン・エヴァンゲリオン』では、人間をリリンどもといっていることから、人間ではないこともわかっています。
恐らくは使徒と人間のハーフである可能性が考えられます。
惣流はドイツのお嬢様で実は大学卒業の過去も
惣流アスカの場合は、元々両親がおり、本人もアメリカ・ドイツの二重国籍のドイツ人となっています。
母親はエヴァ二号機の起動実験の際に、精神の一部を取り込まれ後に自殺する科学者惣流・キョウコ・ツェペリンという女性で、アスカは優しかった母親のために二号機のパイロットに選ばれたことを告げに行こうとするものの、そこで母親の自殺した死体をみてしまいトラウマとなってしまうという過去がありました。
また、アスカの父親は父親でいるのですが、精神錯乱状態となったキョウコの面倒を見ていた看護婦と浮気をしているという割とだらしない父親として登場しました。
アスカは人知れず14歳ですでに大学を卒業しているという経歴を持っており、高い才能を持つ一面も持っています。
男の趣味が違う
式波アスカと惣流アスカの最大の違いは好きな男性が違うところにあります。
式波アスカはまず、シリーズ最終作『シン・エヴァンゲリオン』において、相田ケンスケと相思相愛の仲になっていることをほのめかず描写がありました。
しかし、惣流アスカは元々加持リョウジに惚れていましたが、作品が進むうえで次第に碇シンジに対する感情が強くなっていき、最終的には加持リョウジは死亡して、その想いもフェードアウトしていくこととなりました。
このように、式波アスカは相田ケンスケのような同年代の男性を、惣流アスカは加持リョウジのような年上の男性に、惹かれていくことから好きな男性のタイプが違います。
しかし、式波アスカ・惣流アスカ双方そろって、碇シンジに対しては愛憎半ばする感情を抱いていることは共通しています。
なぜ式波アスカと惣流アスカの性格に変化が起きたのか
それでは、式波アスカと惣流アスカの性格の変化について一体、どのような背景があったのでしょうか。
これらについて様々な説を考察していきます。
①庵野秀明監督の個人の変化
まず、考えられるのが庵野秀明監督個人が結婚したことで女性に関する考え方が変わったのではないかという説です。
旧劇におけるアスカはある意味庵野監督自身の「理想の異性」として描写された可能性があります。
また、これは下世話な説ですが、庵野監督自身がアスカの声優である宮村優子さんに惹かれていたからこそアスカが途中でヒロイン級の扱いになっていったという可能性があります。
しかし、宮村優子さんは最終的に別の男性と結婚、庵野さんも安野モヨコ氏と結婚。
こういったことでお互いに別の男性を結婚したことで、アスカも違う男性と付き合う展開にしたかったのかもしれません。
②キャラクターに新しい属性を加えたかったから
もう一つ考えられる、というか恐らくこの可能性が高いとみられるのはエヴァ新劇シリーズにおいて、アスカに新しい属性を加えたいと思ったからこそ、『クローン人間』といった説を導入したのではないかとされています。
やはり、リメイクということでオリジナルとは違った描写・設定でアスカというキャラを見つめてみたかったという部分はあるのかもしれません。
式波アスカvs惣流アスカ どっちが人気か
それでは、式波アスカと惣流アスカ、どちらのアスカの方が人気なのでしょうか。
二人のアスカを比較して、どちらが好まれているかを比較してみました。
SNSで検索したところ、概ね「惣流の方が好き」といったような評価が目立ちました。
また投票サイト『みんなのランキング』では以下のような成績となっていました。
1位:渚カヲル
2位:惣流・アスカ・ラングレー
3位:綾波レイ
4位:葛城ミサト
5位:碇シンジ
6位:ペンペン
7位:真希波・マリ・イラストリアス
8位:式波・アスカ・ラングレー
9位:エヴァンゲリオン初号機(新劇場版)
10位:アヤナミレイ(黒波 / レイ・No.カトル)
出展:みんなのランキング
このように、式波より惣流のアスカの方が人気という結果になりました。
まとめ
今回は、惣流と式波は何が違う?アスカの新旧キャラ設定と性格の変化を比較考察というテーマについてお話しました。
今回の話をまとめると、以下のようになります。
- 「エヴァンゲリオン」シリーズには、TV版・旧劇場版に登場した惣流アスカと新劇場版シリーズに登場した式波アスカの二人がいる。
- 式波アスカはクローン人間であり生物兵器、惣流アスカはドイツ生まれのお嬢様といった設定の違いがある
- 式波アスカと惣流アスカはお互いに好意を寄せる男性のタイプが違うという違いがある
- 式波アスカと惣流アスカの性格の違いは、旧劇と新劇で設定の変化をほしかった製作者の都合ではないかと考えられる
- 惣流アスカと式波アスカでは、惣流の方が人気
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
関連記事はこちら: