今回は、『考察・マリの正体は結局何なのか?第一始祖民族だった説は本当か』というテーマについてお話します。

『シン・エヴァンゲリオン』に登場した謎のヒロイン真希波マリ。

今回は、そんな真希波マリについて正体は結局何だったのか?果たして彼女が第一始祖民族であるというのは本当なのか?

これらの情報について、掘り下げていきたいと思います。

真希波マリの概要

真希波マリこと、真希波・マリ・イラストリアスは、エヴァンゲリオン新劇シリーズである、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』『シン・エヴァンゲリオン』に登場する謎の多いキャラクターです。

『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』で突如ネルフのユーロ支部から派遣されたことで、シンジと知り合います。

その後、シンジとの関係はほとんどなくなりますが、新劇のゼルエルこと第10の使徒との闘いの最中で二号機に乗り奮闘するものの、苦戦。

その際にシンジにはっぱをかけ初号機に乗らさます。

続編の『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』では、シンジの関係はほぼなく、二号機パイロットのアスカとタッグを組んでいる様子が確認できます。

最終作の『シン・エヴァンゲリオン』でようやくシンジとの絡みが描かれ、最終的にミサトの要望でマイナス宇宙からシンジを救うことに成功。

その後、現実世界に転生したような姿のシンジとともにすっかり恋人同士となり、山口県宇部市の中に姿を消します。

このように終始謎の多いキャラで終わった真希波マリ。

現在でも彼女については根強いファンからは不評、ライト層からは好評と賛否がきっちりわかれています。

真希波マリの声優は坂本真綾

真希波マリの声優を担当されているのは、声優の坂本真綾さんです。

  • 本名:坂本真綾
  • 生年月日:1980年3月31日
  • 出身地:東京都板橋区
  • 事務所:フォーチュレスト
  • 職業:声優

坂本真綾さんは吹き替え・アニメ・ゲームなどで活躍する大物女性声優の一人です。

吹き替え洋画では主にナタリー・ポートマンの声を担当、『スターウォーズ』シリーズのEP1~EP3までには、作中のメインヒロインとなり、後にダースベイダーとなり果てるアナキン・スカイウォーカーと恋に落ちるパドメ・アミダラを演じたこともありました。

またゲームでは、『ファイナルファンタジー7』及びその関連作品で、ヒロインの一人であるエアリスを担当。

2011年には同じく声優の鈴村健一さんと結婚。

ちなみに鈴村さんは、『ファイナルファンタジー7』及びその関連作品でザックスを担当。

皮肉にも、坂本真綾さんが演じたエアリスの最初の彼氏がエアリスであったので、一部では本作の出演がきっかけで恋愛に発展したのではないかともささやかれていますが、真偽は不明です。

マリの正体とは結局なんだったのか

それでは、真希波マリとはなんだったのでしょうか。

真希波マリの正体について、様々な説を考察していきましょう。

第一始祖民族だった可能性

一部ネット民の間では、真希波マリは、第一始祖民族であるのではないかといわれています。

第一始祖民族というのは、エヴァンゲリオンの世界におけるいわば神のような存在で、宇宙で最初に生み出された知能を持った生命体で、彼らがアダムの種とリリスの種を産み、宇宙中の星々に種をまいたことで、地球にアダムとリリスの種が入り込んだことで、争いがおきたといういわば元凶のような存在となっています。

マリもその達観したようなキャラクターから、第一始祖民族なのではないかといわれていますが、根拠は薄く、断定はできません。

しかし、マリ自身も人間を『リリン』といっていることから、第一始祖民族かあるいは彼らの眷属であった可能性があります。

とはいえ、根拠はなく、可能性はどこまであるかは不明です。

庵野秀明の妻・安野モヨコの可能性

これは非常に有名な説となっています。

というのも、『シン・エヴァンゲリオン』が公開された当初、マリは庵野秀明監督の奥さん安野モヨコをモデルにしているのではないかという説が相次いで語られるようになりました。

しかし、エヴァ公式Twitterはこの説については否定しました。

公式はこのように否定しましたが、その後もこの説は根強く残り、後に放送されたNHKの番組で安野モヨコさんが出演された際には、再び火をつけるように話題となりました。

現在でもこの説は根強く、『マリ=モヨコという嫁を得たからシンジ=庵野は大人になった』と称する人も多くいます。

シンジの父親と同世代の関係

また、マリについて、シンジの父ゲンドウと同年代であったのではないかと一部ネットではいわれています。

こちらについては作中の描写から見て可能性が高いといえるでしょう。

『シン・エヴァンゲリオン』において、終盤、ゲンドウの回想のような部分が描かれます。

そこで、ゲンドウとユイの過去が描かれる中、学生時代のマリがたびたびゲンドウにウザ絡みしているような姿が描かれます。

また、ゲンドウの協力者だった冬月に対してマリは『冬月先生』と呼び、敬語を使っています。

このことから、マリはゲンドウやユイたちと同年代で、当時大学教授をしていた冬月の生徒であった可能性が高くなっています。

さらに、マリはシンジの母ユイに対しても『ユイさん』と呼び、親しかった様子がうかがえます。

以上のことから、マリはシンジの父親たちと同年代あるいは、学友であった可能性は確定であるといえるでしょう。

さらにいうと、回想に登場するマリ自身が旧劇アスカのように飛び級で大学に通った高校生あるいは中学生の可能性があります。

もっというと、漫画版『エヴァンゲリオン』の最終巻のおまけである『夏色のエデン』では16歳であるけど、大学に通って勉強している16歳の天才少女として出てきます。

もし、『シン・エヴァンゲリオン』でこの設定がそのまま使われている場合、シンジが生まれる14年以上前に16歳になるので、少なくとも30歳以上であることは間違いないでしょう。

となると、マリとシンジの年齢差は少なくとも20歳以上は離れてる可能性が高くなります。

しかし、オリジナルのマリはそうであっても、シンジたちの前にいるマリはクローンである可能性があります。

もしくは、半分使徒の遺伝子が混じっているのかもしれません。

第一始祖民族であったというのは本当か

先ほどもご説明しましたように、マリは第一始祖民族であったか否かですが、可能性は現時点では低いとみられます。

というのも作中で描写があるとすれば、人間を『リリン』と呼ぶ程度の設定で、他に何の描写もないので確定とはいえません。

各媒体に登場するマリ

それでは、各媒体に登場する真希波マリの設定について、掘り下げていきましょう。

最後までお楽しみください。

小説版「ANIMA」でもマリは登場する

真希波マリですが、実は過去に山下いくとさんによって書かれた小説『エヴァンゲリオン ANIMA』にも同様の名前をした人物が登場。

この世界に登場するマリは、アメリカ政府によって固有の組織にされてしまったネルフUSAの専属パイロットで、純粋な人間ではない生物兵器という設定になっています。

ちなみに『エヴァンゲリオン ANIMA』は各ネルフはそれぞれの国政府が保有する一機関となっており、ネルフUSAはアメリカの実質的下部組織となっており、エヴァ参号機消失もその背景にいたのはアメリカ政府であったことが判明するなど、原作以上に国際関係をより深く描いているので個人的には、かなりおすすめとなっています。

こちらの設定のマリはより幼い姿と猫耳をしており、より猫的な要素が強いキャラとなっており、独自の人気を博しています。

ちなみに、ファンの間では近いうちに『エヴァンゲリオン ANIMA』が映像化されるのではないか…といったような噂があるので、もしかしたら映像でみれるかもしれません。

漫画版でも登場する

真希波マリは貞本義行さんが描いた漫画版『エヴァンゲリオン』の最終巻のおまけである『夏色のエデン』にも登場。

ここでのマリは、16歳ながら大学生として活躍。

そこで自身より優秀だったユイの存在を知り、嫉妬するものの、逆にユイに惚れてしまうという同性愛者の少女となっています。

最終的にマリはイギリスに帰国して、物語からフェードアウトすることとなります。

しかし、このマリはファンからは好評で、こちらのマリのが好きという意見もあります。

真希波マリが賛否両論別れる理由

そんな真希波マリですが、実はファンからは明確に賛否が別れています。

今回は、マリが賛否別れてしまう理由について、考察してみました。

シンジとの関係性が薄い

まず、マリはシンジとの関係性はほぼありません。

せいぜい「破」のラストで初号機に乗るように発破をかけた程度で、それまでのヒロインであったアスカや綾波、さらに言えばミサトよりもかかわりが薄くなっています。

こういった関係性の薄さから、「なぜマリとシンジが付き合う事になっているのか」と憤るファンが多くいます。

キャラクターにリアルさがない

これは製作者は恐らく意図していますが、元々マリは非現実的な存在として語尾に「ニャー」をつけるキャラクターとなっています。

エヴァのファンはより人間らしい生々しさを持ったキャラクターを求めるので、マリはあまりにも記号的すぎて現実味がない、したがって好きではないと称するファンは一定数いても仕方ありません。

製作者から優遇されているかのように強い

まず、マリは『シン・エヴァンゲリオン』においては無双のような強さを誇ります。

ほとんどの戦闘で勝利をおさめ、最終的にマイナス宇宙からシンジを救うような場面もありました。

これは製作者としては全ての作品を終わりにするための突貫工事的なキャラとしてマリを置いたのである意味仕方ないと考えられます。

やはり強すぎると、キャラクターとしてはイマイチ人気が出ないというのは事実です。

しかし、ここでマリを擁護すると、『破』では、第10の使徒相手に終始苦戦をしていました。

したがって純粋な最強キャラというと、疑問があります。

まとめ・関連記事

今回は、「考察・マリの正体は結局何なのか?第一始祖民族だった説は本当か」というテーマについてお話しました。

今回分かったことをまとめると、以下のようになります。

  • 真希波マリは、『シン・エヴァンゲリオン』でシンジと結ばれるヒロイン
  • 真希波マリは、第一始祖民族ではないかという声がネットであるが、真偽不明
  • 真希波マリは、庵野秀明の妻である安野モヨコの可能性が語られているが公式は否定
  • 真希波マリの正体は、『シン・エヴァンゲリオン』の描写をみるとゲンドウたちの同級生・あるいは同年代とみられる可能性が高い
  • 真希波マリは、小説やアニメでは設定を変えて登場している
  • 真希波マリはシンジとの関係が薄いのに唐突にヒロインになったことについて批判が多く、賛否別れるキャラとなっている

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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