『るろうに剣心』の神谷薫は、漫画とアニメで結末が違います。死亡する終わり方はどのように描かれているのでしょうか。

今回は、『るろうに剣心』神谷薫の死亡の描写や死因、死ぬシーンが何巻かをまとめてみました。

【るろうに剣心】神谷薫は死亡する?

『るろうに剣心』の神谷薫は、作中で死亡するのでしょうか。

結論から説明すると、漫画とアニメで結末は違います。薫は、漫画では死亡せず、アニメでは死亡する結末を迎えます。

漫画では「死亡したようにみえる」シーンがあり、一部の読者がそのシーンだけを見て勘違いするケースは多々あります。

ここでは、薫の死亡について、漫画とアニメの双方のパターンを言及します。

死亡しない結末(漫画)

『るろうに剣心』の漫画は、1994年から1999年にかけて連載の『るろうに剣心』、2017年に連載がスタートした続編『るろうに剣心・北海道編』の2つが存在します。

どちらのシリーズでも薫は死亡することなく、神谷活心流道場師範(師範代)として活躍しています。

詳細は後述しますが、漫画では、薫が死んだと思わせるシーンがありました。剣心を憎む雪代縁が薫を拐い、薫そっくりの人形を使って死を偽装したのです。

縁は剣心に「大切な人を守りきれずに死なせてしまった後悔」を味合わせたいと思い、薫の死を偽装して剣心に苦痛を与えていました。

また、縁は若い女性を殺めることができない性分であるため、薫はアジトに連れ去られ隔離されていたものの、ケガひとつない状態でした。

1990年代に連載した『るろうに剣心』では、薫は最終的に剣心と結婚し、剣路という息子を儲けました。

死亡はあくまでも見せかけであり、原作では剣心と幸せになる結末が描かれています。

死亡する結末(アニメ)

一方で、OVA『るろうに剣心・星霜編』では、薫は剣心の後を追うように死亡します。

OVAとは、「オリジナル・ビデオ・アニメーション」で漫画には描かれていない、完全オリジナルなストーリーです。

『るろうに剣心・星霜編』は、1990年代に連載した『るろうに剣心』の続編が描かれていますが、原作者の和月伸宏も制作に関わっていません。

『るろうに剣心・北海道編』では薫は引き続き主要キャラクターとして登場しているため、原作とは別物の完全オリジナルの結末といえます。

「星霜編」では、剣心は梅毒にかかってしまい死亡しますが、その剣心と一夜をともにした薫も梅毒にかかります。

当時の梅毒は治療法が確立しておらず、薫も梅毒が原因で死亡するのです。

『るろうに剣心』は漫画、アニメだけでなく、映画も公開されています。2021年4月に「人誅編」の映画が公開されましたが、薫は死亡してません。映画と原作の違いについは下記をどうぞ、

【るろうに剣心】神谷薫が死ぬのは何巻?

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『るろうに剣心』の神谷薫は、漫画では死を偽装されるシーンがありました。

間違いなく死んだと思われましたが、雪代縁と外印が用意した"死亡した姿の人形"とすり替えられただけでした。

死ぬシーンは何巻何話?

薫が死を偽装されたシーンのコマは下記の通りです。

リアルタイムで連載を読んでいた人からはかなり衝撃的だったようで、編集部に苦情の連絡が入ったとか。

薫の死(実際は死んでいないですが……)が描かれたのは、単行本24巻208話「ユメノオワリ」です。

薫の死が描かれた理由

薫が死を偽装された理由について解説します。

先ほども少し触れましたが、実姉を剣心により殺害された雪代縁は、剣心が愛する神谷薫を殺害することで、剣心に同じ苦痛を味合わせる計画を練りました。

しかし、縁は実姉を殺害されたトラウマから若い女性に手をあげることができない性分であるため、薫の死を偽装することで、剣心を追い詰めようとしました。

縁は神谷道場での戦いで薫を拐い、外印に作らせた「死んだ薫の人形」をその場に置くことで、剣心に薫が死亡したと思わせたのです。

作中で四乃森蒼紫が「殺害という過程が抜け落ちているのは不可解」と語っているように、作中では薫の殺害シーンはありません。

いきなり暗闇となり、気づいたら薫が死んでいた(実際には死んだ薫の人形ですが)、という展開でした。

薫の死の伏線

縁と外印が、人形を作っている伏線はありました。

神谷道場での戦いが始まる前、外印が屍人形素材の死体を集めている描写がありました。

外印は人形である夷腕坊用を操作していたため、あくまでも新しい夷腕坊用を作るのかと思われました。

しかし、"死体"をあえて集めていたのは、薫の死体を作るためだったというのがその後に判明したわけです。

薫は生きていた

剣心は縁の策略により薫が死んだと思い込んでしまい、鬱状態に近い廃人となってしまいます。

しかし、薫は縁のアジトに連れ去られただけ。縁は若い女性を殺めることができないため、薫は無傷で無事に生きていました。

その後に剣心は気持ちを入れ直し、縁との最終決戦に挑むため、仲間とともにアジトに乗り込みます。

薫も剣心たちがアジトに到着したことを知り、隔離されたいた建物から抜け出して再開を果たすのでした。

【るろうに剣心】神谷薫の死因は?

『るろうに剣心』の神谷薫は、漫画では死亡していませんが、OVA『るろうに剣心・星霜編』では死亡してしまいます。

ここでは、『るろうに剣心・星霜編』での薫の死因について解説します。

剣心が梅毒にかかる

『るろうに剣心・星霜編』は、原作の十数年後を描いた作品です。

剣心は年齢を重ね、すでに剣を握れなくなっていました。そんな中で、人助けのために中国に向かいますが、帰国直後に梅毒という病気に侵されてしまいました。

梅毒は性器や肛門、口から菌が侵入する性病の一種であり、体外に腫瘍ができると止めることはできず、最終的には心不全や脳梗塞で死亡してしまいます。

明治初期では梅毒は治療方法は確立されていないため、不治の病として恐れられていました。

剣心は最後は歩くことも困難になり、最終的には心不全で亡くなってしまいます。

薫も剣心の後を追う

薫は剣心が梅毒にかかったことを知り、剣心と痛みを分かち合いと考えます。

そして、薫は剣心とともに一夜を過ごします。明確な描写はありませんが、一夜を過ごすことは、必然的に梅毒に感染することを意味しています。

『るろうに剣心・星霜編』では薫が梅毒になり死亡したという描写こそありませんが、梅毒となった可能性は非常に高く、最終的に死を迎えたと考えられます。

漫画とは異なり、OVA(アニメ)の結末は少し寂しいものでした。

原作者も知らなかった結末

一方で、るろうに剣心は2017年から「北海道編」がスタートしています。

「星霜編」と「北海道編」の2つがありますが、正規の続編は「北海道編」です。

「星霜編」も原作者は許可を出して製作しているため続編ストーリーではありますが、アニメ製作会社が独自で考えた内容になり、原作者はストーリー構成などにノータッチでした。

つまり、原作者が知らないところで主人公とヒロインが死んだ結末が描かれていることなります。

ファンからしても1990年代の連載最終話ではハッピーエンドに終わったため、このような最後には非常に驚いたと思われます。

「北海道編」では剣心、薫ともに元気に過ごしているため、「星霜編」はもう1つの結末として見るのが良いのではないでしょうか。

まとめ

今回は、

●【るろうに剣心】神谷薫は死亡する?

●【るろうに剣心】神谷薫が死ぬのは何巻?

●【るろうに剣心】神谷薫の死因は?

これらについてまとめました。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

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