『幽遊白書』の仙水忍のトラウマを解説します。仙水が盗んだビデオの内容や、過去についてもネタバレで記載しています。
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【幽遊白書】仙水のトラウマ

『幽遊白書』より

 

『幽遊白書』の仙水のトラウマを解説します。

仙水のトラウマとは、霊界探偵時代に見てしまった「人間が妖怪を虐殺する光景」です。

「人間が妖怪を虐殺する光景」とは、人間の権力者が妖怪を捕獲し、拷問器具で痛めつけたり、欲望のままに喰いものする光景でした。

それまで仙水は霊界探偵として「人間=善、妖怪=悪」という価値観で生きていましたが、その全てが破壊されるほどの衝撃でした。

人間の醜い姿を見た仙水は「うあああああああああ」と叫びながら、その場にいた人間を皆殺しにします。

そして、「ここに人間はいなかった 一人もな」というセリフを樹に言い放ち、その場を去っていきました。

正義感が強い仙水だったからこそ、妖怪を虐殺する人間の醜態を許すことができず、「人間=善、妖怪=悪」という価値観を大きく変えていきました。

【幽遊白書】仙水の過去をネタバレ解説

[the_ad id="5494"] 続いて、幽遊白書の仙水の過去をネタバレで解説します。

仙水の過去を知ることで、トラウマについてより深く理解できるでしょう。

仙水が霊界探偵となり、トラウマを抱えるようになるまでを時系列でまとめました。

霊力を持つ少年

『幽遊白書』より

 

仙水は生まれながらにして強い霊力を持っていて、人には見えない妖怪が見えていました。

そのため、小学生の時点で妖怪を退治することを宿命と感じ、次々に妖怪を成敗していきます。

「きっと僕は選ばれた正義の戦士で」
「あいつらは人間に害を及ぼす悪者なんだな」
安易な二元論に疑問も持たなかった
他の人間には見えない返り血にも次第に慣れていった

この時の仙水は妖怪は人間に害を及ぼす悪者と捉えていました。非常に正義感に溢れ、妖怪退治に誇りを持っていました。

霊界探偵に任命

自らの正義感のもとで妖怪退治を続けていた仙水は、やがて「霊界探偵」にスカウトされます。

「霊界探偵」は作中では幽助が任命されていますが、仙水が幽助よりもずっと前にこの役割を果たしていました。

妖怪を悪者と捉える仙水にとっては、霊界探偵はうってつけの仕事でした。

中学生、高校生と年齢を重ねるにあたり妖力も次第に高まっていき、対峙した妖怪は全て殺していきました・

「仙水を見て生きて帰った魔物はいない」

裏の世界では仙水の強さは脅威を捉えられていました。

樹との出会い

『幽遊白書』より

 

霊界探偵として妖怪対峙を続けていた仙水でしたが、後のパートナーになる樹もこの時に出会いました。

仙水と樹は当初、「霊界探偵」と「妖怪」という立場で出会いました。仙水は圧倒的な強さで樹を追い詰め、トドメをさす直前までいきました。

仙水の「死ぬ前に言い残すことはあるか?」という問いに対して、樹は

できればもう1日生きたい
明日「ヒットスタジオ」に戸川純が出る

と言葉を発します。

仙水は樹の「人間臭さ」がわかるセリフを聞き、「妖怪にもいろんな奴がいるんだな」と価値観を少しだけ変化させます。

仙水と樹はその場で打ち解け、以降はパートナーとして活動することになりました。

トラウマの出来事

『幽遊白書』より

 

樹をパートナーにしながらも仙水の正義感が揺らぐことはありませんでした。

霊界の指令でBBCを中心とした巨大な取引を食い止めるく、敵のアジトに乗り込みます。

そこで、仙水は衝撃的な光景を見てしまいました。

人間が欲望のままに妖怪を殺害し、喰いものにしていたのです。

人間を守るために妖怪を倒していた仙水でしたが、その正義感が180度変わってしまうほどの衝撃でした。

そして、仙水はその場にいた人間を皆殺しにしました。

失踪期間

『幽遊白書』より

 

人間を皆殺しにした仙水は、そのまま霊界探偵としての仕事を放棄し、失踪してしまいます。

さらに、霊界の資料館から人間の非道な仕打ちを記録した「黒の章」というビデオテープを盗み出します。

以降、仙水は10年間、表舞台に姿を見せることなく生活していきます。

仙水が全部で7人の多重人格者となったのは、この潜伏期間でしょう。

主人格の忍に加え、戦闘タイプ3人(ミノル、カズヤ、ジョージ)、非戦闘タイプ3人(ナル、マコト、ヒトシ)の7人です。

魔界トンネル

多重人格の性格を持った仙水は、ある非日、戸愚呂兄と出会います。戸愚呂兄は、戸愚呂弟のパンチで吹っ飛ばされており、首だけの状態でした。

その時仙水は、霊界探偵として幽助が活動していることを知り、かねてから考えていた計画を実行しようと決意します。

その計画とは、人間界と魔界をつなぐ大きな穴をあけ、魔界から人間界へ強い妖怪を引き入れるというものでした。

仙水が率いていた仲間は全部で6人(樹、神谷実、刃霧要、御手洗清志、天沼月人、巻原定男)。

仙水の「俺たち7人で穴を掘る」は当初はこの仲間たちと思われていましたが、最終的には仙水の7人格であることがわか理ました。

最初から仙水は仲間を駒として扱い、一人だけで計画を完遂させるつもりでした。

幽助との戦い

『幽遊白書』より

 

仙水は人間界と魔界をつなくトンネルの開通を進めていましたが、幽助たちがそれを阻止しようとアジトに乗り込みます。

ここで初めて、仙水と悠介が戦います。

仙水は最初はミノルで戦い、次にカズヤ、最後の忍の順番で人格を変えていきました。

忍は聖光気を使用した時はS級妖怪並みの強さであり、当時の幽助では手も足も出ませんでした。

しかし、幽助の先祖が魔族であることから、魔族大隔世により復活を果たします。

人間界から魔界へ移動した仙水でしたが、最終的には雷禅に乗っ取られた幽助の霊丸をくらってしまいます。

仙水の最後

霊丸を受けた仙水は、もう動くこともできません。

実は仙水は悪性の病気にかかっており、半月足らずの命でした。

これはドクター・神谷でも治すことができず、仙水が死ぬのは時間の問題でした。

仙水が魔界トンネルにこだわったのは、魔界で死ぬためでした。

戦っているときの君は・・・すごく楽しそうだ
オレもほんの一瞬だが初めて楽しく戦えた

ありがとう

次こそ魔族に生まれますように・・・

最後の言葉を発した仙水は、その後に息を引き取ります。

「魂は霊界に渡したくない」という仙水の遺言の通り、最後は樹が仙水を連れてどこかへと消えていきました。

【幽遊白書】仙水が盗んだビデオの内容

最後に仙水が盗んだビデオに内容について深掘りします。

仙水が盗んだビデオは霊界に保存してある「黒の章」というビデオです。

「黒の章」には過去に人間の妖怪に対する悪事が記録されています。

具体的な内容は作中で明らかになっていませんが、蔵馬が下記のように語っていました。

人間の影の部分を示した犯罪録ですよ
黒の章には 今まで人間がおこなってきた罪の中でも
最も残酷で非道なものが何万時間という量で記録されています

おそらくですが、仙水のトラウマとなった妖怪を虐待する姿や、人間が人間を殺す中でも残酷なものが納められているのでしょう。

幽遊白書の「黒の章」については、下記に詳しくまとめました。

まとめ

今回は、

●【幽遊白書】仙水のトラウマ

●【幽遊白書】仙水の過去をネタバレ解説

●【幽遊白書】仙水が見たビデオの内容

これらについてまとめました。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
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