今回は、『果てしなきスカーレット』興行収入はが低い?『竜とそばかすの姫』と比較して解説!というテーマについてお話します。
人気ヒットメーカーである細田守監督。
そんな細田守監督ですが、今年製作・公開された新作映画である『果てしなきスカーレット』の興行収入の成績が低いのではないかと、話題になっていました。
では、実際のところ、『果てしなきスカーレット』の興行収入は低かったのか、これらについて検証しました。
また、細田守監督の直近の過去作である『竜とそばかすの姫』と比較してどのようになっているのでしょうか。
これらについて検証していきます。
それでは、『果てしなきスカーレット』興行収入はが低い?『竜とそばかすの姫』と比較して解説!スタートです!
この記事の目次
『果てしなきスカーレット』興行収入はが低いのか
それでは、本当に『果てしなきスカーレット』は、興行収入は低かったのでしょうか。
子の見出しでは、『果てしなきスカーレット』の興行収入が本当に低かったのか、これらについて様々な情報をご紹介します。
『果てしなきスカーレット』の興行収入は大コケ
細田守監督の『果てしなきスカーレット』ですが、これは興行収入という側面ではとんでもない大コケを果たしてしまいました。
有名な雑誌『プレジデント』のオンライン記事でも、以下のように語られていました。
すでにファンやメディアの間でさまざまな批評や意見が飛び交っている、細田守監督最新作『果てしなきスカーレット』だ。11月21日に公開されると、初週末4日間(月曜祝含む)の興行収入は2億7000万円となり、週末映画動員ランキング(興行通信社調べ)では、公開3週目の『爆弾』の後塵を拝する3位。翌週にはランキングTOP10から早くも姿を消した。
細田作品といえば、2011年以降のオリジナル作品は『おおかみこどもの雨と雪』(2012年)が42.2億円、『バケモノの子』(2015年)が58.5億円、『未来のミライ』(2018年)が28.8億円、前作『竜とそばかすの姫』(2021年)は細田作品最大興収の66億円を記録。そんな日本を代表するヒットクリエイターのひとりとしてのポジションを確立している細田監督の最新作『果てしなきスカーレット』には、高い期待が集まっていた。
ところが、公開直後からSNSは辛辣なコメントやガラガラの映画館の画像がポストされて紛糾し、前作の3分の1に届かなかった初週の興収が明らかになると、大コケの烙印を押された。
出展:プレジデントオンライン
なんと、公開初週から他の映画にランキングを奪われるという始末。
そして、記事の中では前作の3分の1に、映画の初週での興行成績が届かなかったということが語られていました。
映画は、公開直後初週の興行成績によって、左右される業界となっています。
したがって、非常に残念ながら『果てしなきスカーレット』は大コケという形となりました。
2025年12月現時点の『果てしなきスカーレット』興行収入成績は
2025年12月時点の『果てしなきスカーレット』の興行成績については、詳しい数字は公開されておらず、わかっていません。
12月時点での興行成績についても公開されておらず不明となっています。
しかし、一つだけ参考となる情報があります。
というのも、公開初週の当時の興行収入は、2億7000万円程度とされています。
本作の初週末4日間(月曜祝日も含める)の興行収入は2億7000万円で、週末映画動員ランキングでは木村拓哉主演の『TOKYOタクシー』、公開3週目の『爆弾』に次ぐ3位(興行通信社調べ)だった。
出展:東洋経済オンライン
上記でも書きましたが、映画の世界における興行収入は初週が一番もっとも稼げる時期で、あとは下がっていく一方とされています。
それでは、この記事を書いている、12月19日~12月21日に公開された日本映画興行ランキングについては、以下のようになっています。
1位ズートピア2
2位アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ
3位新解釈・幕末伝
4位劇場版 チェンソーマン レゼ篇
5位楓
6位栄光のバックホーム
7位国宝
8位劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来
9位爆弾
10位TOKYOタクシー出展:シネマランキング通信
このようにもうすでに、『果てしなきスカーレット』はトップ10圏外になっています。
恐らく、興行収入も数字は明確にわかりませんが、残念ながら12月時点でもこのようでは、数字もおそらくかなり、よくないのではないかと推測できます。
『果てしなきスカーレット』は『竜とそばかすの姫』と比較してどのような興行成績なのか
では、『果てしなきスカーレット』の興行収入は、細田守監督の直近の最新作であった『竜とそばかすの姫』と比較して、どのように差がついてしまったのでしょうか。
今回は、『果てしなきスカーレット』と『竜とそばかすの姫』を比較して、どのように差がついてしまったのかなどかを検証していきます。
『竜とそばかすの姫』の興行成績は何円
『竜とそばかすの姫』の興行成績は、最終的に66億円となりました。
第74回カンヌ国際映画祭オフィシャル・セレクション「カンヌ・プルミエール」部門に選出、世界の映画祭で絶賛され、興行収入66億円の大ヒットとなった細田守監督作『竜とそばかすの姫』(21)。このほどBlu-ray&DVDが4月20日(水)に発売されることが決定し、スペシャル・エディション版の特典内容も明らかとなった。
出展:ムービーウォーカー
この66億円という数字は日本映画においては、大ヒットの数字といえる数字で、細田守監督としては鼻が高い数字だったといえるでしょう。
『果てしなきスカーレット』は『竜とそばかすの姫』の3分の1以下の数字
上記でも触れましたが、『果てしなきスカーレット』の初週における興行成績は、『竜とそばかすの姫』の3分の1であったといわれています。
細田作品といえば、2011年以降のオリジナル作品は『おおかみこどもの雨と雪』(2012年)が42.2億円、『バケモノの子』(2015年)が58.5億円、『未来のミライ』(2018年)が28.8億円、前作『竜とそばかすの姫』(2021年)は細田作品最大興収の66億円を記録。そんな日本を代表するヒットクリエイターのひとりとしてのポジションを確立している細田監督の最新作『果てしなきスカーレット』には、高い期待が集まっていた。
ところが、公開直後からSNSは辛辣なコメントやガラガラの映画館の画像がポストされて紛糾し、前作の3分の1に届かなかった初週の興収が明らかになると、大コケの烙印を押された。
出展:プレジデントウーマン
このように、『果てしなきスカーレット』の興行収入は、かなり良くない上に、前作『竜とそばかすの姫』から見ても結構なランクダウンとみて間違いないでしょう。
細田守の過去作はどれぐらいヒットしたのか
それでは、細田守監督の過去の作品は一体、どれぐらいのヒットに成功したのでしょうか。
細田守監督の過去に制作された長編映画の興行収入成績をまとめてみました。
- 2005年 ONE PIECE THE MOVIE オマツリ男爵と秘密の島 興行収入 12億円
- 2006年 時をかける少女 興行収入 2.6億円
- 2009年 サマーウォーズ 興行収入 16.5億円
- 2012年 おおかみこどもの雨と雪 42.2億円
- 2015 バケモノの子 興行収入 58.5億円
- 2018 未来のミライ 興行収入 28.8億円
- 2021 竜とそばかすの姫興行収入 約 66.0億円
これ以外にも、細田守監督は、『劇場版デジモンアドベンチャー』や『劇場版デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム!』を製作していますが、こちらはいわゆる同時上映という形式であったので、除外いたしました。
このように『竜とそばかすの姫』は66億円の大ヒットとなり、細田守監督史上最高の大ヒットという大成功を収めたことがわかります。
考察・なぜ『果てしなきスカーレット』は『竜とそばかすの姫』以下の数字になったのか
それでは、なぜ『果てしなきスカーレット』は『竜とそばかすの姫』以下の興行成績となってしまったのでしょうか。
現時点で考えられる様々な説を検証していきます。
ネットの評判に左右される映画の時代
現在、インターネット、特にSNSや動画配信メディアといった媒体は世論を左右する時代となりました。
これは映画においても、インフルエンサーによる批評は、もはや映画の命運を分ける存在となっているといっても過言ではありません。
この点、 『果てしなきスカーレット』はSNSのユーザーやYoutuberなどによって批判されることが多くなってしまいました。
確かに『果てしなきスカーレット』は少し過剰に叩かれていた節がありますが、作品の出来がそういった不評を押しのけるような魅力があったかといわれると疑問があります。
ジャンプアニメの『鬼滅』『チェーンソーマン』に比べると弱いオリジナル作品
また、2025年においてはジャンプアニメの『鬼滅の刃』や『チェーンソーマン』といったジャンプ作品のアニメが高くヒットしていました。
しかし、その一方で『海獣の子供』や『ChaO』といったオリジナルアニメ映画は脚光を浴びることはなく、評判もいいものとは言えない状況がありました。
このように、ジャンプ作品のアニメ映画に比べると、オリジナルアニメ映画は年々厳しい状況に陥ってきています。
またこれはあくまで私の意見なのですが、今後日本アニメはハリウッドのように、特定の原作付きの版権作品の映像化が主流となっていき、『果てしなきスカーレット』のような監督直々に用意したオリジナル企画といった作品は今後少なくなっていくのではないかと予想されます。
細田守監督の影響力の低下
細田守監督といえば、00年代後半は『サマーウォーズ』などでヒットメイカーに躍り出た監督として有名でした。
しかし、それ以降は、どれも作る作品はパッとしないもののなんだかんだで売れるそんな人でありました。
ところが、2016年以降のアニメ映画ブームで、細田監督はすっかり『過去の人』という位置づけとなっていきました。
『鬼滅の刃』の世界的ブームや、新海誠氏の作品の世界的ヒットなど、数々の作品が100億円以上を平気で稼いでいくようになり、気が付けば細田氏を置いてアニメの世界はインフレしていき、細田守監督はそれ置いて行かれたのかもしれません。
まとめ
今回は、『果てしなきスカーレット』興行収入はが低い?『竜とそばかすの姫』と比較して解説!というテーマについてお話しました。
今回分かったことをまとめると、以下のようになります。
- 『果てしなきスカーレット』は、最終的な興行成績は2025年12月現在まだ公開されていないものの、大コケは明らか
- 『果てしなきスカーレット』の興行成績は、同じ監督が作った『竜とそばかすの姫』と比較すると3文の1以下の数字
- 『果てしなきスカーレット』の監督である細田守は過去に『竜とそばかすの姫』で60億円稼いだことがある
- 『果てしなきスカーレット』が大コケした理由はネットの評判に左右される現代社会や、アニメ映画界取り巻く環境の変化などがあげられる
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
