映画『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』の碇シンジには「かわいそう」という声があがっています。作中のシンジはミサトからは冷たく接されていて、疎外されています。
今回は「エヴァンゲリオンQ」でシンジがかわいそうと言われる理由と、ミサトの冷たい態度について考察します。
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この記事の目次
【エヴァンゲリオンQ】シンジはかわいそう?
「エヴァンゲリオンQ」の碇シンジに対して「かわいそう」という声があがっています。「かわいそう」といわれる主な理由は、周囲がシンジに対して冷たく接しているからです。作品を観た人の多くが、シンジに同情しています。
さっき作業しながらエヴァQ観てたんだけどやっぱシンジくんかわいそうすぎだしカヲルくん美しすぎ
— 荒汁 (@ara_jiru_) January 10, 2021
エヴァQ見て改めて思ったけどシンジくんかわいそう
周りもうちょっと説明してあげればいいのに
まあ心の余裕がなかったんだろうけど— EcoRⅠ (@seigen893) July 20, 2019
エヴァQまで観たけど、シンジくんかわいそうという感想。
— ノンブル (@nombre_dq10) April 21, 2020
「エヴァンゲリオンQ」は、前作の『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』から14年後の世界を描いています。シンジは、14年間ずっと眠っていたため、「エヴァ破」から「エヴァQ」の間で何が怒ったのかを把握していません。
このあたりのギャップにシンジが「かわいそう」といわれる訳があるため、次の項目で深掘りしていきます。
【エヴァンゲリオンQ】シンジはかわいそうの理由
[the_ad id="5494"] 「エヴァンゲリオンQ」でシンジが「かわいそう」と言われる理由は、下記の3つです。●周囲から冷たく接されている
●何も説明がなく「エヴァに乗るな」と言われる
●ゲンドウに利用されていた
それでは、1つずつ考察していきます。
周囲から冷たく接されている
1つ目は、「エヴァンゲリオンQ」ではシンジは周囲から冷たく接されています。理由は、ニアサードインパクトを起こしたからです。
前作「エヴァンゲリオン破」でシンジは、使徒に取り込まれた綾波レイを助けるためにエヴァを覚醒させ、その結果、ニアサードインパクトが起きました。ニアサードインパクトはサードインパクトの一歩手前ですが、人類に大きな打撃を与え、滅亡寸前に追いやる威力でした。
つまり、生き残った人類からすれば、シンジは自分たちを滅亡に追い詰めた張本人であるため、恨まれているのです。その一方で、シンジが使徒を倒したからこそ、ニアサードインパクトで済んだという見解もあるため、一概にシンジが悪いというわけではありません。
さらにいえば、「エヴァンゲリオン破」のシンジは、序盤でエヴァに乗ることを拒んでいて、周囲が乗るように説得した結果、エヴァに乗っています。決して、全ての出来事をシンジが能動的に行っているわけではありません。
何も説明がなく「エヴァに乗るな」と言われる
2つ目の理由は、「エヴァンゲリオンQ」でエヴァに乗ろうとするシンジに、周囲は「エヴァには乗るな」、「何もするな」としか伝えません。14年間ずっと眠っていたシンジを救い出したにも関わらず、その間の出来事についてさしたる説明もしないまま、物語が展開していきます。
そして、事情を一切知らないシンジは、周囲の態度に怒り心頭してしまい、ネルフの0号機に乗った綾波レイと一緒にネルフ本部へ向かいます。話の流れを考慮すると、何も知らないシンジに対して、一切事情を説明していない周囲の方が悪いといえるでしょう。
理由を教えてくれるないのに、「〜するな」と否定され続けるシンジ。シンジが怒るのも無理はありません。
ゲンドウに利用されていた
3つ目の理由は、シンジは間接的にゲンドウに利用されいた点です。シンジは、渚カヲルによて、初めて自分が何をしたか(=ニアサードインパクト)について理解します。
そして、カヲルとともに「明るい未来にするために」エヴァに乗ったシンジ。しかし、カヲルが途中で人類補完計画の為にシンジの父・ゲンドウに利用されていたことに気づき、シンジとの行動を中止しようとします。
カヲルはシンジに「違う、やめよう!」と伝えますが、気持ちが入ったシンジにその声は聞こえません。そして、行動を静止させるため、カヲルはシンジから爆破装置を奪い取り、自ら爆破させます。
【エヴァンゲリオンQ】ミサトがシンジに冷たい理由を考察
最後に、「エヴァンゲリオンQ」でミサトがシンジに冷たい理由を考察します。ミサトがシンジに冷たく接する理由は、シンジにこれまで通り接すると反ネルフ組織ヴィレのメンバーに対して示しがつかないからです。
ミサトは反ネルフ組織ヴィレの「艦長」という重役です。その人物が、故意でないにせよ、人類を滅亡に追い詰めたシンジと仲良くするわけにはいきません。
仲良く接していたら、反ネルフ組織ヴィレのメンバーから反感を買うのは間違いないでしょう。一方で、ミサトは、「エヴァンゲリオン破」でシンジに対して、「行きなさいシンジ君!」と背中を押して、結果的にコアサードインパクトを起こす方向に送り出しています。
ミサトも当時はこのような事態になるとは想像しておらず、軽い気持ちでシンジを送り出したのでしょうか。ミサト自身も、シンジに罪悪感を感じていながらも、自分の立場もあるため、冷たく接して距離を置いているものの考えられます。
本稿でシンジがかわいそうの理由について言及しましたが、ミサトとの関係おいてもシンジがかわいそうでしょう。なぜなら、背中を押された相手が、目覚めた途端、理由も説明されないまま急に冷たくなっているのですから。
まとめ
今回は、
●【エヴァンゲリオンQ】シンジはかわいそう?
●【エヴァンゲリオンQ】シンジはかわいそうの理由
●【エヴァンゲリオンQ】ミサトがシンジに冷たい理由を考察
これらについてまとめました。
以上となります。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
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