今回は、『渚カヲルの目的は何だったのか!正体・目的・すべての真相は?』というテーマについて解説します。
90年代を代表するアニメ『新世紀エヴァンゲリオン』に登場する人気キャラクターの渚カヲル。
謎が多く現代でも人気の高い渚カヲルですが、果たしてその目的とはいったいなんだったのでしょうか?
そして、彼の正体とはなんだったのでしょうか?
今回は、この渚カヲルについて、様々な情報をご紹介します。
それでは、『渚カヲルの目的は何だったのか!正体・目的・すべての真相は?』スタートです!
この記事の目次
渚カヲルの概要
渚カヲルは、TVアニメ版『新世紀エヴァンゲリオン』の終盤で登場する謎の多い美少年パイロットです。
その謎のカリスマ性と美貌で、友人がいなくなり家族のほとんども自分にかまってくれなくなったシンジの前にやってきて、あっという間に彼を虜にしてしまいます。
このころになるとネルフ本部以外の第三新東京市は壊滅状態となっており、シンジもミサトのマンションではなく、ネルフの職員室で寝食をとっていました。
ミサトのマンションはシンジにとって重要な居場所だったので、そこを失ったことでシンジの精神的疲労も極限状態にきていたのだとみられます。
ちなみに、この時期には、恐らくミサトのペットのペンペンも疎開していたとされており、引き取ったのは洞木ヒカリでした。
高いシンクロ率をほこり、精神崩壊を起こして使い物にならなくなっていたアスカを差し置いて二号機のパイロットに就任。
ミサトはこの能力を警戒、彼を追跡するなど、カヲルを信用していません。
このまま、パイロットとして定着するのかと思いきや、ミサトの直感は正しかったらしく、彼の正体は最後の使徒・タブリスでした。
彼の目的はネルフの地下にいる第一使徒アダムと融合すること。
しかし、アダムは実はそこにおらず、いるのは第二使徒リリスでした。
やがて、シンジの乗ったに捕まったカヲルは命乞いも行わず「殺してくれ」と告げます。
仕方なくシンジは初号機を使い、タブリスを殲滅。
このことはシンジの心に大きなダメージを植え込み、シンジ自身も精神崩壊を行ってしまうのでした。
渚カヲルの声優は石田彰
渚カヲルの声優を担当されているのは石田彰さんです。
石田彰さんのプロフィールは、以下のようになっています。
- 本名:石田彰
- 生年月日:1967年11月2日
- 出身地:愛知県日進市
- 事務所:ピアレスガーベラ
- 職業:声優
石田彰さんは、1967年11月2日に愛知県で生まれました。
幼い頃から『機動戦士ガンダム』などでアニメにハマり、声優を志望していたとの事です。
石田彰は「鬼滅の刃」の猗窩座でも有名
石田彰さんは、近年では『新世紀エヴァンゲリオン』のカヲルとしてよりも、『鬼滅の刃』の猗窩座としての方が有名かもしれません。
それまで、飄々とした細見優男系キャラのイメージが強かった石田彰さんは、今回肉体派で筋肉質で武闘派のボスキャラという真逆の役に挑戦。
一切の違和感がなく、猗窩座を演じ切ることに成功しました。
そして、実質、猗窩座が主人公といってもおかしくはない、『劇場版・鬼滅の刃無限城編 第一章 猗窩座再来』は、2025年10月現在日本のみならずアメリカ・台湾・世界中で大ヒット。
なんと2025年の世界興行収入ではトップ10にランクイン。
DCコミックスの『スーパーマン』とMARVELの『ファンタスティックフォー』というアメコミ・ハリウッドの大作を蹴り落し、世界興行で高い成績をマークしています。
レオナルド・ディカプリオの専属声優だったことも
そんな石田彰さんですが、過去はレオナルド・ディカプリオの専属吹き替え声優であったこともありました。
石田彰さんがレオナルド・ディカプリオを担当していたのは『タイタニック』が有名です。
この作品で石田彰さんのファンになったという女性はかなり多く、現在でも高い人気があり、2021年に金曜ロードショー版の吹き替えが再放送されると、視聴率は12.0%を記録。
高い人気があり続けることを世間に知らしめることに成功しました。
これ以外にも『アメイジング・スパイダーマン2』ではスパイダーマンの宿敵であるグリーンゴブリンを担当。
本作は、過去シリーズとは違い、過去にスパイダーマンの親友であったハリーがゴブリンに変化しており、石田彰さんはゴブリンの狂気と余命限られたハリーの悲哀をうまく使い分けたことでその演技に高い賞賛もあつまりました。
渚カヲルの正体・目的・すべての真相について解説!
それでは、渚カヲルの正体・目的とはいったいなんだったのでしょうか。
今回は、渚カヲルの目的・正体・すべての真相などといった事についてご紹介します。
渚カヲルの正体は使徒タブリス
渚カヲルの正体は使徒タブリスでした。
タブリスは、実はゼーレに今までその存在を隠し通されていました。
そして、ゲンドウの思い通りの人類補完計画に進まれてはいけないと、最後の切り札としてネルフ本部に登場。
彼はゼーレの意思のままで行われた人類補完計画を実行すべく、ネルフ本部の地下に潜入。
そこで第一使徒アダムを見つけ彼と接触してサードインパクトを起こそうとしますが、そこにいたのは第二使徒リリスでした。
ゲンドウのほうがゼーレよりも一歩上手だったということですね。
渚カヲルの目的はシンジの精神を破壊すること
カヲルですが、実は彼にはほかのもっと別の目的があることでした。
それは、初号機パイロットである碇シンジの精神を破壊することです。
ゲンドウの人類補完計画にはシンジもとい初号機が必要不可欠です。
というのもゲンドウの目的は初号機のなかで人類が統合され、そこで初号機の中にいる碇ユイとの再会を図るというものでした。
しかし、ゼーレの人類補完計画には、初号機はあくまで器として必要なだけであり、初号機が神になる必要はありませんでした。
恐らく、ゼーレの老人たちは、ゲンドウの好きにさせないように、シンジの精神を壊すようにカヲルとシンジが友情を育むように仕向けていたのです。
そして、カヲルのもう一つの目的とは、敵となったカヲルを倒させることで、シンジの精神をずたずたにすること。
二人の友情は仕組まれていたものだったのです。
渚カヲルの全ての真相は
そんな渚カヲルですが、さらに実は真相がありました。
それは、なんと渚カヲルの正体は、第一使徒アダムというものです。
劇中の2015年に、セカンドインパクトが起きた際に南極にいたアダムは全身がバラバラになりました。
バラバラとなったアダムの体は肉片となるものの、魂だけが残りました。
それを人型の肉体に植え込んだ、それが渚カヲルの真の正体だったのです。
この設定は設定資料集などを読まないとわからないもので、多くのファンが実はあまり知らない裏設定であったりします。
設定上、アダムは様々な使徒を操ることができることから、もしかしたらゼーレが一部の使徒を操っていたのではないかともいわれています。
再登場した
と、いう感じでタブリスしてと死ぬ渚カヲルでしたが、ゼーレの手でその魂は量産されており、エヴァ量産機のダミープラグとして実は利用されていました。
量産機といえば、旧劇場版において、二号機を集団リンチにして食い殺すまでのことをやります。
これについては、カヲルはもしかしたら、心の奥底でシンジにとってある意味では一番性愛を向けられていた惣流アスカを嫉妬していたがゆえに行った可能性があります。
漫画とアニメでは性格が違う
その一方で、貞本義行の漫画版では、アニメ版とは違った性格の渚カヲルが登場します。
この漫画版で渚カヲルはもっと早く登場し、使徒アルサミエルとの交戦中に、襲われそうになるものの、自分がアダムであることを告げると、アルサミエルを退けるなど、狡猾なところをみせます。
また原作と違い、空気が読めない部分が強調され、シンジに苛立つようなことを言って激怒されて「前歯へし折ってやる」といわせるなど、原作以上に飄々とした性格をみせています。
さらに、命に対する価値観が人間と全くことなり、捨て猫をみると、「そのまま生きるのはかわいそうだから」という理由で殺すなど、非人間性が強調されていました。
シンジとは最終的に友人関係にならないまま、終わりますが、その際にシンジに激励のようなことをいい、シンジの心に大きな傷を与えてしまうこととなるのでした。
こちらのバージョンの渚カヲルも高い評価を受けており、通称『貞カヲル』として人気があります。
新劇でのカヲルの役割は
新劇場版において、渚カヲルは『破』で登場。
サードインパクトを起こそうとしたシンジにロンギヌスの槍を突き刺し止めることに成功…舌と思いきや、『Q』でニアサーが起きてしまったことが明らかとなりました。
『Q』ではシンジと接触、彼と共に行動を行いますが、最終的に死亡。
その後、生きていた魂は『シン・エヴァ』で補完されました。
また、その後再創造された世界では、なぜかそれまで接点のなかった綾波とカップルになっていました。
ちなみに綾波はリリス、カヲルはアダムなので、設定上では天敵同士なのですが、そこらへんの設定はどうなったのか不明のままです。
それでは、新劇場版におけるカヲルの様々な考察を行っていきます。
考察・新劇ではシンジの兄弟の可能性があった
『破』では、カヲルは月面探査にきたゲンドウたちと少し遭遇。
その際にゲンドウには聞こえない声で『お父さん』と呼びました。
このことから、もしかしたら新劇世界のカヲルは、シンジの兄弟であった可能性があります。
『シン』では渚カヲルが一時司令官になったこともあったと語られるので、もしかしたら本当にゲンドウの遺伝子がカヲルに受け継がれていたという可能性はあるかもしれません。
考察・新劇ではラスボスの可能性があった
『破』において、暴走しかけたシンジを止めるのは渚カヲルでした。
またマーク6というカヲル専用機も登場。
ここから、渚カヲルがラスボスとして暗躍するのではないかと期待をよせていたファンも多いでしょう。
実際に『破』の没コンテでは参号機実験暴走の背景には、カヲルが暗躍し、被験者パイロットとして乗ったアスカに「君に幸せは似合わないよ」というシーンがあったといわれています。
しかし、何らかの理由で『破』の設定は破棄。
ゲーム版でシンジの友人として生存することも可能
PSP用ゲームソフト『新世紀エヴァンゲリオン2 造られしセカイ -another cases-』では、なんと条件次第ではカヲルが生存することもあります。
この場合、カヲルは四号機を虚数空間から呼び出し、パイロットになり、シンジたちとともに共闘します。
さらにカヲル専用シナリオでは、第一始祖民族の存在を知り、空中に高く飛びそのまま宇宙に行って、第一始祖民族と出会い、彼らの仲間入りをすると言う結末も描かれています。
なんと、カヲルの幸せの道とは死ぬことだけではなかったのですね。
まとめ
今回は『渚カヲルの目的は何だったのか!正体・目的・すべての真相は?というテーマについてお話しました。
今回分かったことをまとめると、以下のようになります。
- 渚カヲルは、『新世紀エヴァンゲリオン』に登場する謎の少年で、正体は使徒タブリス
- 渚カヲルは、人為的に生み出された使徒で、その本当の正体は第一使徒アダムの魂
- 渚カヲルの目的は、ゼーレ主導の人類補完計画を行うために第一使徒アダムと融合を果たすこと
- 渚カヲルは漫画版とアニメ版では性格が違う
- 渚カヲルは、新劇ではラスボスになる可能性があった
- 渚カヲルはゲーム版では、シンジの味方になる展開もある
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
