1978年に公開された映画「ルパン三世 ルパンVS複製人間」。
作中のルパンから次元へのセリフ、
「実際、クラシックだよ。お前ってやつは」
はかなりカッコ良いですね。
しかし、この名言の意味や会話の中で出てきたルパンの夢についても気になりますね。
今回は映画「ルパン三世 ルパンVS複製人間」で登場した、ルパンのセリフと言葉の意味を考察していきます。
[the_ad id="5800"] [the_ad id="5494"]この記事の目次
ルパンVS複製人間での名言セリフ「実際クラシックだよ」
まずは、「実際、クラシックだよ。お前ってやつは」というセリフが出てきた全体の会話を紹介します。
次元「行くな、ルパン!」
ルパン「俺は、夢、盗まれたからな。取り返しに行かにゃ」
次元「夢ってのは女のことか?」
ルパン「実際クラシックだよ、お前ってやつぁ」
マモーへ最後の挑戦を決意したルパンを、次元が引き止めるシーンですね。
このセリフには「実際クラシックだよ」の前に「ルパンの夢」という謎のキーワードも登場します。
2つとも抽象的な言葉ですが、ルパンと次元の2人だからこそ理解し合える会話なのでしょう。
ルパンVS複製人間での「クラシック」は次元に向けられている
まず、この会話を考察していくにあたり、クラッシックは誰のことを指しているのか?という部分を明確します。
「実際クラシックだよ、お前ってやつぁ」というセリフは、ルパンが次元に対して話しかけています。
「お前」と後付けしていることからも、ここでのクラシックは次元をさしていることは間違いないでしょう。
実はこのセリフには映画冒頭での前フリがあり、「クラシック=次元」を決定づける要素になっています。
ルパンと次元が賢者の石を盗みに古代の建物からバイクで逃げるとの会話です。
バイクの後ろに乗る次元が風で落ちそうになる自身の帽子を手で抑えた時に、
ルパン「お前さんもしっかりクラシックだねぇ。たまにはそいつ(帽子)を脱いだらどうよ!」
次元「バカ言え。昔からのトレードマークをそう簡単に変えられるかい」
という会話がなされています。
映画が始まり10分経過したくらいでの会話ですが、ここでもルパンは次元に対して、「クラシック」という言葉を使っているのです。
最初に何気なく使ったセリフをラストの重要なシーンにも使うあたり、いつも余裕があるルパンらしさが出ていますね。
ルパンVS複製人間での「クラシック」とはどんな意味?
では、ルパンが次元に使った「クラシック」の意味をみていきます。
ここから転じて「古典」、「格式のある」の意でも用いられる。文学、音楽などの芸術作品や服装、行事に対して用いられる。
(wikipedia.org)
つまり、クラシックとは「古典的」、少し日本っぽく表現すると「昔ながら」という意味です。
先ほどのセリフにクラシックの意味を入れて成立させてみると・・・
次元「行くな、ルパン!」
ルパン「俺は、夢、盗まれたからな。取り返しに行かにゃ」
次元「夢ってのは女のことか?」
ルパン「実際古典的だよ(クラシックだよ)、お前ってやつぁ」
となります。
意味は繋がりそうですね。
では、なんでここでルパンは次元に対して、クラシック(=古典的)な奴という言葉を使ったのでしょうか。
冒頭と一緒で次元の帽子がクラッシックなのか?
次元のセリフがクラシックなのか?
細かい部分を次に考察していきます。
ルパンの盗まれた夢とは何を意味する?
[the_ad id="5494"]ここでルパンが「クラッシック」という言葉を使ったのは、2つのパターンが考えられます。
①ルパンが夢を盗まれたことに対して、次元が「夢=女=古典的な男の夢」という解釈をしたから ②ルパンは夢を盗まれているが、次元は何も奪われておらず、実際昔ながら(クラシック)に変わっていないという解釈をしたからでは、考察していきます。
奪われた夢はアイデンティティ
映画でのルパン夢は確かに女の裸だらけでした・・・
しかし、それはルパンの表層意識の夢でしかなく、もっと深い部分にある深層意識にはそもそも何も存在していなかったのです。
マモーはルパンの深層意識まで入り込んで頭の中を覗いた時、
「なんということだ! ルパンは夢を見ない! 空間! 虚無!
それは白痴の、あるいは神の意識に他ならない!」
とセリフを放っています。
ルパンが「俺は、夢、盗まれたからな」というセリフでの「夢」は表層意識の夢の意味ではなく、クローンを生成されたことで、もっと頭の深い部分=アイデンティティ(自己認識)を取り戻すためだと思われます。
実はこの時点では、登場しているルパンが本物(オリジナル)かクローンなのかは定かではありません。
冒頭で処刑されたルパンがもしかしたらオリジナルであり、次元と会話しているルパンがクローンという可能性も否定できない状態です。
(視聴者は物語から推測できますが、少なくともルパン自身には判断できる材料がありません)
つまり、ルパンが次元と会話をしている時、ルパンはアイデンティティをマモーにより奪われている状態です。
ルパンは再びマモーと対峙することで、アイデンティティを取り戻し、自分は何者か(オリジナルかクローンか)と確かめに行きたかったのではないでしょうか。
奪われた夢を盗み返すプライド
マモーとルパンが再び戦ったシーンで、
マモー「たわむれに作った君のコピーはどうしたのかね?処刑されたのはあるいはオリジナルのほうだったかもしれない」
ルパン「バッキャロー、俺は俺だ、ルパン三世だぞ!」
という会話があります。
このマモーのセリフでルパンは自分が本物(オリジナル)という認識を得ることができたと予想されます。
珍しくルパンが怒っていますが、それはクローン生成という手法で、自らのアイデンティティ(自己認識)を奪ったマモーが許せなかったのでしょう。
ルパンは泥棒ですから、どんな物でも奪われたり・盗まれたりすれば、プライドが傷つくわけです。
さらに、今回、マモーは最もルパン(他の人もそうだと思いますが)が大切にしているアイデンティティを奪ったこともあり、ルパンは怒り心頭で取り返しに向かったのでしょう。
ルパンの盗まれた夢とは?
話を整理すると、ここのルパンの夢とは、「○○したい」という表層的な夢を意味するのではなく、自分自身が何者なのかというアイデンティティ(自己認識)を指しています。
さらにいえば、ルパンのプライドとでも言い換えることができますね。
話を簡単に説明すると、
マモー「ルパンのクローンを作ったよ」
→ルパンのクローンを処刑してオリジナルを戸惑わせてやれ
→さらには少し夢を覗いた後に本人に不安感を煽ろうクローンの存在を知ったルパン「俺は誰なんだ?」
マモー「・・・」
ルパン「もしかしたら、俺はオリジナルではなくてクローンなのか?一体何者なのだ?」
マモー「・・・」
ルパン「言わないなら、確かめにいくぜ」(=奪われたアイデンティティを泥棒だから盗んでやるぜ)
マモー「死んだのはクローンで、お前がオリジナルだよー」
ルパン「早く言え!「バッキャロー、俺はルパン三世だぞ!」
という感じです。
ルパンVS複製人間で「実際クラシックだよ」のセリフの意味は?
話を戻しますが、ルパンがクラッシックという意味を使用したのは、下記2つと予想していました。
①ルパンが夢を盗まれたことに対して、次元が「夢=女=古典的な男の夢」という解釈をしたから ②ルパンは夢を盗まれているが、次元は何も奪われておらず、実際昔ながら(クラシック)に変わっていないという解釈をしたから結論からいうと、2つとも解釈は可能ですね。
話を戻すと、下記のセリフの「実際クラシック」の意味がわかります。
カッコの赤字で推測でセリフ本来の解釈を意味付けしました。
解釈のパターン①(⇩)
次元「行くな、ルパン!」
(不二子に関わるなって)
ルパン「俺は、夢(アイデンティティ・自己認識)、盗まれたからな。取り返しに行かにゃ」
(クローンだったらどうすんのよ)
次元「夢ってのは女のことか?」
(・・・・はぁ、どうせ不二子だろ。やめとけよ)
ルパン「実際クラシック(古典的)だよ、お前ってやつぁ」
(女という古典的な夢じゃなく、自分自身が何者を確かめにいくんだよー)
解釈のパターン②(⇩)
次元「行くな、ルパン!」
(不二子に関わるなって)
ルパン「俺は、夢(アイデンティティ・自己認識)、盗まれたからな。取り返しに行かにゃ」
(クローンだったらどうすんのよ)
次元「夢ってのは女のことか?」
(・・・・はぁ、どうせ不二子だろ。やめとけよ)
ルパン「実際クラシック(古典的)これはだよ、お前ってやつぁ」
(お前は冒頭から"しっかりとクラシック"で昔ながらに変わってないけど、俺はクローンかもしれないんだよー)
という、意味が隠れた会話だったと思います。
どちらの意味でもしっくりときますね!
まとめ
今回は、
●ルパンVS複製人間での「クラシック」は次元に向けられている
●ルパンVS複製人間での「クラシック」は次元に向けられている
●ルパンVS複製人間での「クラシック」とはどんな意味?
●ルパンの盗まれた夢とは何を意味する?
●ルパンVS複製人間で「実際クラシックだよ」のセリフの意味は?
これらについて考察をしました。
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以上となります。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
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