「幽遊白書」はコミックス累計5,000万部以上の人気漫画ですが、最終回の内容がひどいという声があります。最後のエピソードで、どこがひどいと言われているのでしょうか。
今回は「幽遊白書」の中途半端といわれる最終回を振り返り、打ち切りの理由についても解説しています。
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この記事の目次
幽遊白書の最終回のネタバレ
「幽遊白書」の最終回は、ひどいという読者の声があります。まずは、幽遊白書の最終回をネタバレで振り返っていきます。
「幽遊白書」は漫画(コミックス)、アニメの2つの最終回がありますが、今回は漫画の最終回を記載します。「幽遊白書」の最終回は、幽助が主催した魔界統一トーナメントが終わり、人間界に平和がもたらされています。
最終回のひとつ前のエピソードから解説した方がわかりやすいため、順を追ってネタバレで記載していきます。
最終回のひとつ前のネタバレ
— Gossip Anything (@gossipanything) January 5, 2021
「幽遊白書」の最終回のひとつ前は、act.174「のるか そるか」。act174は話数を意味しています。
「のるか そるか」では平和な人間界に突如、霊界の宗教テロリスト「正聖神党」が登場し、幽助、桑原、蔵馬、飛影の4人は久々にチームを組んで対処しようと試みます。宗教テロリストの親玉は、かつての霊界特防隊の大竹です。
幽助達は、人間界に向けられた「異次元砲」をとめるべく、テロリストを追い詰めます。しかし、最後は、赤、青、黄色の三色のボタンの選択に迫られてしまい、悩む幽助の前に霊界獣「プー」に憑依した幻海が現れます。
プーに憑依した幻海はこれまでの師弟の関係そのままに、幽助を叱咤激励。幽助はボタンを押すことを決意し、「のるか そるか」が終話します。
最終回のネタバレ(幻海の遺言)
— Gossip Anything (@gossipanything) January 5, 2021
無事に宗教テロリストから人間界を救った幽助達は、幻海のお墓参りで再開を果たします。桑原、蔵馬、ボタン、螢子、雪菜といつもメンバーが集っていました。
桑原の姉、静流が幻海の遺言状を読み上げます。遺言の内容は、幻海が持つお寺周辺に山や土地を妖怪の隠れ家として、そのまま維持して欲しいという内容でした。
幻海が広大な土地を持っていることに驚く一同。「人がいじっくっていい場所じゃねーよ」という幽助のセリフは、皆の総意でした。
最終回のネタバレ(海のシーン)
— Gossip Anything (@gossipanything) January 5, 2021
幻海のお墓参りを終えた一同は、近くの海に遊びにいきます。夕方のゆっくりとした時間が流れる中で、遠くを見つめる幽助。幻海の死をしっかりと受け止めていました。
螢子は、幽助が三色のボタンの選択で、螢子の好きな色のボタンを選び「あっちが神ならこっちは女神だと」と語ったことを聞きます。それを聞いた螢子は、夕日に黄昏れる幽助を後ろからヘッドロック。
幽助と螢子は海に飛び込み、びしょ濡れになりますが、笑顔で楽しそうな時間が過ぎていきました。
幽遊白書の最終回はひどい?
[the_ad id="5494"] 「幽遊白書」の最終回は、物語初期で描かれている暗黒武術会などの戦闘シーンは控えられ、人間界でのこれからを予想させる内容が描かれていました。ゆっくりとした雰囲気の物語は多くのファンから好評でしたが、一部からは「ひどい」という声もあります。「ひどい」というのは、最終回のエピソードではなく、一気に物語が終焉に向かっていく様子に対しての批評です。「幽遊白書」はこれまで、暗黒武術会、仙水との戦い、魔界統一トーナメントと大きく分けて3つの物語で構成されていましたが、原作の魔界統一トーナメントは、幽助と黄泉との戦いが尻切れトンボで終わっています。
幽白は最終回がひどいんじゃなくて、せんすい後の最終回までがひどいんだよww
— 🥺🌈 (@og2_nana) October 15, 2016
魔界統一トーナメントは最終的に雷禅の友人、煙鬼が優勝していますが、煙鬼の戦いは一度も描かれていません。人間界から魔界へ舞台を移し、バトル漫画として最高潮の盛り上がりを期待した読者からすれば、物足りなさを感じたが故に「ひどい」という声が上がったのではないでしょうか。
幽遊白書の打ち切りの理由は?
「幽遊白書」の物足りない終わり方には、打ち切りという説もあります。しかし、「幽遊白書」の連載が終了した理由は、打ち切りではなく、原作者の冨樫義博の意向によるものでした。
「幽遊白書」の連載が終了した理由は、冨樫義博が「連載を終えて」で語っています。
— Gossip Anything (@gossipanything) January 5, 2021
ようやく終了することが出来たという、解放的な快感が正直言って一番大きいです。作品に対して全く執着がなくなった、というわけではないのですが、ストレスが意欲をはるかに上回ってしまった、という感じです。とにかく終了までの半年間は恐ろしく長く感じました。実は93年の12月くらいに終わることは決定していました。と言うより私がムリヤリ編集部に頼みこんだのですが…。
理由を挙げれば大小合わせて50コぐらいあるのですが、だいたい大きな理由は3つです。
(1)身体の都合上 (2)マンガに対する考え方 (3)仕事以外の欲求
(3)は論外です。要するに、遊びたい・休みたい・思いっきり寝たいという類のものですので。しかし50コの理由の大半はこれに当てはまります。(1)は今まで(3)が満たされなかったために生じた問題です。連載当初から武術会が始まるくらいまでは、週に休みが睡眠のための半日。それ以外はほとんど仮眠で、ストレス発散は寝る時間をけずってするという日が続いたのですが、結構楽しんでやっていました。
しかし、RPGで言うところのHPは確実に減っていたようで、詠み切り31P、巻頭カラーがたて続けに来たあたりで徹夜をすると、心臓に痛みが走り出すようになり、徐々にその間隔が縮まってくるようになりやがりました。その頃ちょっと真剣に制作のペースについて考えるようになりました。「規則正しい生活はムリにしても寝たい時にきっちり寝て描いたら、どの位のペースで仕事が出来るだろうか」と。
実行しました。原稿がみるみる遅れだしました。しかしできる限り徹夜はさけました。この頃から仕事としてのマンガへのとりくみ方が変わってきました。「仕事で過労死はやだ・ポックリいくなら遊んでいるときか、趣味で原稿描いてるときがいい。カラー原稿こわい。読み切りこわい」寝る時間の他にストレス発散の時間もとるようになっていました。さらに原稿が遅れ出し、仙水と幽助が闘っている頃、第一のピークを迎えたのです。
しかし、ちょうどその頃、今までとは違うストレスがかなりたまっていることに気付きました。体調を整え、今までのストレスを発散したために生じる新たなストレスです。「原稿が満足に出来ない」(2)の問題発生です。
私は画力で人をひきつけたいという絵が好きな人なら誰でも少しはもっていそうな野心を極力おさえてもらっていました。新人時代、荻原一至さんの原稿を当時担当のT氏から見せてもらったからです。正直言って絵では絶対かなわないと思いました。しかし「できれば全部一人で描きたい」という理想はすてられませんでした。幽遊白書の連載中、何回か一人で原稿を上げたことがあります。全てストレスがピークに達している時です。理解してもらえるかわかりませんが、原稿が満足にできないことによって生じるストレスを解消する方法が「一人で原稿を上げること」なんです。
その結果、その週の原稿は惨々たるものでした。背景も人物もなぐり描きです。読み切りのツーショット、鴉VS蔵馬、幽助VS仙水、幽助と雷禅が対面する回はほとんど一人で描きました。後半の2話はあるハガキの批判の通り、落ちる寸前の半日で19枚仕上げたものです。プロ失格かもしれませんがそれでも自己満足してました。すでにその時、「人がどう思おうがどんなに荒れた原稿になろうが一人で描きたいもんは描きたいんだ」という気持ちを抑える理由が失っていたのです。
残念ですが幽遊白書のキャラクターを壊していくか、読者があきるまで同じことをくり返すかしか残っていませんでした。この本でやったようにキャラを壊す試みはジャンプでは当然ボツになりました。同じことをくり返すに耐え得る体力も気力ももうありません。そこで常々思っていたことを実行しました。「もしジャンプで長期連載ができたら自分の意思で作品を終わらせよう」
アンケートの結果が悪ければ10週で打ち切りというシステムは承知でジャンプにお世話になりました。逆にそれがそれがはげみとなり、「読者の反響」を意識することで色々勉強ができました。しかし、それを全く考えないで自己満足だけのためにマンガ描きたくなってしまいました。その結果できる作品がジャンプ読者のメガネにかなうとはどうしても考えられませんので挑戦を放棄します。
今までの文章を要約します。わがままでやめました。すいません。
内容を要約すると、「幽遊白書」の連載終了は下記3つの理由です。
●身体の都合
●マンガに対する考え方
●仕事以外の欲求
それでは、1つずつ解説していきます。
身体の都合
1つ目は身体の都合です。原作者の冨樫義博は、「幽遊白書」の連載にあたり、暗黒武術会が始まるまで、休みなく働き、1週間で睡眠をとるための半日しかなかったとのこと。日々の睡眠はいずれも仮眠レベルだったそうです。
週刊誌の連載が激務なことは有名ですが、ここまで寝ていないと身体的な負担は相当なものでしょう。本人も連載をしながら死ぬのは嫌だと考えたとのこと。
そこで、無理なく仕事をするペースを保持していたところ、幽助と仙水が戦っているシーンで思わぬ問題が発生したようです。
マンガに対する考え方
その思わぬ問題が、マンガに対する考え方。つまりは、「原稿が満足にできない」というものでした。
冨樫義博は「できれば全部一人で描きたい」という理想があるようです。おそらく、完璧を求めるがゆえに、連載のペースを続けるのが困難になったのではないでしょうか。
仕事以外の欲求
最後は、仕事以外の欲求と記載されています。ただ、これについては具体的な記述はなく、誰しもが持つワーク・ライフ・バランスの観点といえるでしょう。
「幽遊白書」は人気絶頂のまま連載を終えており、終わり方に疑問を感じている人も多いと思います。しかし、原作者の身体的な理由であればやむを得ないでしょう。
最終回に至る前での経緯が一部で「ひどい」といわれるのは、少し急ピッチで連載を終わらせたことにより、大きく期待値を下回ったからだと推測できます。
まとめ
今回は、
●幽遊白書の最終回のネタバレ
●幽遊白書の最終回はひどい?
●幽遊白書の打ち切りの理由は?
これらについてまとめました。
以上となります。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
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