『るろうに剣心』のアニメが打ち切りとなった理由を考察します。
アニメでは剣心と雪代縁の戦いを描いた「人誅編」は制作されておらず、中途半端に終わっています。
記事の最後には、原作にはないアニメオリジナルのエピソードを含めた見る順番についても解説しています。
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この記事の目次
【るろうに剣心】アニメが中途半端
『るろうに剣心』のアニメは、原作を最後まで描いておらず中途半端に終わっています。
アニメでは原作の「人誅編」がほとんど描かれていません。
OVA作品「星霜編」で「人誅編」の内容が少しだけ描かれていますが、あくまでも薫の回想としてであり、原作のようなドラマティックな演出はありません。
『るろうに剣心』はシリーズ累計7200万部を突破していますが、不思議なことにアニメだけこのような状態です。
このような人気と相反しての終わり方に、一部のファンから「打ち切りではないか?」という声があがっています。
【るろうに剣心】アニメが打ち切りの理由
[the_ad id="5494"] 『るろうに剣心』のアニメが打ち切りとなった理由を解説します。アニメが終わる理由は「〇〇だから放送終了します」と明確に公表されていませんが、その前後の出来事からある程度、考察できます。
主な理由は下記3つでしょう。
●オリジナルストーリー
●放送時間帯
●ジャンプの暗黒期
それぞれについて解説します。
オリジナルストーリー
1つ目の理由は、オリジナルストーリーでしょう。
『るろうに剣心』のアニメは、原作通りに描いた東京編と京都編に加え、アニメオリジナル編があります。
アニメオリジナル編は63話から94話で、京都から帰ってきた剣心たちの姿が描かれています。
アニメオリジナル編のストーリーを細分化すると、
・島原編
・勝海舟編
・黒騎士団編
・風水編
と続いていきます。
アニメオリジナルストーリーのため、ファンからすれば嬉しい内容になると思いきや、原作にはないお色気要素(薫と操の温泉シーン、セクシーな女忍者)や主要人物の登場が著しく減ったことで反響が良くなかったといわれています。
主要人物の登場では、風水編で剣心が脇役扱いになり、オリジナルキャラクターが主役級となっています。
原作を知るファンからは、オリジナル要素はシンプルに「面白くない」という声が多く、徐々に視聴者が減っていったと思われます。
「京都編」の後、すぐに「人誅編」が放送されなかったのは、アニメが原作に追いついてしまったという"大人の事情"もあったそうです。
視聴者が少なくなれば、視聴率も悪くなっていくため、結果的に「人誅編」が描かれることなく終わったのでしょう。
放送時間帯
2つ目の理由は、放送時間帯です。
「るろうに剣心」が放送されていたのは、1996年1月から1998年9月。放送時間は19:30から20:00のゴールデンタイムでした。
当時は今とは違いネットでアニメが見れる時代ではないため、アニメはテレビの主要コンテンツとして非常に高い視聴率が求められていました。
今は深夜放送や動画配信サービスなど多岐にわたる放送方法がありますが、当日はアニメを視聴できるのはテレビのみの時代です。そこで視聴率が悪いということは、即打ち切りを意味していたのです。
先ほど説明した通り、アニメの『るろうに剣心』はオリジナルストーリーで大きく人気を落とし、視聴率が低迷していました。
そのため、テレビ放送のセオリーに乗っ取り、放送が打ち切られたのでしょう。
ジャンプの暗黒期
3つ目の理由は、ジャンプの暗黒期です。
『るろうに剣心』は1990年代後半の週刊少年ジャンプの作品ですが、当時のジャンプは暗黒期といわれていました。
1990年代前半にメガヒットを記録した『ドラゴンボール』、『SLAM DUNK』、『幽☆遊☆白書』が全て連載終了となり、なかなかヒット作が出ない時期でした。
『るろうに剣心』はその中でも人気作品として支持されていましたが、週刊少年ジャンプ自体が「暗黒期」のため、新規のファンが増えていかなかったという理由はあるでしょう。
原作者の和月伸宏も「少年漫画の王道ではないんです。本来だったら、いわゆる「看板」を背負うような作品ではないのは確か」と話しており、内容的にすごく大衆受けするとは言い難い漫画ともいえます。
そのため、
↓
新規のファンが増えにくい
↓
アニメの視聴者の多くは既存ファン
↓
結果、オリジナルストーリーで愛想をつかされる
↓
視聴率の低下
という流れになったのだと思われます。
【るろうに剣心】アニメを見る順番
最後に、『るろうに剣心』のアニメを見る順番を解説します。
『るろうに剣心』はテレビ放送のアニメだけでなく、OVA版もあるため、何から視聴して良いのかわかりにくです。
OVAとはアニメーションスタジオ主導で作成したアニメであり、原作者の作画ではありません。
『るろうに剣心』のアニメの種類は下記の通りです。
・テレビアニメ(京都編 28話~62話)
・テレビアニメ(オリジナル編 63話~94話)
・OVA 追憶編
・OVA 星霜編
・OVA 新京都編
テレビアニメとOVAは作画が大きく違うため、そこに違和感を感じる人であれば、上記の順番通りに視聴するのが最適です。
時系列はバラバラになりますが、アニメ制作順であれば話もすんなりと入ってきます。
時系列で見る場合
一方、作画バラバラでいいから、るろうに剣心の世界観で起きた出来事の順番通りにみたい人は下記がおすすめです。
・テレビアニメ(東京編 1話~27話)
・テレビアニメ(京都編 28話~62話)
・OVA 新京都編
・テレビアニメ(オリジナル編 63話~94話)
・OVA 星霜編
「追憶編」は剣心の人斬り時代を描いた作品で、剣心がなぜ人斬り刀斎となり、不殺を誓ったのかまでが描かれています。
その後、不殺の剣心が薫と出会うのがテレビアニメの1話です。
イレギュラーな作品は「新京都編」。こちらは京都編を巻町操の視点で描いている作品です。
「新京都編」は物語のストーリーには直接的に影響はないですが、新しい視点で描いているため、面白い作品だと思います。
まとめ
今回は、
●【るろうに剣心】アニメが中途半端
●【るろうに剣心】アニメが打ち切りの理由
●【るろうに剣心】アニメを見る順番
これらについてまとめました。
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