『るろうに剣心』の時代設定、緋村剣心と幕府や新選組との関係について解説します。

『るろうに剣心』は緋村剣心のような漫画のオリジナルキャラクターに加え、実在した歴史上の人物も登場します。

時代の流れも日本史に忠実であるため、剣心と幕府、新選組の関係や、なぜ長州藩に入ったのかを整理していきます。

『るろうに剣心』剣心と幕府・新選組の関係

『るろうに剣心』の緋村剣心と幕府、新選組との関係について解説します。

時代背景については後ほど詳しく解説しますが、まずは結論から書いていきます。

剣心は長州藩の奇兵隊に入隊しているため、維新志士(新政府)側の人間です。つまり、幕府に対抗して新しい政府を目指す側の立場でした。

剣心はその中でも「人斬り抜刀斎」として暗殺を担当し、幕府側の要人を陰でどんどん斬っていました。

一方、斎藤一や沖田総司が所属する新選組は幕府側に仕えた組織であるため、剣心とは対立する存在です。

新選組は国家(江戸幕府)の警察のような役割を果たしており、倒幕を目指す維新志士(新政府)の撃退を目指していました。

剣心と新選組(斎藤一や沖田総司)が剣を交えていたのは、それぞれ維新志士(新政府)側と幕府側と考えの違う組織に属していたからです。

『るろうに剣心』の時代設定

緋村剣心と幕府、新選組の関係についてより深く理解するために、『るろうに剣心』の時代背景についてより深く解説します。

倒幕運動が始まる

剣心が生まれたのは1849年6月20日。師匠の比古清十郎のもとを飛び出したのが14歳、1863年の時です。

当時の日本は長らく続いた徳川幕府に対しての不信感が募り、西日本を中心に倒幕運動が活性化していました。

なぜ、徳川幕府に対して不信感が募ったのか。その理由は、当時、政治に参加できたのは徳川家だけであり、血縁関係にない外様は関与することができませんでした。

平たく言えば、徳川家が独裁で国を仕切っていたため、徐々に外様の不信感が募っていきました。

そして、有力者の島津久光(『るろうに剣心』には登場しません)が幕府を敵対視したことで、一気に倒幕運動が加速していきました。

長州藩の存在

倒幕運動が西日本を中心に起きはじめ、各地で倒幕を目指すグループが出来上がります。

具体的には、島津久光や西郷隆盛が率いる薩摩藩(鹿児島)、吉田松陰や桂小五郎が率いる長州藩(山口)、坂本龍馬が率いる土佐藩(長崎)などがありました。

剣心が所属したのは長州藩です。長州藩に入った理由までは描かれていませんが、倒幕を目指した組織の中で最も真面目でクリーンな組織といわれているからでしょう。

また、新選組と因縁をつけるためには池田屋事件に討伐された藩が望ましく、長州か土佐のどちらかで長州となったと思います。

もし剣心が土佐藩であれば、『るろうに剣心』の物語に坂本龍馬を登場させる必要があり、キャラクターが濃くなってしまいますね。

剣心の暗殺稼業

剣心は新しい世界を目指すために長州藩に入り、そこで桂小五郎に実力を認めてもらい、「人斬り抜刀斎」として暗殺を繰り返します。

剣心が「人斬り抜刀斎」として名を広めていったのは、1963年から1964年にかけてです。

当時、剣心が斬っていたのは幕府側の志士・要人たちです。陰で幕府側の志士を倒すことで、徐々に力を削ぎ落とす役割を果たしていました。

なお、剣心が巴と出会ったのは1964年。この辺りから「追憶編」が本格的にスタートしています。

新選組の台頭

長州藩をはじめとした各藩の台頭により、倒幕運動が活性化しますが、幕府側も黙って見ているわけではありません。

幕府側も維新志士を鎮圧すべく、実力者揃いの剣客を集めた「新選組」を1963年に結成し、世の中の治安維持を目指しています。

新選組は国家の治安維持のため存在したため、今でいう警察のような存在と言えるでしょう。『るろうに剣心』でも登場する斎藤一、沖田総司、永倉新八が所属していました。

新選組の強さが世の中に広まったのは、1964年6月「池田屋事件」、1964年8月「禁門の変」です。

この2つの戦いで勢いのあった長州藩は一気に鎮圧されてしまい、幕府側が形成を逆転したのでした。

『るろうに剣心』で剣心と巴が古屋に移って生活を始めたのは、「禁門の変」により長州藩が事実上、解体してしまったからです。

そのため、剣心が巴と暮らし始めたのは1964年8月以降。そして、同年の12月に巴が亡くなっています。

薩長同盟

 1964年の「池田屋事件」、「禁門の変」により力を大きく弱めてしまった長州藩。

その後、土佐藩の坂本龍馬が長州藩と薩摩藩を仲介し、2つの藩が同盟を結びます。これが1866年の薩長同盟です。

薩摩藩と長州藩という力ある2つの藩が合併したことで、倒幕運動は徐々に終焉に向かっていきました。

薩長同盟は『るろうに剣心』では大きくピックアップされていませんが、この間も剣心は長州藩の一員として幕府側と戦っていたのは間違いありません。

巴が亡くなった後は、裏方稼業の人斬りは志々雄真実が担い、剣心は遊撃戦士として第一線で戦っていました。

鳥羽・伏見の戦い

長らく続いた維新志士と幕府の戦いですが、1968年の鳥羽・伏見の戦いで1つの決着がつきます。

幕府は長州藩に対し征討を行うも、敗北を重ねて失敗に終わります。この敗北で幕府側の力が大きく落ちしてしまい、形成が再度逆転するのです。

この戦いで幕府が敗れた意味は大きく、事実上、倒幕に近い敗北でした。

剣心は鳥羽・伏見の戦いを機には人斬りをやめ、流浪人として生きることになります。

原作漫画では鳥羽・伏見の戦いは描かれていませんが、映画『るろうに剣心 最終章 The Beginning』のラストではそのシーンがありました。

なお、歴史上では1968年から1969年の戊辰戦争で新政府が旧幕府軍に勝利し、日本を統治する合法政府として国際的に認められています。

『るろうに剣心』維新側の人物

『るろうに剣心』に登場する維新側の人物をまとめました。

主に長州藩の人間になりますが、下記となります。

●緋村剣心
●桂小五郎
●高杉晋作
●志々雄真実

緋村剣心、桂小五郎、高杉晋作の3人はいうまでもないでしょう。

剣心と敵対した志々雄真実も、同じ維新側の人物です。

ただ、志々雄真実は倒幕後の明治政府から「危険人物」とみなされ、焼き殺されそうになります。

その出来事と元来持つ野心家な一面から、今後は自分が日本を制圧しようと企んでいました。

『るろうに剣心』幕府側の人物

『るろうに剣心』に登場する幕府側の人物をまとめました。

●斎藤一(新選組)
●四乃森蒼紫(御庭番衆)
●辰巳(闇乃武)
●魚沼宇水
●鵜堂刃衞

剣心と対戦した多くが幕府側です。 

斎藤一(新選組)はいうまでもありませんが、四乃森蒼紫(御庭番衆)と辰巳(闇乃武)は同じ幕府側の隠密集団でした。西日本が闇乃武、東日本が御庭番衆で別れています。

また、志々雄真実一派の魚沼宇水も元は政府側の暗殺者でした。魚沼宇水は志々雄真実と対戦し、両目を失いました。その後、「隙あらば志々雄を殺しても良い」との条件の下で十本刀に加入しています。

鵜堂刃衞は元々は新選組の一員だったため、幕府側でしょう。その後も反政府を掲げ、お金をもらい人斬り稼業を続けていました。

まとめ

今回は、

●『るろうに剣心』剣心と幕府・新選組の関係

●『るろうに剣心』維新の人物

●『るろうに剣心』幕府側の人物

これらについてまとめました。

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