2019年6月7日に実写映画『アラジン』が公開されました。

作中ではアニメの世界観をそのままに、実写ならでは演出も多数ありましたね。

主人公・アラジンの相棒の猿、アブーも活躍をしていましたが、本物の猿なのでしょう。

あるいは、CGの技術を用いているのでしょうか。

今回は、実写映画の『アラジン』の猿、アブーの実態について深掘りをしていきます。
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アラジン【実写映画】猿のアブーは本物?CG技術?

猿のアブーは実写映画の「アラジン」でも、アニメ同様にアラジンをサポートしていましたね。

鳴き声やジェスチャーでのコミュケーションですが、阿吽の呼吸は実写でも健在でした。

まるで本物のような動きですが、実態はどうなのでしょうか。

結論からいうと、実写映画の「アラジン」ではCG技術により、アブーが演出がされています。

正確な名称だと「Computer Generated Imagery」(コンピューター ジェネレイテッド イマジェリー)、通称「CGI」という技術が用いられています。

CGI技術とは?
Computer Generated Imagery(コンピューター ジェネレイテッド イマジェリー、CGI)とは芸術、印刷メディア、コンピュータゲーム、映画、テレビ番組、コマーシャル、ビデオ、シミュレータで画像を作成する時にコンピュータグラフィックスを応用することである。

映画では非常にリアルな動きのため、本物かと思いますが、実態はコンピュターの技術で作成をされています。

映画を見た者とすれば、「本物を使っています」といわれても違和感がないほど、自然な表情や動きでした。

アブーの種類

実写映画『アラジン』に登場するアブーは、「シロガオオマキザル」という種類をモデルにしています。

シロガオオマキザルはアマゾン盆地を中心に生息していて、体調33〜38cmm、体重1.5〜3kgほどの大きさです。

素早く動けるだけでなく、非常に知能も高いサルのようで、アブ〜にピッタリといえるでしょう。

アラジン【実写映画】で使われたCGI技術とは?

「Computer Generated Imagery」(コンピューター ジェネレイテッド イマジェリー)、通称「CGI」は、アメリカや日本の映画でもかなりし使用されています。

2000年を過ぎたごろに本格的な導入が進み、数々の映画で用い得られるようになったと記憶しています。

同じハリウッド映画ではハリーポッターやアバターでの導入が話題になりましたね、

この技術の凄さは、実際には「ないもの」を映像技術により「映画の中ではあるもの」に変えてしまう点でしょう。

文字だけではわかりにくいと思うので、下記の画像をご覧ください。

こちらの画像は、アラジンと同じディズニー映画のジャングル・ブックでの1シーンです。

CGIの技術により、黒豹が映し出されていますね。


撮影中は、男の子の隣には、アシスタントが黒豹の人形を持っています。

しかし、映像では黒豹の人形が実物そっくりになっていますね。

この「人形→実物のそっくり」の過程でCG技術が用いられています。

顔や毛並みについても実際の黒豹を参考しながら、グラフィックを描いているのでしょう。

上記の画像を見ると、もう一つ発見できることがありますね。

CGIの技術を使えば、背景も作成することができるため、ロケ地に向かう必要がなくなります。

特に、ディズニー作品は現実にはない独自の世界観で物語が構成されるため、このような演出は必要不可欠なのでしょう。

背景のCGI技術については、下記を見た方がわかりやすいですね。

こちらは同じくディズニー映画「アリス・イン・ワンダーランド」の1シーンです。


出演者以外は全てCGで製作が進んでいることがわかりますね。

そう考えると、実写映画のアラジンでは、猿のアブー以外でもふんだんにCGI技術を用いて、世界観を演出していると推測されます。

猿のアブー以外にも、ラジャー(虎)やイアーゴ(オウム)など多数の動物が登場しますが、彼らたちもCGIになるでしょう。

他にも、ウィル・スミスさんが演じたジーニーの各アクションについてもCGI技術が用いられています。

ジーニーの演出については大きくなったり、肌色が青かったり明らかに現実離れしており、事前に公表もされていましたね。

アブーに対する鑑賞者の感想は?

6月7日に公開された実際の映画を見た人は下記の感想を述べています。

CGながらもアブーの演技を「可愛い!」など賞賛する人ばかりであり、助演男優賞並みの活躍を果たしています。

アラジン【実写映画】アブーが本物の猿でない理由は?

[the_ad id="5494"] 実写映画「アラジン」で、猿のアブーがCGi技術により演出されていることはわかりました。

では、実際の猿を起用できない理由は何かあったのでしょうか。

これについては、下記3つの理由だと思います。

・本物の猿ではアブーの動きは不可能
・本物の猿では撮影時間に支障が出る?
・本物の猿では動物愛護団体からのクレームもある?

それでは各項目について記載をしていきます。

本物の猿ではアブーの動きは不可能

一つ目にして最大の理由は、今作でのアブーの動きは本物の猿では不可能だという点です。

(こちらについては、本物だからCGにしたのか、CGだから現実離れしているのか、どちらかはわかりませんが・・・。)

映画の中では、屋上を走ったり、表情や声でアラジンとコミュケーションをとったりしています。

走らせるなどの動きについては指導すればできなくないですが、アラジンの世界独特にある、アラジン&アブーのコンビネーションまでは演出仕切れないでしょう。

他にも、本物の猿では細かい表情や仕草までは映画のクオリティまで高めることは困難と判断されたのだと思います。

本物の猿では撮影時間に支障が出る?

2つ目の理由は、本物の猿を起用する撮影時間が非常に長くなることがあげられます。

本物の猿を使うためには、1匹の猿にアブーの動きや仕草をところん仕込ませる必要があります。

もちろん、かなりハードな特訓になるため、それだけでも数ヶ月がかかってしまいます。

その間に怪我をしたり、病気になってしまったら、すぐに代役を・・・というわけに行かないため、制作側とすればリスクが大きいです。

また、本物の猿を使うと、その日の気分で出来・不出来の差が激しいため、日によってはNG連発で撮影が進まないという可能性があります。

オスカーのノミネートされたヒット映画「ブロークバック・マウンテン」では、羊が流れる水を飲むシーンでいうことを聞かずに撮影が進まず、結局はCGを使ったというエピソードがあります。

本物の猿では動物愛護団体からのクレームもある?

最後は、動物愛護団体からのクレームでしょう。

商業利用のために動物を使うな、という厳しい言葉が届く可能性があります。

特にディズニー映画は、世界的に展開されるため、このようなクレームは避けたいところです。

実際、映画「ジャングル・ブック」のジョン・ファヴロー監督は、実際の動物を不当に撮影・利用・搾取していないことが評価され、世界最大の動物愛護団体PETAから表彰されたほどです。

アラジン【実写映画】猿のアブーの吹き替え声優は?

実写映画「アラジン」でのアブーの声は、実際の猿の声を加工したものだと思います。

その時々のシーンにマッチした高さや声質を表現しているのでしょう。

しかし、アニメ版の声優には「フランク・ウェルカー」というアメリカのプロ声優が起用されています(↓)


フランク・ウェルカーさんは、1946年生まれのアメリカの俳優です。

1967年にアニメ「スクービー・ドゥー」のフレッド役でデビューを果たし、以降は数々の作品に携わっています。

その実力はアメリカでもトップクラスであり、第43回エミー賞のクリエイティブアート部門にて特別功労賞を受賞するほどです。

ディズニーでは、メインのキャラクターの声優だけでなく、「〇〇の鳴き声」など細い演出でも起用されています。

アニメ映画のアラジンでは、本国アメリカの声優でアブーの声優を担当しただけでなく、日本語吹き替えもそのまま担当されています。

アラジン以外にもディズニー映画に携わっており、実際映画のアラジンでもサプライズで声優出演などされるといいですね。

フランク・ウェルカー 主な声優出演作品
・ライオン・キング(ムファサの鳴き声、シンバの鳴き声、ネズミ)
・パワーパフガールズ・ムービー(たんまりサル)
・101匹わんちゃん(アル、スティーブン)
・紅の豚(空族連合ボス)
・マダガスカル3(ソーニャ)
・となりのトトロ(トトロ、ネコバス)※ディズニー版
・トランスフォーマー/最後の騎士王(メガトロン)

まとめ

今回は、

●アラジン【実写映画】猿のアブーは本物?CG技術?

●アラジン【実写映画】で使われたCGI技術とは?

●アラジン【実写映画】アブーが本物の猿でない理由は?

●アラジン【実写映画】猿のアブーの吹き替え声優は?

これらについてまとめました。
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