2010年7月に公開された映画「トイ・ストーリー3」。

物語では、本作から登場したロッツォ・ハグベアというクマのぬいぐるみが登場します。

最初は優しい性格でしたが、次第に本性の悪い性格が出てきており、しまいに一部からは「クズ」という声もあがっています。

他にも、悪役までの過去や汚れている理由も気になりますね。

今回は、映画「トイ・ストーリー3」に登場するロッツォについて深掘りをしていきます。
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映画「トイ・ストーリー3」ロッツォはクズ?

映画「トイ・ストーリー3」では悪役のクマのぬいぐるみ、ロッツォが登場します。

本名はロッツォ・ハグベア。

サニーサイド保育園を恐怖政治で取り締まっている独裁者です。

このぬいぐるみは、映画とは関係しに1980年代に日本で「ハグハグベアちゃん」と実売されています。

ウィディ達との初対面で表向きの優しい性格の時は、「私はハグが大好きでね」と話していますが、元ネタのおもちゃからこのようなセリフとなったのでしょう。

ロッツォは最初こそバズやジェシー達に優しく接していきますが、それも上部だけの姿であり、裏では意地悪な性格でしたね。

物語の中盤からは一気に悪役に徹しており、その性格には「クズ」という声もあがっています。

一体、どのような点が「クズ」なのでしょうか。

物語の具体的なエピソードと共に解説していきます。

おもちゃに序列をつける恐怖政治

ロッツォの性格が「クズ」と呼ばれてしまう一つ目の理由は、おもちゃの世界に序列を生み出したことでしょう。

サニーサイド保育園内では、ロッツォを頂点としてビッグ・ベビーやストレッチ達を部下として扱っていました。

自分が気に入らなかったり、少しでも反抗するおもちゃに対しては、牢獄(籠を棚に入れて出れなくする)に入れて囚人扱い、自由な活動をさせませんでした。

また、ミスター・ポテトヘッドは外の砂場に追いやるなど非常な性格です。

バズの設定を初期化して部下にするなど自分の立場を守るためなら、あわゆる手段を使います。

物語の終盤では、ウィディ達に味方したケンが下記のように語っています。

みんなが仲良くすれば、サニーサイドはクールでカッコ良い場所になる。

悪いのはロッツォだ。

ボスになって上下の区別を作ったからこうなった。

この言葉が表す通り、ロッツォがボスになりおもちゃを支配したことで、サニーサイドの雰囲気が悪くなっていったのでしょう。

バズ達を"使い捨て要因"とした

2つ目の理由は、バズ達を"使い捨て要因"として、「いもむし組」に入れたことです。

「いもむし組」は年齢層が低く、おもちゃをきちんと扱えない年代(1〜3歳)が揃っており、乱暴に扱います。

ロッツォはわざとバス達を「いもむし組み」に入れて、自分たちがそこに入らないようにしていました。

「我々は、いもむし組みのおもちゃが欲しい」

と、はっきりと述べており、自分たちが「いもむし組み」に参加する考えは毛頭ありません。

ロッツォ達は学年が上でおもちゃを丁寧に扱う「ひまわり組」に居座りたいがため、新入りのおもちゃをわざとそこに配置しています。

仲間達が自動販売機の中でギャンブルをしながら、

「どうせ新入りどもは使い捨てさ。持って1週間だろう」

と話しており、乱暴に使い続けられ、壊されるがわかっていた上の対応だったのです。

一方、最後にロッツォがサニーサイドから抜けた後は、「いもむし組」はみんなが協力して順番で担当することになっており、仲良く暮らしている姿がありました。

焼却炉でのウィディ達を裏切る

最後は、ラストの焼却炉のシーンでしょう。

ウッディ達とゴミ焼却炉に放り込まれたロッツォ。

途中でプラスティックを細くするローラーを前にして、ウィディとバズに助けられました。

しかし、ベルトコンベアーは進み続けており、目の前に炎が見えて焼かれるのは時間の問題でした。

そんな時、緊急停止ボタンを押そうと、またしてもウィディとバズの協力で一人だけベルトコンベアーの上にある停止ボタン前に移動する子に成功します。

停止ボタンを押して恩を返すのかと思いきや、

「アンディは助けに来るかな、保安官」

と、嫌味なセリフを履いてその場を立ち去るのです。

ウィディ達はそのまま炎の目の前まで進んでしまいますが、最後はエイリアン達のクレーンで助かることができました。

ロッツォは一人で焼却炉から逃げることに成功し、途中でトラックの運転手に拾われます。

ここまではよかったですが、トラックのフロントに手足をくくりつけられてしまい、身動きが取れないまま持ち去られてしまうのでした。

この終わり方は前作「トイ・ストーリー2」で悪役だったプロスペクターが空港で女の子に連れていかれる結末と似ていましたね。

ロッツォは作中を通して、かなり嫌な奴で描かれていましたね。

ウッディからも「仕返しする価値すらない」と言われる始末でした。

特に最後のシーンでウッディ達を見捨てたシーンで多くの人は怒ったのではないでしょうか。

アニメ映画の物語では途中で改心して主人公達と仲直りするパターンと、最後まで敵として描かれるパターンがありますがロッツォに関しては後者だったようです。

ロッツォの声優は誰?

映画でロッツォの声優を担当したのは、アメリカ出身の俳優・ネッド・ビーティ。

ネッド・ビーティはエミー賞、ゴールデン・グローブ賞、アカデミー助演男優賞にノミネートされた実力のある俳優です。

1937年生まれであり、アメリカで公開の2010年6月18日時点でなんと73歳でした。

日本語吹き替えは勝部演之さんが担当。

勝部さんも1938年生まれと大ベテランの俳優であり、1960年からテレビドラマや映画に多数出演されています。

最近の2019年でも「特捜9 Season2」で中沢幸平役として登場されています。

映画「トイ・ストーリー3」ロッツォが悪役(性格が悪い)となった過去は?

[the_ad id="5494"] 作中では、かなりの悪役として描かれているロッツォですが、悲しい過去を持っていることも事実です。

ロッツォはかつて持ち主のデイジーに愛されたぬいぐるみでした。デイジーはロッツォが一番のお気に入りであり、何をするにも一緒でした。

しかし、ある日に公園に向かった際、デイジーは年齢が幼かったため、仲間のチャックルズとビッグ・ベビーと共に公園に置き忘れられてしまいます。

中でもロッツォは大のお気に入りで特別な存在であり、諦めずに持ち主の元へ帰ることを決意します。

やっとの思いでデイジーの元へ帰ったロッツォ達でしたが、窓から部屋を覗くと"新しく購入されたロッツォ・ハグベア"が抱きしめられており、自分の代わりがいることに気づきます。

かなりショックを受けており、その様子はかつての仲間のチャックルズが

「その日からロッツォの中で何かが変わった。何かが壊れた」

と語っています。

ロッツォは「代わりはいた。俺たちみんなの代わりだ」と悲しさから怒っており、ぬいぐるみとしての運命を悟り、絶望してしまったのです。

以降、ロッツォは場所をサニーサイドへ移し、前述の通り独裁者として周囲を統治することを始めています。

ロッツォがウィディ達に話した下記のセリフ、

「お前はただのプラスティック。捨てられる運命なんだ」

「俺たちはいつか捨てられる、ゴミだ。それはおもちゃなんだ」

これは、ロッツォが人生で経験したから言えた発言なのでしょう。

物語は完全な悪役として描かれていますが、このような悲しいエピソードも持っているのです。

最後は良くも悪くも自分を拾ってくれた持ち主に出会うことができ、おもちゃとしての運命を全うしてくれることを願う人は多いはずです。

映画「トイ・ストーリー3」ロッツォの最後はどうなる?

デイジーのおもちゃから、サニーサイドへと移ったロッツォ。

サニーサイドでは独裁者として存在していましたが、最後は日々の鬱憤が溜まっていたビッグベビーから報復を受け、ウッディ達を道連れにして焼却炉に行くことになります。

ロッツォとウッディ達は、焼却炉ではベルトコンベアーに乗ってしまったことで、どんどん焼却場に近づいていきます。

ロッツォは途中でウッディに助けられ、なんとか一命と取り留めます。

そして、その後にロッツォ自らベルトコンベアーの緊急停止ボタンを押すために、ウッディの助けを借りてベルトコンベアーから抜け出すことに成功するのです。

ロッツォはウッディ達を助けるために緊急停止ボタンを押すかと思われましたが・・・・

なんと、そのままロッツォは逃げ出してしまうのです。

最終的にウッディ達は助かりますが、このシーンでロッツォを嫌いになった人は多いのではないでしょうか。

一人だけ助かっと思っているロッツォでしたが、最後は人間に捨てられたおもちゃだと勘違いされ、なんと、ゴミ収集車にくくりつけられてしまいました。

映画「トイ・ストーリー3」ロッツォの汚れの理由は?

ロッツォはサニーサイドの独裁者ですが、おかなの白い部分や手足がちょっと汚れていますよね。

初登場から少し気になっている人も多かったと思います。

しかし、過去のエピソードを知り、「なんでロッツォが汚れているのか」の疑問が解けました。

ロッツォの汚れは、公園からデイジーの自宅へ戻った時に激しい雨が降っており、その時について雨と土砂の汚れでしょう。

ショックで家から離れた後も雨は止まず、びしょ濡れでサニーサイドにたどり着いた経緯がありました。

サニーサイドは保育園のため、設備も非常に充実しており、独裁者であれば体を洗うかと思います。

おそらくは、汚れすぎていた落ちなかった、あるいは、当時の気持ちを忘れないためにそのままにしているかのどちらかでしょう。

どちらの理由にせよ、雨の中でデイジーの元へ帰り、その足でサニーサイドへ辿りついた時の汚れであり、ロッツォにとっては悲しい過去からのものになりますね。

ウィディと出会ったチャックルズも髪の毛が過去と現在と比べてボサボサになっているのは、同じような理由ではないでしょうか。

その点、ウッディやバズ達は綺麗なままであり、アンディから大切に使われていたことが伺えます。

ウッディと相思相愛のボー・ピープが「3」では登場していません。どこいたのでしょうか。

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まとめ

今回は、

●映画「トイ・ストーリー3」ロッツォはクズ?

●映画「トイ・ストーリー3」ロッツォが悪役となった過去は?

●映画「トイ・ストーリー3」ロッツォの汚れの理由は?

これらについてまとめました。

以上となります。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
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