今回は、「碇ゲンドウはなぜ人類補完計画を行った?釣りエンドの意味とは」というテーマについて、様々な情報をご紹介します。
平成日本を代表する人気アニメ『新世紀エヴァンゲリオン』。
そんな本作に登場するキャラクターが碇ゲンドウとなります。
それでは、その碇ゲンドウは一体なぜ人類補完計画を考えていったのでしょうか、また釣りエンドとはなんでしょうか?
この謎についても触れていきますので最後までお楽しみください
この記事の目次
碇ゲンドウの概要
碇ゲンドウは、アニメ『新世紀エヴァンゲリオン』に登場するキャラクターです。
特務機関ネルフの司令官をしており、性格は冷酷・厳格で、実の息子である碇シンジにも冷徹な任務をかしたり、冷酷な処分を下したり、悪意ある暴言を向けたりするなど、かなり問題のある性格をしています。
また、自分の目的のためなら手段を選ばない性格をしており、赤城リツコ・ナオコ親子を性的にたらしこみ、自分の都合のいい道具として利用し、利用価値がなくなり、自分にとって邪魔だった場合命を奪うなど冷酷な一面をみせます。
その一方でネルフ含め作中の国連を裏で操る秘密組織ゼーレに対しては、表向きは従うようにみえて、裏では自分の都合のいいように駒を進めるなど、策士的な部分もあります。
しかし、その本当の目的は、人類補完計画を進め、エヴァ初号機の中に取り込まれた碇ユイを取り戻すことでした。
声優は立木文彦
碇ゲンドウの声を担当している声優は立木文彦さんです。
- 本名:立木文彦
- 生年月日:1961年4月29日
- 出身地:長崎県南松浦郡
- 事務所:大沢事務所
- 職業:声優・俳優
立木文彦さんは、アニメ声優のみまらずナレーションの世界でも活躍されており、TV番組の『世界の果てまでイッテQ!』や格闘技イベント『PRIDE』『RIZIN』などのナレーションでも知られています。
また、ゲンドウ以降、父親役が一種の定番となり、アニメ『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』の高坂大介やゲーム『オーディンスフィア』の魔王オーダインなど、子供に異様なまでに厳しい父親役を頻繁に演じています。
ちなみに、シンジ役の緒方恵美さんとはアニメ世界ではギスギスした関係でありながらも、実際には良き友人で、緒方さんから頻繁に演技についての相談を受けていたといわれています。
碇ゲンドウはシンジへの愛情はあるのか
作中では、異様にシンジに対して厳しいゲンドウ。
一件愛情は薄いようにみえますが、実はゲンドウはシンジとユイのお墓参りだけは定期的にいっていたことがわかります。
このことから、ゲンドウなりにシンジに対して何か想うところがあったのは間違いないといえるでしょう。
また旧劇版では以下のようなセリフを言っていました。
この時を……ただひたすら待ち続けていた。ようやく会えたな……ユイ
俺が傍にいるとシンジを傷つけるだけだ。だから、何もしない方がいい
自分が人から愛されるとは信じられない。私にそんな資格はない
その報いがこのあり様か……。すまなかったな……シンジ
出展:エヴァンゲリオンの世界
このことから、ゲンドウはユイがいなくなったことで他人をどう愛していいのか、または自分が愛されているのか理解できなくなったため、シンジに対しても何もできないようになったのです。
ここでゲンドウの回想に割り込む形で綾波レイから『怖かったのね』と言われてしまいます。
実はゲンドウもシンジの事が怖かったのです。
実は先に拒んでいたのはシンジだった
シンジは作中で幼少期シンジが、ゲンドウを拒んだ事があったことを思い出します。
ゲンドウは上記でも語ったように、ユイが死んでいこう誰も信用できない一種の人間不信状態になっています。
そんな中、息子とはいえシンジに拒まれたことでシンジに対して苦手意識が生まれたのかもしれません。
考察・ゲンドウがシンジに冷たい理由はなぜか
それでは、ゲンドウはなぜシンジに冷たく接し続けていたのでしょうか。
これから、なぜゲンドウはシンジに冷たく接していたのかその理由について考察していきましょう。
計画にあまり巻き込みたくなかったから
それでは、ゲンドウはシンジに対してなぜ冷たかったのでしょうか。
これは本編劇中の行動を思い出してみましょう。
まず第一話で、ゲンドウはシンジに対して『来い』とだけつづられた手紙を送っていました。
一応、劇中で碇ゲンドウは戦略家という設定があるので、本当に戦略家ならシンジに対して見返理ともいえる条件を提示したうえで、来るように仕向けることができるはずです、しかしゲンドウは彼に対して何の戦略もなくただ「来い」とだけいうのです。
これは少しおかしいですね。
また、最初から計画にシンジが必要である場合、すでに呼び寄せているはずなのですが、それも行っていない、それどころか10年以上シンジとあまり接してない状況にあります。
これには、恐らく『シンジを必要以上に巻き込みたくなかった』という実はゲンドウならではの親心が背景にあるのです。
しかし、エヴァ初号機を動かすには結局シンジが必要であることを知ったゲンドウは、仕方なくシンジを呼んだことになります。
手紙に『来い』としか書けなかったのも、息子であるシンジに条件を必要以上に書いてして警戒させてしまったり、嘘をつくことを恐れていたという親心があったのだと考えられます。
こういうところは少し憎めない男ですね。
ゲンドウとしてはシンジを駒として扱う気も、必要以上に自分の『仕事』にかかわらせる気もなかったのでしょう。
恐らく、ゲンドウはなるべくシンジを挟まない形で人類補完計画を遂行し、シンジを含めた人類をLCLにさせ、ユイのもとに向かうことで親子をある意味では一緒にしようとしていたと考えられます。
漫画版ではシンジに嫉妬していた
その一方で漫画版では、戦略自衛隊がネルフ本部に急襲した際に、シンジを救いながらも『生まれたその瞬間から、ユイの愛情を受けるお前が妬ましかった』と本音を語るシーンがありました。
少なくとも漫画版においては、ゲンドウはシンジの事が妬ましく嫉妬しており、それが冷たい態度につながっているのだとわかります。
しかし、漫画版においてゲンドウは人類補完計画が死んだはずのリツコに邪魔をされたことで致命傷を負います。
人類が補完される中、シンジへの愛情がうっすらと会ったことに気づくと、シンジに強く生きてほしいと願うと死亡します。
その後、アニメ同様に死体はLCLになっていないため、恐らくはそのまま死亡したと考えられます。
ゲンドウとシンジが釣りに行く『釣りエンド』の詳細とは
そんなゲンドウとシンジが仲良く釣りに行って物語が終わる『釣りエンド』というものが一部ファンの間では語られています。
これはゲーム『新世紀エヴァンゲリオン2』と『新世紀エヴァンゲリオン2 造られしセカイ -another cases-』に登場する特殊エンディングの一つとなっています。
このエンディングはシンジとゲンドウの関係が良好になるとみれることのできるエンディングとなっており、ファンの間でも高い評価を受けます。
ちなみに、難しいように見えますが、実は意外とあっさり行けるエンディングなので、意外と苦労せず気が付いたら行っていたという人も多いかもしれません。
媒体によって違うゲンドウのたどる末路
そんな碇ゲンドウは媒体によって、その末路が異なっています。
しかし、その末路は大体悲惨な物が多くなっています。
旧劇では初号機に食われて死亡
旧劇版では、リリスとの融合を綾波レイに拒まれ、最終的に初号機にゲンドウは食われ死亡します。
食われたあと、下半身だけが残っていることから人類補完計画が作動し、ユイとの再会を中途半端にした結果、LCLにならず死亡したとみられるでしょう。
他者を利用していたゲンドウですが、最終的にユイからもレイからも拒絶され死亡するという悲惨な末路を迎えます。
新劇では妻と一緒にゴルゴダ世界へ
新劇場版では、最終的にゴルゴダ世界にいたユイと再会。
シンジを見送った後ゴルゴダ世界へと向かっていきます。
ちなみにゴルゴダ世界が何なのか、はっきりわかっておらず、本当にユイだったのかも不明となっています。
新劇場版はこのように設定が複雑で混沌としており、多くの情報はまだ完全にわかっていません。。
ゲーム版では、ミサトに殺される
ゲーム『新世紀エヴァンゲリオン2 造られしセカイ -another cases-』では、葛城ミサトを主人公にしていた場合、最終的にミサトにより暗殺され死亡し、人類補完計画も破綻するという最期を遂げます。
これは、実はセカンドインパクトはゲンドウとゼーレが意図的に起こしたものということを知った葛城ミサトが最終決戦の際に、ゲンドウを殺害してしまうという物でありました。
このミサトシナリオは非常に高い評価を受け、これが本編でいいのではないかというファンもいます。
ゲームの設定上、エヴァ各機の中で最も耐久力のある初号機を重宝しなければ、このエンディングに行くの難しいことから、だいたいプレイされる方の多くがシンジが生存したままという状況になっていると考えられます。
その場合、ゲンドウの死後、シンジは晴れてミサトの養子となっている可能性が高いとみられ、現にそういう設定の二次創作小説を書くユーザーも多くいます。
シンジと和解し、ゼーレとの闘いを見守る展開も
ゲーム『新世紀エヴァンゲリオン2 造られしセカイ -another cases-』では、碇シンジシナリオ『でもこの世界が好き』というものが存在しており、こちらの世界では様々なキャラクターと碇シンジがコミュニケーションをとっていくうちに、あらゆるエヴァ媒体の中でも屈指のハッピーエンドを迎えていくという内容となっています。
本作ではゲンドウと仲良くなると、ゲンドウがシンジの授業参観に乱入するというイベントが発生。
さらにエンディングでは、碇ユイとの再会ではなく、シンジを見守り、ゼーレのよこした量産機との闘いの末に、シンジが勝利するのを見守るというかなり熱い展開となっています。
考察・碇ゲンドウはなぜ人類補完計画を遂行しようとしたのか
それでは、そもそも碇ゲンドウはなぜ人類補完計画を遂行しようとしていったのでしょうか。
そもそもの論について、掘り下げていきましょう。
自分に都合のいい神を生み出したかった説
ゼーレの人類補完計画というのは、根本的に考えれば純粋にいずれやってくる世界の終焉に対して備えるべく単一の生命体となるものでした。
それは神ともいえるアダムやリリスの力を行い使用するものであったのです。
しかし、ゲンドウはリリスの体内に人類を一つにさせることで、神となるものでした。
つまり、ゲンドウは都合の良い神を生み出したかったのです。
ゼーレたちは自分たちは神になるという気はさらさらありませんでした。
ゼーレとはこの考えの違いが原因で対立、ネルフ本部を急襲されることとなります。
つまりゲンドウの考える人類補完計画は、様々な人類が補完されLCLになる中、選ばれた個体のみが神になるということだったのです。
その神こそが、シンジあるいは、綾波レイもしくはゲンドウもその中の一人だったということです。
本編では、ゲンドウの模索した人類補完計画は挫折しましたが、ゲームの中では成功した姿がみえます。
ゲーム『新世紀エヴァンゲリオン2 造られしセカイ -another cases-』のゲンドウシナリオでは、渚カヲルが『一部の人間を除いてLCLになる、そのほとんどは無になる』といっていることからシンジとゲンドウのみが、リリスの中で同一化し、自分の好きな世界で生きていくというものとなるのがゲンドウの人類補完計画のシナリオであったことがわかります。
そこには、子供に戻ったシンジとそれを見つめる碇ユイ。
それを背後で見るゲンドウがうつっています。
これこそゲンドウの目的だったのです。
シンジも含めて妻とともに一つになりたいと考えていた説
ここでもう一つの考えが浮かんできます。
そもそもゲンドウが人類補完計画を望むもう一つの理由は、初号機の中にいるリリスの中に全人類を巻き込むことで、碇ユイとの再会を果たそうとします。
上記でシンジを基本的に計画に巻き込もうとしなかったという節があることを考察しましたが、ここでつながってきます。
つまり、ゲンドウはシンジをなるべく計画から遠ざけて、その時がきたときにリリスとの融合を果たし、シンジとともに碇ユイのもとで一つになろうとしていたのではないかと考えられます。
上の見出しではった動画の中で、碇ゲンドウの目的が成就した際の姿がみえましたが、ここにはシンジもいることから、恐らくゲンドウにとってシンジがいることも計画の一つであったのではないかと推測されます。
まとめ・関連記事
今回は、「碇ゲンドウはなぜ人類補完計画を行った?釣りエンドの意味とは」というテーマについてお話しました。
今回分かったことをまとめると、以下のようになります。
- 碇ゲンドウは主人公碇シンジの父
- 碇ゲンドウの声優は立木文彦
- 釣りエンドはゲームに登場したゲンドウとシンジが釣りに行くというゲーム固有エンド
- 碇ゲンドウは妻である碇ユイに会いたいという一心で、人類補完計画を進めた。
- 碇ゲンドウの人類補完計画はゼーレの物と違い、碇シンジあるいは綾波レイを神の依り代として使用し、碇ユイの元へと帰ろうとするものだった
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。