2019年9月23日に公開の映画「任侠学園」。
西島秀俊さん、西田敏行さんのダブル主演など、演技派揃いの役者陣によるキャスティングで公開前から話題になっています。
内容は昔気質のヤクザが経営が立ちゆかない私立高校を立て直していく物語です。
キャッチコピーも「世間のルールは絶対守る!”全員善人”社会貢献型ヤクザ始動!これが噂の“世直し”エンタテインメント」であり、ヤクザだけど良い人の設定です。
作品のヤクザにはモデルや元ネタなど実話に関する部分はあるのでしょうか。
今回は、映画「任侠学園」のヤクザのモデルについて深掘りをしていきます。
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この記事の目次
任侠学園のヤクザとは?
\2019年秋、映画公開決定✨/#西島秀俊 × #西田敏行 によるW主演‼️#今野敏 による人気小説「#任俠学園」を映画化 🎬
笑って、泣ける! 痛快 “世直し” エンターテインメント!
乞うご期待ください🎵詳しくは公式HPをチェック👉https://t.co/q0XBmK8uCi pic.twitter.com/J9kf266b6E
— 映画『任侠学園』 (@ninkyogakuen) January 24, 2019
まず、映画「任侠学園」に登場するヤクザについて整理していきたいと思います。
「任侠学園」は今野敏さんの2007年に発売された同名小説を原作としています。
「任侠シリーズ」で非常に愛されており、全部で
・第1部:任侠書房
・第2部:任侠学園(←映画の原作)
・第3部:任侠病院
・第4部:任侠欲場
と4作品が出版されています。
出版社、学校、病院、銭湯をこれまで立て直してきたことになりますね。
売り上げはシリーズ累計40万部以上の大ヒットを記録しています。
映画「任侠学園」は、原作での2部にあたる同名小説をベースにしています。
ヤクザや任侠など、様々呼ばれ方をしていますが、基本は同じ人たちをさしています。
一般的な呼称である「ヤクザ」は正式な名称ではなく、法律などで定められている呼称は「暴力団」となります。
「任侠」や「極道」という言葉も出てきますが、これはヤクザ側の人間が使う美称で、団体については同じヤクザです。
整理すると・・・
・一般的な呼称:ヤクザ
・正式な名称:暴力団
・ヤクザ側の呼称:任侠、極道
と、同じ団体を様々な立場で呼び方を変えているだけです。
そして、任侠学園に登場するのは「阿岐本組」というヤクザ集団になります。
任侠学園の阿岐本組とは?
任侠学園に登場するヤクザの名称は阿岐本組といいます。
阿岐本組は、組長の阿岐本雄蔵が率いる任侠団体です。
公式ホームページによると、「一応(?)、暴力団(指定団体)ではない。」と記載されています。
暴力団における指定団体とは、暴力団対策法による規制対象になる団体のことをさします。
暴力団対策法は都道府県公安委員会が指定した暴力団の構成員が一定の行為を行うことを禁止しています。
有名な指定暴力団では山○組、住○会、稲○会などがあげられます。
阿岐本組は指定団体ではないので、一般通念上では「暴力団関係者」や「準暴力団」という位置付けになると思われます。
阿岐本組は組長を筆頭に全部で7人の組員から構成されており、決して人数が多いわけではなさそうです。
また、組のルールとして、
・心を入れ替えるには(経営再建には)、まず掃除!
・過保護が子供をダメにする。
・素人を泣かすな!
という三箇条があります。
任侠学園の阿岐本組のモデル(元ネタ)・実話は存在する?
[the_ad id="5494"] 任侠学園のヤクザ、阿岐本組にモデル(元ネタ)・実話は存在するのでしょうか。上記で説明した通り、阿岐本組は7人という少数精鋭のヤクザであり、地元のエリアを取り仕切っています。
地域の役に立つことを信条としており、指定暴力団のはざまで生き延びているヤクザです。
指定暴力団ではないヤクザ
阿岐本組のモデルを考察するにあたり、ポイントは
・指定暴力団ではないヤクザ
・経営不振の私立高校の建て直しに協力
この2つでしょう。
1つ目の「指定暴力団ではないヤクザ」は世の中に確認できないほど、存在しているでしょう。
そもそも、裏社会の団体であり通常は一般人には知り得ない存在です。
もちろん、指定暴力団となれば公表されますが、阿岐本組のような指定でない場合はなかなか身元を判明することは困難です。
さらには2つ目の学校再建に関しては、暴力団ないしそれに近い経歴の人たちが私立高校とはいえど、経営権を握るないしサポートすることはできないでしょう。
一般企業であればヤクザの「フロント企業」として設立している会社も珍しくはないようですが、学校教育の場合は「学校法人」になり審査なども一層厳しくなっており、現実的ではないですね。
阿岐本組のモデル(元ネタ)・実話は?
以上から、阿岐本組のモデルのヤクザは現実には存在しておらず、フィクションであるという結論が妥当でしょう。
原作者の今野敏さんは日本でも有数のベテラン作家であり、刑事もののシリーズも手がけているため、そこでの警察への取材などをベースに原案を考えられたのではないでしょうか。
また、「モデルがある」となってしまうと、道徳的な観点からまず映画化はできないと考えられるため、仮にあったとしてもずっと伏せられていることでしょう。
まとめ
今回は、
●任侠学園のヤクザとは?
●任侠学園の阿岐本組のモデル(元ネタ)・実話は存在する?
これらについてまとめました。
以上となります。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
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