大ヒット漫画「るろうに剣心-明治剣客浪漫譚-」はコミックスでは28巻が最終巻となっています。

2017年からはおよそ20年ぶりに続編となる「北海道編」が始まり、現在も大きく話題となっています。

るろうに剣心では漫画化されていないものの、アニメ版では「星霜編」という最終回が放送されています。

絵をみると原作とは大きく異なっており、作者は誰なのでしょうか。和月伸宏先生の反応も気になります。

今回は、るろうに剣心星霜編の作者や和月先生の評価について深掘りしていきます。
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るろうに剣心星霜編とは?

るろうに剣心の「星霜編」とは、漫画その後に剣心が描かれています。

漫画では雪代縁との戦いを描いた「人誅編」が最後となっており、最終回では剣心の最後の戦いから5年後が描かれ、体への負担が重なり剣客として戦えない状態になっていました。

代名詞の逆刃刀の弥彦に引き継ぎ、薫や子供と共に穏やかに暮らしていく様が描かれています。

漫画では上記の内容で最後になりますが、星霜編はその後の物語になります。

星霜編は漫画化はされておらず、アニメのみのオリジナル(=OVA/オリジナル・ビデオ・アニメーション)の内容になっています。

実は、るろうに剣心のアニメはオリジナルのエピソードが盛り込まれており、星霜編以外の内容も盛り込むと下記の時系列になります。

・追憶編(OVA)

・東京編(1話~27話)

・京都編(28話~62話)

・新京都編(OVA)

・維新志士への鎮魂歌(劇場版)

・アニメ版オリジナル(63話~94話)

・未放送の95話(DVDには収録)

(※漫画のみだが、人誅編はここに入る)

・星霜編

漫画でのクライマックスである人誅編はアニメ化されておらず、もし時系列に盛り込むのであれば、星霜編の前になるでしょう。

星霜編はアニメでの最終回ですが、2017年からジャンプスクエアで北海道編の連載がスタートしたため、幻の最終回という位置付けになります。

星霜編のラストでは剣心は心不全により死亡してしまいます。

剣心の死因は梅毒という記事が多いですが、作中では「梅毒」とは名言されておらず、診断された症状が似ているため多くのファンからはそのように推測されています。

実際、アニメでの剣心の体もかなり赤みが帯びており、血の気が引いてやつれていく部分も非常に似ています。

また、剣心と一夜を共にした薫も同じ症状に見舞われてしまいますが、薫の最後までは描かれれています。

このようにアニメ版では星霜編のラストで剣心が死亡、薫が重病になり物語が完結をしてしまい、漫画と違い悲しい結末を迎えてしまっています。

しかしながら、2017年からるろうに剣心の北海道編が連載再開しており、再び剣心を中心にした物語が始まる点で大きな矛盾が生じていますね。

るろうに剣心星霜編の作者は誰?

[the_ad id="5494"] 漫画では剣心を中心にして連載が再開し、アニメでは星霜編を最後に剣心が死亡しています。

2つの結末を迎えていますが、これには大きな理由があります。

漫画では原作者の和月伸宏先生がそのまま手がけていますが、星霜編はOVAというアニメのみのストーリーであり、アニメスタッフが全て手がけているのでしょう。

同じアニメでも原作シーンに忠実な東京編や京都編と比較し、キャラクターデザインが明らかに異なっています。

真相は明らかにされていませんが、星霜編がOVAのみで実現したことを考えると、アニメ制作側の強い要望があったということでしょう。

るろうに剣心のアニメ(OVA)監督は古橋一浩さん。

脚本やキャラクターデザインに関しても指揮をとっていたと思います。

古橋さんはるろうに剣心以前では、

・うる星やつら
・ななこSOS
・めぞん一刻
・らんま1/2
・逮捕しちゃうぞ

などにヒット作のアニメを手がけており、非常に力を持っている方だと推測できます。

そこで原作の和月伸宏先生に許可だけもらい、キャラクターデザインなど細部まで全てアニメ制作側で行ったのではないでしょうか。

和月先生は当時、「剣心の物語は人誅編で完結している」旨のコメントを出していたようで、そこからも原作主導ではない物語であることが伺えます。

るろうに剣心星霜編はひどい黒歴史?

星霜編で解さない点はまだあり、結末は少年漫画らしくないバッドエンドになります。

人誅編では心温まる終わり方でしたが、わざわざその内容を崩すような真逆の展開になっており、なぜアニメではここまで悲惨な最後となったと疑問に感じてしまいます。

原作好きからは少し酷評され、キャラクターデザインが大きく違うことからあまり知られていない物語でもあり、"黒歴史"ではないかという声もあり、評判は賛否両論です。

●星霜編を面白くないという人の意見(↓)

ただ、星霜編で描かれていた、「剣心の人斬り抜刀斎時代の罪悪」へのテーマ性は非常に理解できる部分です。

剣心は人斬り抜刀斎として多くの人を殺してきた過去があり、それはどんなに時間が経過しても記憶から消されることはない部分です。

また、本人が感じする罪の意識はもちろん、世間的にもそれを良しとしない考えは当時の時代にもあったはずでしょう。

その中で剣心自身が人斬り抜刀斎から罪から逃れる唯一の手段は、死であったわけです。

物語の最後で剣心が死を迎えることで人斬り抜刀斎の罪を世の中から消し、そして、弥彦や剣路といった次の世代へ道を開かせていくという展開は不自然ではありません。

漫画での終わり方がハッピーエンドだったため、そのギャップに大きな違和感を感じる人も多いと思いますが、星霜編も「もう1つのるろうに剣心」という見方をすれば十分に納得できるものでしょう。

るろうに剣心星霜編への和月伸宏の感想や評価は?

OVAに関しては、原作者の和月先生の許可は得ているものでしょう。

和月先生からアニメの内容については特段言及されておらず、どんな評価や感想かまではわかりません。

しかし、放送をされて数年以上経過していますが、特段批判的なコメントなどもなく、アニメのオリジナルとしては問題ないのでしょう。

現在は北海道編も連載されており、アニメの完結話として全くの別物という解釈だと思います。

もしくは、和月先生としては星霜編の結末を望んでいたものの、少年ジャンプという特性上、バッドエンドができなかったため、アニメで実現してもらったという話もあります。

こればっかりは真相が明らかにされておらず、あくまでも噂レベルの話ですので参考程度にとどめてください。

まとめ

今回は、

●るろうに剣心星霜編とは?

●るろうに剣心星霜編の作者は?

●るろうに剣心星霜編はひどい黒歴史?

●るろうに剣心星霜編への和月伸宏の感想や評価は?

これらについてまとめました。
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