映画『竜とそばかすの姫』のルカちゃんとカミシンの関係をネタバレ解説します。
ルカちゃんとカミシンは恋愛までは発展してないものの、ルカちゃんが好意を寄せていることは間違いありません。
この記事は『竜とそばかすの姫』の映画をもとにしながら、一部で原作小説の内容を参考・引用しています。
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この記事の目次
【竜とそばかすの姫】ルカちゃんとカミシンの関係
ルカちゃん
渡辺瑠果/わたなべ・るか
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声: #玉城ティナ吹奏楽部でアルトサックスを吹く、モデルのような女の子で、太陽のような存在でみんなから人気もあるハイスペックガール。#7月16日公開#細田守#スタジオ地図 pic.twitter.com/eqthvDaSVD
— 『竜とそばかすの姫』細田守最新作@スタジオ地図 (@studio_chizu) May 17, 2021
映画『竜とそばかすの姫』のルカちゃんとカミシンの関係についてネタバレで解説します。
結論から説明すると、ルカちゃんはカミシンのことが好きです。
ただ、物語ではルカちゃんとカミシンはあまり接点がないですが、駅構内でルカちゃんは想いを打ち明けています。
忍が好きというミスリード
物語は鈴の視点で描かれているため、作中では「ルカちゃんは忍が好き」というミスリードのまま話が展開していきます。
ルカちゃんは学校一の美人で皆の人気者、忍も同じくイケメンで女子から好かれている存在でした。
また、鈴は学校の廊下でルカちゃんが忍に声をかけているところを目撃し、2人の距離が近いと勘違いしてしまうのです。
このようなバックグラウンドから、鈴が勝手に"ルカちゃんが好きなのは、しのぶくん"と思い込み、それがミスリードとなり物語後半を迎えます。
ルカちゃん片想い
物語後半、ルカは鈴に"好きな人のことで相談がある"とメールしています。鈴もそれに複雑な気持ちで「応援してるから」と返信するのでした。
その後、ルカちゃんは伊野駅で鈴をまちぶせし、帰りながら相談事を切り出すのでした。
ルカちゃんは好きな人に話しかけたものの、好きすぎでうまく話すことができず、相手からは「なにそのリアクション、キモいんですけど」と言われてしまったようです。
その答えに驚いた鈴。その時に思わず忍の名前を出してしまいますが、ルカちゃんは忍ではなくカミシンが好きということがわかりました。
「ええっ!? 何それ!?」
「ううん。言われても仕方いの。私がぜんぜん自身がないのが悪いんだし、実際キモイし……」
首を振りつつルカちゃんは笑顔を見せていたが、元気なく下を向き、目を閉じてしまっている。
なんでこんな可愛い子につらい想いをさせるのか。「そんなわけないよ!そんなわけないじゃん!もうっ、しのぶくんひどい!」
小説『竜とそばかすの姫』P214~215
ルカちゃんは下を向き、言いにくそうに囁いた。
「……ちかみくん」
「ちかみって?」
瞳を困ったように揺らし、絞り出すように言う。
「ち、かみ……しん、じろう…………」
「カミシン!?」
ルカちゃんは、目を閉じてコクリと頷いた。
小説『竜とそばかすの姫』P215
カミシンの気持ち
ルカちゃんはカミシンが好きであるのは間違いありません。
一方で、カミシンの気持ちはまだ不透明なままですが、ルカちゃんに告白されて断る男子はいないでしょう。
カミシンはルカちゃんからの想いを告げられ時、「えええええ!?」と体をのけぞり、驚いていました。
その後にシンプルに「嬉しい」と鈴に打ち明けているため、まんざらでもないでしょう。
カミシンはカヌーでのインターハイ出場が決まり、競技に集中していたということもあると思います。
思わぬ女子からの告白に嬉しいと驚きがまじているような、そんな感情だったと考察できます。
最後はルカちゃんがインターハイに応援に行くことを伝え、カミシンも「応援に来てくれたら、絶対勝つから。見てよ」と宣言しました。
【竜とそばかすの姫】ルカちゃんの恋愛をネタバレ
[the_ad id="5494"] 続いて、ルカちゃんの恋愛模様についてネタバレで解説していきます。物語序盤、ルカちゃんの想いについては絶妙な伏線が張られていました。
物語序盤の伏線
#そばかすの音楽裏話
<マーチングバンド>
━━━━━━━━━━
学校の人気者・ルカちゃんが所属するマーチングバンドが演奏する楽曲は、グラミー賞ノミニーでもある作・編曲家 #挟間美帆 さんによる書き下ろし✨
劇中歌はもちろん、様々なクリエーターや演奏家によって創られた<音楽>にご注目を🎷 pic.twitter.com/v32mCPbVAr— 『竜とそばかすの姫』細田守最新作@スタジオ地図 (@studio_chizu) June 30, 2021
物語序盤の学校でのシーン。鈴とヒロちゃんは2人で吹奏楽部の演奏をながめていました。
そこでルカちゃんをはじめとした吹奏楽部が演奏している横で、カミシンがカヌー部を立ち上げたことを皆に告知していました。
カミシンの熱心さに周りがちょっとひいてしまうほどで、一部の女子は「キャ〜〜!!」と叫んでいました。
その時に演奏中のルカちゃんがさりげなくカミシンに背を向けて、額に汗をかいているシーンがあったと思います。
またルカちゃんの仕草をヒロちゃんが指摘したことで、ルカちゃんに対する鈴とヒロちゃんの勝手なイメージが鑑賞者に語られる構造となっています。
原作小説では下記のように描かれています。
ヒロちゃんは演奏しながらも喧騒が気になる様子のルカちゃんに、目を向けた。
ルカちゃんは身を硬くし、まるで視界に入れたくないようにカミシンに背を向けた。
その仕草をヒロちゃんは見逃さない。
パタンと本を閉じ、厳しい目をルカちゃんに向けた。
「ーーマイルドに言って、見下されてんのよ」
小説『竜とそばかすの姫』P23~24
もうすでにお分かりだと思いますが、上記のヒロちゃんの感想もミスリードです。
ルカちゃんはカミシンが好き過ぎて、カミシンが視界に入ると顔が赤くなり演奏に集中できなくなるため、意図的に背を向けていました。
忍が好きというミスリード
上記の通り、作中のルカちゃんは鈴とヒロちゃんへの絡みがほとんどないまま、物語が進んでいきます。
そのため、ルカちゃんの本心が語られないまま、上記のヒロちゃんの感想や、鈴が勝手に抱いた"しのぶくんが好き"という考えが先行していくのです。
物語途中で鈴と忍の距離が近くなり、学校中の女子がSNS上で「見せつけてんの?」「立場わかっていない」「調子乗っている女」と鈴に対して嫉妬まじりに騒ぎ出したシーンがありました。
その後にヒロちゃんが「誰か裏で糸を引いてんのかもよ」といい、直後にルカちゃんから鈴に「実は相談があって」というメールが届きます。
メールのタイミングも絶妙であり、ルカちゃんが鈴に嫉妬をして、周囲に嘘を言いふらしているというミスリードを作っていきます。
ただ、この時にルカちゃんが相談したかったことはカミシンについてであるため、忍とは一切関係がありません。
鈴とヒロちゃんの視点で物語が進んでいくため、ルカちゃんの本心がミスリードされていたのです。
【竜とそばかすの姫】ルカちゃんと鈴の関係
最後にルカちゃんと鈴との関係を解説します。
ルカちゃんと鈴は良い友人同士です。メールアドレスを知っていることから、元々交流はあったのでしょう。
鈴はルカちゃんに憧れのような感情を抱いています。
ルカちゃんはモデルのような美人で性格も良く、みんなのまとめ役です。自然と人が集まってくる「おひさまみたい」と表現されています。
鈴は吹奏楽部で演奏中のルカちゃんを見て思わず、「かわいい」とつぶやいていました。
ルカちゃんも鈴のことを良き友人だと思っていて、誰にも伝えていないであろうカミシンへの想いを打ち明けています。
ルカちゃんの鈴への気持ちが鮮明に描かれているシーンはないものの、性格が良い鈴を信頼しているのではないでしょうか。
物語後半では、2人がお互いに好きな人を打ち明けたことで、さらに仲が良くなったと思われます。
まとめ
今回は、
●【竜とそばかすの姫】ルカちゃんとカミシンの関係
●【竜とそばかすの姫】ルカちゃんとカミシンの恋愛
●【竜とそばかすの姫】ルカちゃんと鈴の関係
これらについてまとめました。
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