2009年8月1日に公開された映画「サマーウォーズ」。
物語の途中、陣内家の2日目夜に栄おばあちゃんが侘助(わびすけ)に対して怒るシーンがありました。
薙刀を部屋から持ち出して侘助に突きつけており、緊張したシーンの一つでしたね。
一体、なんで栄おばちゃんが侘助を怒ったのでしょうか。今回はその理由について深掘りをしていきます。
[the_ad id="5800"]
[the_ad id="5494"]
この記事の目次
映画「サマーウォーズ」栄おばちゃんが侘助(わびすけ)を怒るシーンは?
侘助に薙刀を突きつける!
栄「侘助。今ここで死ね」
侘助を追い詰める。#サマーウォーズ pic.twitter.com/bDnm1CWIXQ
— スタジオ地図 (@studio_chizu) August 18, 2017
映画「サマーウォーズ」で栄おばちゃんが侘助を怒るシーンを振り返ります。
その前に、2人の関係性の整理しておくと、侘助は陣内徳衛(栄おばあちゃんの旦那)の愛人の息子です。
映画ではなく小説版では徳衛のことは描かれており、陣内家の婿となったものの、稀代の放蕩者で財産を食い潰していき、愛人とを作り、侘助を残して亡くなったようです。
映画からでも幼い時から面倒を見てもらっている様子が描かれており、ずっと栄おばあちゃんが母親がわりで育てていったのでしょう。
物語では陣内家の2日目夜に栄おばあちゃんが侘助を怒るシーンがありました。
食事中、侘助はOZの混乱を招いた原因は自身が開発したラブマシーンであることを家族に打ち明け、あくまでも自分は開発しただけと発言。
家族がその事実に驚く中で、侘助は、スマホと栄おばあちゃんに見せながら、
これ見てよ。今、米軍から正式なオファーがあった。
じじいが生きていた時よりの大金がこの家に入るんだぜ。
これもばあちゃんのおかげさ。
なんたって、ばあちゃんにもらったお金のお陰で独自開発できたんだから。
と話します。
その後に、栄おばあちゃんは薙刀を振りかざて侘助に襲い掛かり、「今ここで死ね!」と言い放つのです。
映画「サマーウォーズ」栄おばちゃんが侘助(わびすけ)を怒った理由は?
なぜ、栄おばあちゃんは侘助に対して、「死ね」というほどまで怒り狂ったのでしょうか。
理由は諸説はありますが、総じてまとめていくと下記3点であることがわかります。
・ラブマシーンの開発に反省の色がないから< ・山を売却して援助したお金を利用したから ・多額の金で恩返しの言葉があったから
それでは、各項目ごとに詳細を記載していきます。
ラブマシーンの開発に反省の色がないから
1つ目の理由は、侘助が「ラブマシーンの開発に反省の色がないから」でしょう。
ラブマシーンが起こしたOZ内での混乱において、侘助は、
「俺のせい?まさか、AIが勝手に」
「俺はただの開発者で人工知能にあーしろ、こーしろ、言った覚えはねぇーの」
と話しています。
侘助の主張は間違っておらず、あくまでもAIの新しい機能を開発しただけであり、それをOZに解き放ったのはアメリカ国防省です。
実験の詳細については聞かされておらず、自身にとっても寝耳に水の出来事だったでしょう。
ただ、栄おばあちゃんがそれでも怒った理由は、侘助から少しでも反省の言葉があると思いきや、一切、聞こえてこなかったからでしょう。
例えば、
"実験のことは知らなかった。あくまでも開発者であり、申し訳ないが、今の俺にできることはないんだ・・・"
と、迷惑をかけた人の気持ちを慮っていれば、おばあちゃんもあそこまで怒らなかったと思います。
陣内家は人の役に立つという道徳観が強く、それは家族の職業(教師、医師、消防士、警察、レスキュー隊、自衛隊etc)などをみれば明らかでしょう。
逆説的に、人に迷惑をかける行為は許さない風習を持っています。
直接的ではないにせよ、侘助はこのような事態を起こした原因に関与していることもあり、入り口の段階で迷惑をかけた人への気遣いある態度ができていればあそこまで怒らなかったでしょう。
山を売却して援助したお金を開発に利用したから
[the_ad id="5494"] 2つ目の理由は、侘助が「山を売却して援助したお金を開発に利用したから」でしょう。侘助は10年前に栄おばあちゃんから資金援助を受けています。
その資金は資産である山の一部を売却して捻出したものであり、陣内家にとっても貴重なものでした。
栄おばあちゃんはまさかそのお金が、OZに混乱を招いた要因であるラブマシーンの開発に使われているとは思っていなかったのでしょう。
栄おばあちゃんは、侘助が「アメリカからオファーが来た」「迷惑をかけた」など話しているときは、全然怒っている様子はなく、むしろ、理解しようと務めている様子でした。
しかし、侘助が、「ばあちゃんの金のおかげで独自開発が出来た」と語った時から、顔色がおかしくなりました。
つまり、栄おばあちゃんからすれば、援助したお金で結果的に人様に迷惑をかけたと認識してもおかしくはありません。
侘助自身の態度も、先ほど記載した通り、反省というか迷惑をかけた事実に対しては何一つ言及していなかったこともあり、"こういうことのためにお金を渡したわけではない"と思ったのでしょう。
多額の金で恩返しの言葉があったから
3つ目の理由は侘助に「多額の金で恩返しの言葉があったから」でしょう。
これは侘助のセリフに「挽回しようと持って頑張ったんだよ」の後に、「じじいが生きていた時よりの大金がこの家に入るんだぜ」といったことです。
侘助がお金の件を言ったのは、資金援助をしてもらったことをありがたく思う一方、陣内家の財産を使わせてしまったことに申し訳なさを感じていたからでしょう。
一方、栄おばあちゃんとすれば、"じじいが生きていた時よりの大金"という言葉から、侘助はお金のためだけに頑張っていたのかと感じたと思われます。
栄おばあちゃんの性格枯らして、資金援助をしたのは人の役に立つ開発を志した侘助の姿勢に共感したからでしょう。
しかし、その行為でOZの混乱という人に迷惑をかけている現実があり、お金儲けのためなら、このように迷惑をかけて良いのかと怒ったのでしょう。
ここでも侘助の言葉足らずな面が出ており、
"今回はこのような事態になったけど、アメリカの国防に役立ち、将来的に日本にも還元できる"
と語っていれば、あそこまで怒られなかったと思います。
侘助の不器用な面と栄おばあちゃんの信念の強さがボタンの掛け違いをうんでしまったのだと思います。
また、侘助が10年間も実家に帰っておらず、何を考えているのかわからない中で起きた出来事というのも大きかったと思います。
まとめ
今回は、
●映画「サマーウォーズ」栄おばちゃんが侘助(わびすけ)を怒るシーンは?
●映画「サマーウォーズ」栄おばちゃんが侘助(わびすけ)を怒った理由は?
これらについてまとめました。
以上となります。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
[the_ad id="5800"]
[the_ad id="5494"]