2009年8月1日に公開されたの映画「サマーウォーズ」。

 
物語の最後、惑星探査機「ならわし」が陣内家に落ちるのを防ぐため、健二が暗算で暗号を解読するシーンがありました。

 
健二は暗算で鼻血を出しながら答えを出した後、「よろしくお願いします」と言いながら、エンターキーを押して「ならわし」の方向を陣内家から隣の空き地にそらしました。

 
クライマックスにふさわしい場面でしたが、「よろしくお願いします」のセリフの意味や理由が気になりますね。

 
今回は、映画「サマーウォーズ」でのセリフ「よろしくお願いします」の意味について深掘りをしていきます。

映画「サマーウォーズ」のセリフ「よろしくお願いします」とは?

映画映画「サマーウォーズ」のセリフ、健二の「よろしくお願いします」のシーンについて振り返ります。

 
夏希が人工知能ラブマシーンに花札で勝利したものの、なぜか惑星探査機「あらわし」の動きは制御できず、運悪くそれが陣内家に墜落することがわかります。

 
そこで健二がOZ上で「ならわし」の進路を変えるため、GPSへ偽の位置情報を情報を送り、進路を変更しようと試みました。(この時、墜落まで残り7分をきっています)

 
しかし、偽の位置情報を送る前の段階で、ラブマシーンにより管理棟にロックがかけられてしまい、その解読暗号を解くために紙とペンで計算をしていきます。

 
健二が計算をした回数は全部で3回。

 
最初の2回は紙とペンで解いたものの、すぐにロックをかけられてしまいます。

 
ただ、最後の鼻血を出しながら暗算した時はカズマがラブマシーンを殴りロックをかけらず、健二が偽の位置情報を送ることに成功して、陣内家は無事助かります。

 
この最後の暗号解読を終えた際、偽情報を送るためにエンターキーを押した時、

 
「よろしくお願いします」

 
のセリフが飛び出します。

 
注意点ではないですが、このセリフを言う段階で暗号解読はすでに終えており、管理棟に入り込んでいます。

 
このセリフを言った直後のエンターキーは、最後に偽のGPS情報を送る時のエンターキーとなります。

映画「サマーウォーズ」のセリフ「よろしくお願いします」の意味を考察

以上を踏まえながら、健二の「よろしくお願いします」の意味を考察していきます。

 
これについては、諸説ありますが、大きくわけて下記3点に集約されるでしょう。

 
・ボタンを押す掛け声
・「ならわし」の位置が変わってほしい願い
・栄おばあちゃんへの返事

 
それでは、各項目ごとに記載していきます。

ボタンを押す掛け声

1つ目の意味は「ボタンを押す掛け声」です。

 
最後のエンターキーを押す直前のシチュエーションでは、全神経を集中させて暗算をしており、とにかく気合が入っていたと思います。

 
がむしゃらに取り組んでいるときは、スポーツ選手などもそうですが、思わず声が出てしまうもの。

 
暗号解読が終え、最後のエンターキー(=偽の位置情報を送るエンターキー)を押すタイミングであったため、

 
"これで終わりだー!!"

 
的な掛け声の意味があると思われます。

「ならわし」の位置が変わってほしい願い

2つ目の意味は「『ならわし』の位置が変わってほしい願い」でしょう。

 
最後の取り組みの前に健二自身で言っていますが、そもそもこれは「うまくいく確証はない」作戦でした。

 
本来であれば偽の位置情報を送るために、きちんと緯度経度を調べて入力をしようとしていましたが、ラブマシーンによりロックがかけられ予定外の暗号解読がスタートしたのです。

 
健二とすれば本来、位置情報の整理に時間を使うべきところを暗号解読に全ての時間を使っています。

 
そのため、最後のエンターキーを押す(よろしくお願いしますを言う)段階では

 
"「ならわし」が陣内家に激突する可能性もあるけど、多分この位置情報で良いだろう"

 
と言う、半ばあてずっぽの情報送っていることになります。

 
そう考えると、このときのセリフは「ならわし」の位置がきちんと変わってほしいというお願いが込められていると推測できます。

栄おばあちゃんへの返事

最後は、栄おばあちゃんへの返事に他なりません。

 
3つの理由のうち、これが一番重要であり、しっくりくる内容です。

 
栄おばあちゃんが亡くなる前夜、健二と下記のやりとりがありました。

栄「もし私が(花札で)勝ったら、あの子をよろしく頼むよ。

許嫁のかわりを頼む愚かな子だが、それでもあんたが承知してくれるなら、改めてお願いするよ。

夏希をよろしく頼むよ

僕は、まだ僕は、自分に自身が持てません」

栄「あんたなら、できるよ」

健二「やってみます・・・としか、今は言えません」

栄「私の勝ち」

 
栄おばあちゃんから「夏希をよろしく頼むよ」といわれ、健二は曖昧な返事を返答しました。

 
このときの健二は「"まだ"僕は」や「"今は"言えません」という言葉を使っており、心境とすれば、

 
"夏希は好きだけど、今は支えてあげられるほどの自信がない。自信を持って返事ができない"

 
と言うことになります。

 
最後にエンターキーを押す直前は生きるか死ぬかの瀬戸際であり、全員で避難することもできたはず。

 
それにも関わらず、健二が暗号を解くことを選んだのは、

 
自分に自信をつけて、栄おばあちゃんに胸を張って返事するため

 
だと考えられます。

 
つまり、返事をするということは、陣内家の家族になることを決意したことでもありました。

 
健二の「よろしくお願いします」が、おばあちゃんへの返事=陣内家に入る、ということ指し示すに十分な理由は物語では随所に伏線として散りばめられています。

 
それについては次の項目でで記載していきます。

映画「サマーウォーズ」で健二の「よろしくお願いします」への伏線は?

サマーウォーズでは大家族、そして、そこに加わる健二の姿が描かれています。

 
物語の特徴としては、健二自身が大家族に触れたことのない人間であり、冒頭から陣内家ではかなり浮いている存在でした。

 
恋人を演じるという困難なお願いに加え、20人以上の他人(相手は同じ親族!)に彼氏として親密に会話する必要もあり、交際経験のない健二にとって尋常じゃないアウェーな状況で物語が進みます。

 
その中でOZの混乱で犯人扱いされ、恋人候補としてチヤホヤされていたのも束の間、一気に全員から敵対視されてしまいます。

 
そして、栄おばあちゃんの死。家族の誰もが悲しみにくれている最中、親族ではない健二はある種の疎外感を覚えたに違いありません。

 
ただ、健二にとって唯一の救いは、栄おばあちゃんからの「夏希をよろしく頼むよ」という言葉。

 
曖昧な返事をした健二の後悔から、自らの自信と誇りをかけて最後の大勝負に出るわけです。

 
そんな時、逃げて良いはずの陣内家の全員が後ろで見守ってくれている(=敵対視の解消)、そんな状況に健二は自然と家族の暖かさと一体感を感じたのでしょう(=疎外感の解消)

 
つまり、最後に「よろしくお願いします」といい、家族になることを決意したのは、上記のようなわだかまりが解消されたことを感じ取り、自然と出てきた栄おばちゃんへの返事の言葉だったと思われます。

まとめ

今回は、

 
●映画「サマーウォーズ」のセリフ「よろしくお願いします」とは?
 
●映画「サマーウォーズ」のセリフ「よろしくお願いします」の意味を考察
 
●映画「サマーウォーズ」で健二の「よろしくお願いします」への伏線は?

 
これらについてまとめました。

 
以上となります。
 
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

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