映画『竜とそばかすの姫』の鈴の母親の死因をネタバレで解説します。
鈴の母親の死は鈴が歌えなくなった理由を密接していて、物語のキーとなるエピソードです。
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この記事の目次
【竜とそばかすの姫】鈴の母親とは?
星空の下で見つめ合う
≪歌姫ベルと竜≫
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🎬『#竜とそばかすの姫』新ビジュアルを解禁しました❗️
そして、日本屈指のクリエイターたちが、
本作で集結することが決定しました!https://t.co/gbjDtB6vzh公開をお楽しみに!#細田守 監督#7月16日公開#スタジオ地図 pic.twitter.com/PTw1mhHXT7
— 『竜とそばかすの姫』細田守最新作@スタジオ地図 (@studio_chizu) May 21, 2021
『竜とそばかすの姫』の鈴の母親は、鈴が幼少期に死んでしまったのです。
物語本編で鈴と父親で2人で暮らしをしているのは、母親の死が原因です。
もともとは母親を含めた3人で暮らしていて、鈴は母親が大好きでした。
幼い頃から母親と一緒に河川敷の芝生で遊び、夜は料理をするところを横で見入っていました。
鈴は活発な幼少期を過ごしていて、木があれば登り、膝も傷だらけとなるのも厭わない少女でした。
仮に泣いてしまっても、母親が駆けつけてぎゅうと抱っこして慰めていました。
母親は大の音楽好きであり、古いレコードやカセットを大量も持っていて、ジャズやクラシックなど多彩な音楽を聴いていました。
ある日、鈴は母から借りたスマートフォンでアプリを操作し、見様見真似で作曲もしていました。
母親はその曲に合わせて綺麗な声で歌い、それがまた鈴にとっては嬉しい時間だったのです。
鈴が歌えなくなった理由は、母親が死んだからです。母の死が心に大きな傷となり、気づいたら歌声が出せなくなっていました。
【竜とそばかすの姫】鈴の母親の死因は?
[the_ad id="5494"] 続いて、『竜とそばかすの姫』の鈴の母親の死因を解説します。結論から説明すると、鈴の母親は雨の日に少女を助けるため、川の勢いにのまれて死んでしまいます。
それでは順を追ってそのシーンを解説していきます。イメージが湧きやすいように、原作小説の文言も引用していきます。
泣き叫ぶ少女を発見
川に遊びに行った鈴と母親は、4〜5歳くらいの少女が中洲に取り残されていることに気づきます。
さっきまで晴れていた天気はどんよりとした曇りに変わっていて、川の流れもいつもとは違っていました。
川は濁り、増水し、流木を孕み、驚くほど流れを早くしていたのです。その様子から、上流で雨が降っていることも容易に想像できました。
ひとり中州にいる少女は身動きもできず、泣き叫んでいます。
周りにいた大人も明らかに激しくなる川に迂闊に飛び込むこともできず、ただただ見ていることしかできませんでした。
川に飛び込むのは危険な状態であり、救助隊を呼ぶのが精一杯の状況でした。
母親が少女を救う
そんな時、鈴の母親が赤いライフジャケットを着て、少女を助けようと川に向かっていきました。
鈴はその姿をただ見ているわけにはいかず、途中で必死に引き止めようとしていました。
原作小説では鈴の様子を下記のように描写していました。
かあさん、と私は慌てて母さんの服の裾にすがりついた。
母さんが今からしようとしていることが、あまりにも危険であることに勘づいた。
不安でしょうがなかった。
叫びながら懸命に引っ張り、行かせまいとした。小説『竜とそばかすの姫』P36
しかし、鈴の引き止めも虚しく、母親は少女を助けるために川に向かいます。
鈴は追いかけて走るも途中で転んでしまい、最後は「行かないで」と叫ぶのが精一杯でした。
母親は女の居場所を確認し、川上に回り込んでから川に入り、流れにそって少女がいる中州に移動していきました。
少女が救出されるも…
#すずの住む世界
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幼き頃のあの想い出
あの出会いは偶然じゃなかったー#竜とそばかすの姫#7月16日公開#細田守#スタジオ地図 pic.twitter.com/r3a1CJVrNB— 『竜とそばかすの姫』細田守最新作@スタジオ地図 (@studio_chizu) June 9, 2021
しばらくして、鈴の周囲が騒がしくなりました。川の方に目を向けると、女の子が川から助け出されていました。
少女の周囲には大人たちが駆けつけ、喜びの声や泣き崩れる人もいました。
しかし、母親の姿は見えません。そして、その少女が着ていた赤いライフジャケットは母親が川に飛び込む前に着用していたものでした。
その瞬間、私は、何が起っているのかを、いっぺんに理解した。
母さんが、いない。「かあさん……。かあさん……!」
どこにもいない。
「かあさん……!」
小説『竜とそばかすの姫』P36
鈴の母親がその後に戻ってくることはありませんでした。
その後、母親は遺体となって川下で見つかりました。赤いライフジャケットを少女に着させて、自分その犠牲となってしまったのです。
心な非難の声
鈴の近所に人たちは、励ましたり、声をかけたり、時には親身になって涙ながらに話をしてくれました。
しかし、インターネットの匿名の書き込みの一部には、心ない言葉が並んでいました。
「雨で増水した川に飛び込むなんて自殺行為だよ」
「泳ぎに自信があったらしいが、プールとは違うんだよ」
「他人の子供を助けて死ぬなんて、自分の子供に無責任だ」
「事故があると、川遊びが辛気臭くなって迷惑だな」
「人助けなんて善人ぶるから、こうなるんだ」小説『竜とそばかすの姫』P38~39
幼かった鈴にはあまり理解できないこ言葉でしたが、年齢を重ねるうちにその意味を理解するようになります。
無意識の悪意に心を苦しめられ、母親を失ったことを高校生になっても受け入れられません。
この事故が鈴を大きく変えてしまったことは確かでした。
歌えなくなる鈴
母親が死んあと、鈴はこれまで好きだった歌を歌うことができなくなっていました。
歌うことを母親自身が大好きだったことであり、鈴と母親の一番の思い出でした。
母を失った悲しみが心に傷を残し、鈴は歌声を出すことができなくなっていたのです。
鈴はかつて母親が入っていた地元の聖歌隊には所属するものの、そこでは影に隠れてリズムにのるだけ。
そんな時、〈U〉に出会い、アバターのベルとして歌う喜びを再び実感するのです。
鈴が歌えなくなった理由を詳ネタバレで詳しくまとめています。鈴は、〈U〉ではない実世界でも歌えるようになるのでしょうか。
まとめ
今回は、『竜とそばかすの姫』の鈴の母親の死因をネタバレで解説しました。
●鈴は母親は少女を助けるために川に飛び込んだ
●川の流れは激しく、母親は自らを犠牲にした
●母親の死後、鈴はネット上の心ない批判に苦しんだ
●母親の死がトラウマで鈴は歌えなくなった