映画『竜とそばかすの姫』の〈U〉(ユー)とは『竜とそばかすの姫』に登場するインターネット上の仮想世界です。

この記事では『竜とそばかすの姫』の映画と原作をもとに、〈U〉の概要や意味、世界観、As(アズ)について解説しています。
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【竜とそばかすの姫】U(ユー)とは?

映画『竜とそばかすの姫』の〈U〉の概要について解説します。ネタバレ要素がありますので、ご注意ください。

〈U〉とはインターネット上に存在する世界最大の仮想空間です。

知性を司る5人の賢者「Voices」により創造され、全世界の登録アカウントが50億人を突破しています。

ネット上の仮想空間

〈U〉は仮想空間であるため、実世界で利用したい人がネット上で登録することが必須です。

『竜とそばかすの姫』の主人公・内藤鈴はパソコンでヒロちゃんからもらったリンクへアクセスし、〈U〉にたどり着いています。

リンク先の〈U〉のトップページには下記文言が記載され、利用者の気持ちを高ぶらせます。

『U』はもうひとつの現実
『As』はもうひとつのあなた
現実はやりなおせない
でも『U』ならやり直せる

さあ、もうひとりのあなたを生きよう
さあ、新しい人生を始めよう
さあ、世界を変えようーー

小説『竜とそばかすの姫』P50~51

"もうひとつの現実"とうたっているだけあり、インターネットを通してですが、かなりリアルな世界が演出されています。

As(アズ)の存在

〈U〉の仮想空間で過ごすために、自身の分身である〈As〉を生成しなければなりません。

〈As〉とは〈U〉におけるアバターの呼称であり、もう一人の「あなた」です。

〈As〉は登録時に入力する名前や顔画像からAIで自動生成されるだけでなく、ボディシェアリング機能により本人の隠された能力を無理やり引っ張り出します。

実世界で歌えなくなった鈴が、ベルとして歌うことができたのはボディシェアリング機能があったからです。

他にも、ボディシェアリング機能は実世界の本人のコンディションとも密接に関わっていて、例えば、頭にちょっと傷ができると〈As〉にも似たような傷ができたりします。

鈴とベルは容姿は似ていませんが、頬にそばかすある点はそっくりですね。

このように本人と密接に関わっていることから、〈As〉を2つ所持することはできません。

【竜とそばかすの姫】アインベイルの意味

[the_ad id="5494"] 『竜とそばかすの姫』の〈U〉では、「アンベイル」という単語が出ています。ここでは「アンベイル」の意味を解説します。

 まず、〈U〉では実世界の誰がAs(アズ)の利用者かはセキュリティで守られているため、第三者が明らかにすることはできません。

招待した人・された人の関係の場合に限り認識しているようで、ヒロちゃんは招待した鈴(ベル)を真っ先にフォローしています。

なお、物語途中まで「ベル=鈴」と知っているのはヒロちゃんだけです。(実際には忍くんや聖歌隊のメンバーも鈴には黙っているだけで、知っていました)

しかし、自警集団「ジャスティス」のリーダー・ジャスティンは、例外的に「As(アズ)を使っている人間が誰かを明らかにする」という行為も行なっていて、それを「アンベイル」といいます。

「アンベイル」は特殊な緑の光を対象の〈As〉にあてると行うことができます。

自警集団「ジャスティス」はリーダー・ジャスティンの中心に竜の正体を暴こうと「アンベイル」を試みていますが、なかなか命中させることができませんでした。

物語のラストではベルがわざと「アンベイル」され、鈴として〈U〉の空間で歌声を披露しました。

ちなみに、「As(アズ)を使っている人間」のことを「オリジン」と呼びます。

【竜とそばかすの姫】U(ユー)の意味

続いて、『竜とそばかすの姫』の〈U〉の意味を考察します。

なぜ仮想世界が〈U〉と名付けられているのか、その意味は明らかにされていません。

ただ、〈U〉は「ユー」と読めるため英語の「you」が連想できます。

〈U〉のキャッチコピーに「もうひとりのあなたを生きよう」とあるため、本来の意味の「You」から連想され、よりスタイリッシュに〈U〉とつけられたのではないでしょうか。

〈U〉は日本人の鈴が使っている時でもサービスの随所に英語が出ているため、日本人が作ったサービスではなさそうです。

【竜とそばかすの姫】U(ユー)の世界観

『竜とそばかすの姫』の〈U〉の世界観について解説します。

〈U〉の世界観は非常に壮大でありながら、現実の世界の様子も踏襲されています。

ファンターとリアルが同居する世界観であるため、世界中の多くの人から親しまれていると推測できます。

〈U〉の街並み

〈U〉の真ん中には大河のようなメインストリームがあります。

明確な定義は原作でもなされていませんが、名称からしてここが中心線と考えて良いでしょう。

さらに、〈U〉の街には大きくわけて

・「高層ビル」(Skyscraper)
・「公園」(Park)

基本的にはこの2種類のモジュールの繰り返しで成立しています。

それ以外にも特別なモジュールが存在していて、代表的なのがベルがコンサートを開いた「スタジアム」(Stadium)とい球状のモジュールです。

〈As〉は〈U〉の中を自由に動けるようですが、必ずしも目的地辿り着けるわけでありません。

実世界で地図がなければ移動するのが困難なように、どこに何があるかまでは全アカウントが把握することはできないと考えられます。

その証拠に竜のアジトにしているお城はジャスティンもなかなか見つけることができませんでした。

クジラが登場

〈U〉の世界では、これまでの細田守作品同様にクジラが登場します。

クジラは細田守作品には必ず登場していて、『竜とそばかすの姫』も例外ではありませんでした。

『竜とそばかすの姫』では、ベルのコンサートで3頭の子クジラが登場。子クジラはコンサートに合わせてプロデューサーのヒロちゃんが雇ったようです。

さらに、物語クライマックスでアンベイルされたベルを救うように、クジラが登場します。

クジラはベルを鼻ですくい上げ、〈U〉で歌う舞台を整えてあげるのでした。

まとめ

今回は、

●【竜とそばかすの姫】U(ユー)とは?

●【竜とそばかすの姫】アインベイルの意味

●【竜とそばかすの姫】U(ユー)の意味

●【竜とそばかすの姫】U(ユー)の世界観

これらについてまとめました。
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