2017年8月11日に公開された映画「スパイダーマン:ホームカミング」。
物語では、原作や過去のリブート作品でも登場したベンおじさんこと(本名はベン・パーカー)が登場していません。
なぜ、今作では登場をしていないのでしょうか。
今回は、映画「スパイダーマン:ホームカミング」でベンおじさんが登場していない理由について記載していきます。
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この記事の目次
映画「スパイダーマン:ホームカミング」べんおじさんが登場していない
ベンおじさんとは?
スパイダーマンに登場するベンおじさんとは、ピーター・パーカーの伯父に当たります。
ピーターは幼いときに両親を亡くしており、ベンおじさんとメイおばさんの2人が育ての親です。
マーベルの原作漫画からピーター、ベンおじさん、ベンおばさんの3人の関係が描かれており、過去の2つのリブート作品ではしっかりと描かれています。
しかし、どの作品においても、ベンおじさんは物語の序盤で亡くなってしまう悲痛の運命です。
原作漫画では、蜘蛛に噛まれて超人能力を手にしたピーターが、お店の強盗を目の前にして「自分の仕事ではない」と思い、見逃してしまいます。
同日の夜遅くにペンおじさんが殺害されたことをきき、殺人犯をおったところ、殺人は先ほどの強盗犯だったと言う話であり、ピーターは"強盗犯を捕まえていれば、おじさんは殺されなかった"と考え、町の人々のために自分の力を使おうと決意します。
リブート第2弾の映画「アメンジング・スパイダーマン」でも、同じくベンおじさんの死は描かれていますが、少し内容が違います。
この映画では、目の前で強盗が逃げているのを原作同様に見逃すピーターでしたが、その後、強盗の前にベンおじさんが立ちはだかり捕まえようします。
しかし、強盗犯は銃を持っており、ベンおじさんは射殺されてしまいます。
そのまま逃走した犯人を捕まえるべく、ピーターはスパイダーマンとして活動を始めていきます。
各作品によって、若干、描かれた方が異なりますが、
・ベンおじさんはピーターは育ての親
・ベンおじさんは亡くなってしまう
・ベンおじさんの死がピーターの転機となる
この3点は不変です。
そのため、映画「スパイダーマン:ホームカミング」でもベンおじさんは登場すると思われていました。
「スパイダーマン:ホームカミング」でベンおじさんの登場シーンはない
しかし、映画「スパイダーマン:ホームカミング」では、ベンおじさんは登場しません。
(育ての親であるメイおばさんはマリサ・トメイが演じており、終始登場しています)
それどころか、物語は「ベンおじさん」という単語も出てきておらず、"メイおばさんの夫はすでに亡くなっている"ということしかわかりません。
ただ、物語の序盤でピーターがネッドに
「これ以上、心配かけられないんだ
つらい思いさせたのに・・・」
と話しているシーンがあり、ベンおじさんの存在をほのめかすような演出はなされています。
その話を聞いた後、ネッドも少し悲しそうな顔で「わかった」と話しており、周知の事実であることが伺えます。
映画の中ではベンおじさんは登場していませんが、"ベンおじさんがすでに亡くなっているであろう"ということがわかります。
映画「スパイダーマン:ホームカミング」べんおじさんが出演していない理由は?
[the_ad id="5494"]では、マーベルの原作や過去のリブート作品で登場したベンおじさんが、「スパイダーマン:ホームカミング」には登場していないのでしょうか。
個人的には、下記2つの理由があると考えています。
①ストーリー性の違い
②トニー・スタークの存在
それでは、各項目について記載していきます。
【理由①】ストーリー性の違い
一つ目は、ストーリー性の違いでしょう。
原作や過去のリブート映画では、「ピーター・パーカーがスパイダーマンになるまで」をきちんと描いており、スパイダーマンになる大きなきっかけが必要でした。
そのため、(少し残念ではありますが)べんおじさんという育て親の死を転機にさせて、ピーターを人間的により強くさせていったという経緯があります。
スパイダーマンは他のヒーローたちとは違い、メンターのような師匠がいないため、気まぐれヒーローの雰囲気がありましたが、ベンおじさんが亡くなったことで「人々のために何ができるのか」と考える存在になっていきます。
しかし、「スパイダーマン:ホームカミング」では、すでにピーターは自警活動でのヒーローとなっており、進んで町を守っている存在になっています。
町のおばあちゃんに道を教えたりとかなり細かいところまでやっていますね。
ピーターパーカーがスパイダーマンになったのは、映画「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」の半年前からであり、その姿をみたトニー・スタークからスカウトされています。
そう考えると、これは想像ですが、
・すでにピーターはべんおじさんの死を経験している
↓
ヒーローとしての自覚を持ち、自警活動に励む
↓
トニーにスカウトされてアベンジャーズ参戦(映画「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」)
↓
正式なアベンジャーズになるためにさらに奮闘(映画「スパイダーマン:ホームカミング」)
という流れではないでしょうか。
今作のテーマは「街のヒーローのスパイダーマンが、地球のヒーローであるアベンジャーズになるまで」を描いています
つまり、原作や過去のリブート作品で描かれてきた部分はすでにピーターは経験をしており、その後にどう進んでいくのかによりフォーカスを当てたストーリーだからでしょう。
他にも、ストーリー上で脱線させたくなかったという理由もあるようです。
プロデューサーのエリック・ハウザーマン氏は、『ホームカミング』でベンおじさんの死を省略した理由を、このように明かしてくれた。
「(映画の)愉快で明るいトーンをキープするため、逝ってしまった父親代わりのことを、なるべく早いうちに思い出させなきゃいけないと思ったんです。
少しばかり脱線になりますしね。
それに、私たちが描こうとしていたのは、子供が正しい理由で間違ったことをしてしまう、そんな楽しい物語なんです。
一旦脱線してしまえば、子どもが子どもであろうとする、愉快な映画がストップしてしまうでしょう。
それに彼(ピーター)は、親を亡くしたことを悼んでいるんですよ」
ベンおじさんの死をカットしたのも、そこはすでに乗り越えており、ピーターのさらなる成長により力を注いだからだと思われます。
【理由②】トニー・スタークの存在
もう一つの理由は、トニー・スタークの存在です。
今作では、スパイダーマンのピンチに登場しているトニー・スターク(アイアンマン)ですが、彼の存在はピーターにとって父親のような存在でもあります。
設定では、ピーターがヒーローになりたいと思ったきっかけがアイアンマンであり、彼の存在なくして、スパイダーマンは誕生していません(マーベル映画のみのオリジナル設定)。
トニーもかなりお節介に接していますが、アベンジャーズの中でちょっと性格が異質なトニーがここまで人を目にかけることは少なく、逆に珍しく感じてしまいます。
作中ではピーターが10代ということで、多くのメンバーは反対下が、トニーは強く推薦していると言っていましたね。
また、「ホームカミング」の中で、「ヒーローとは何か?」をピーターに問いているのは他でもないトニーです。
スパイダーマンが街のヒーローから地球のヒーローになるために必要なことを伝授しており、過去の作品では登場することのなかった「師匠」のようなポジションにいるのです。
そう考えると、ベンおじさんを登場させると父親の存在が2名になり、トニーの存在が少し薄れてしまう可能性は否定できません。
この作品でもトニーとピーターの絆をしっかりを描くことで、のちに続くアベンジャーズやファーフロム・フォームへの大きな伏線になっていったのだと思われます。
物語では、ラストにメイおばさんにピーターがスパイダーマンであることがバレたシーンがありました。
あれは果たして本当に正体を気づかれてしまったのでしょうか。
まとめ
今回は、
●映画「スパイダーマン:ホームカミング」べんおじさんが登場していない
●映画「スパイダーマン:ホームカミング」べんおじさんが登場していない理由は?
これらについてまとめました。
以上となります。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
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