2016年8月26日に公開された映画「君の名は。」

物語では、中盤に宮水三葉が髪を切り、ロングヘアからショートヘアになりました。

突然の展開い驚いた人も多かったと思います。

一体、三葉にはどんな心境の変化があったのでしょうか。

今回は、映画「君の名は。」で三葉が髪を切った理由について深掘りをしていきます。
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映画「君の名は。」三葉が髪を切った理由は?

映画「君の名は。」では、物語の中盤で宮水三葉が髪を切り、ロングヘアからショートヘアに変わっています。

秋祭りへ向かう前、三葉が勅使河原克彦(テッシー)と名取早耶香(さやか)の前に浴衣姿であらわれ、「やっぱ・・・変かな」と言うセリフとともに初披露となりました。

なぜ、三葉は髪を切ってしまったのでしょうか。

これについては下記2つの理由があると思います。

①立花瀧へ失恋したから
②組紐を渡したから

それぞれについて記載していきます。

【理由①】立花瀧へ失恋したから

一つ目の理由は、三葉が瀧に失恋をしたからでしょう。

正確には、時間軸の都合で瀧は三葉を知らなかったため、振られたワケではなく、「三葉がフラれたと思い込んでいた」からになります。

三葉は入れ替わりを経験していることで、瀧と奥寺ミキ(ミキ先輩)が両想いであることを知っています。

当時の瀧とミキ先輩は好意はあるけど、お互いに気持ちを切り出すタイミングがなく、付き合っていないという状態です。

三葉は良かれと思って自分が入れ替わっているときにデートをセッティングしますが、実は三葉も瀧に恋心を抱いており、デートの日に存在をアピールしようと東京へ向かいます。

「デートの場に行って私はどうしたいんだろう。」

「そもそも始めて行く東京で瀧くんに会えるんだろうか。」

「もし会えたとしても、急に尋ねたら、迷惑かな。驚くかな。嫌がるかな。」

「でも、もし会えたら…瀧くんは、少しは、喜ぶかな。」

「・・・会えっこない。」

「でも、確かなことが1つだけある。」

「私たちは、会えば絶対、すぐにわかる。」

「私に入っていたのは、君になんだって。」

「君に入っていたのは、私なんだって。」

三葉は頭では東京へ行って何がしたいのだろうと思いつつも、瀧への想いが溢れるがゆえに学校をサボって東京へ向かいました。

また、三葉の心には「自分と会えば瀧が気にかけてくれるかもしれない。少なくとも今日のデートでミキ先輩と正式に付き合ったりはしないだろう」という
気持ちがあったと思われます。

そんな心境の中で三葉は東京へ向かい、代々木駅の総武線の中で瀧のことを発見します。

電車が四ツ谷駅に到着する直前に思い切って話かけるも、

三葉「瀧くん、...覚えて、ない?」

瀧「...誰? お前」

三葉「あ……すみません…。」

三葉(瀧くんなのに)

瀧(変な女)

瀧は三葉のことを覚えておらず、そっけない会話で終わります。

ただ、これについては、瀧は2013年の中学3年生時であるため、そもそも三葉のことを知り得ていないです。

一方で三葉は同じ時間軸で瀧と入れ替わりをしていると思っており、会えばわかると確信していたものの、素っ気ない態度をとられてしまった(=フラれてしまった)と考えたのでしょう。

三葉が髪を切った理由の99%くらいは失恋と捉えて良いと思います。

滝への想いを振り切ったという決意とそれに到るまでのショックを表現したのでしょう。

【理由②】組紐を渡したから

残りの1%にあたるもう一つの理由は、組紐を瀧に渡してしまい、長い髪を効率よく結ぶことができなくなったからでしょう。

ただ、こちらについては三葉の家系を考えれば、代わりの組紐はいくらでもありそうなため、直接的な理由ではありません。

瀧が自分のことを覚えていないショックがあり、覚えてもらおうと愛用していた組紐も渡してしまったので、「だったらこの際、切ってやろう」と思ったのでしょう。

あくまでも「失恋」という出来事がなければ髪を切ることはなかったと思われるため、組紐を渡したことは些細なことでしかありません。

映画「君の名は。」三葉が髪を切ったのはいつ?【時系列】

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上記の通り、三葉は瀧に失恋をしてしまい、髪を切りました。

映画では映像演出都合、時系列がバラバラになっており、「三葉が髪を切ったのはいつ?」と思う人も多いでしょう。

ここでは、デートから髪を切るに到るまでの時系列を整理します。

●2013年10月2日
(三葉)瀧と入れ替わり。ミキ先輩とのデートをセッティングする。※実際の日付は10月3日
(瀧)三葉と入れ替わり。一葉(おばあちゃん)と四葉と口噛み酒の奉納へ向かう。

●2013年10月3日
(三葉)瀧とミキ先輩のデートが気になり東京へ向かう→失恋/学校もサボり
(瀧)当時は中学三年生であり三葉に「お前、誰?」と返す。

※三葉が髪を切ったのは3日の帰宅後の夜。一葉に頼んでショートヘアになる。

●2013年10月4日
(三葉)学校は休んだが夜の秋祭りへは参加→彗星により街が消滅

時系列を表記するとこのようになります。

三葉は、10月4日もショックからか学校を休んでおり、テッシーから心配する電話がかかり秋祭りへは参加を決めます。

三葉が浴衣を着て待ち合わせに向かった際、ショートへアを初披露したのはそれが理由でした。

最後に「ティアマト彗星」から街を救うため、10月4日に瀧が三葉と入れ替わりを果たしています。

その4日の朝にすでショートヘアになっているので、三葉が髪を切ったのは10月3日の東京からの帰宅後(夜)になるでしょう。

また、瀧が入れ替わった2013年10月4日は、「ティアマト彗星」のことをテッシーとさやかに話すため朝から学校に行っており、そこでショートヘアを披露しています。

その時は中身は瀧のため、驚く2人に対して「前の方が良かったよね」と他人行儀の返事をしています。

映画「君の名は。」三葉の髪型の意味を考察

映画では触れられていませんが、三葉がこれまでロングヘアにしていたことには大きな意味があります。

三葉は、父が町長、家系は神社という町内でも別格の家庭に育っています。

学校に行けば揶揄されたりすることもあり、自宅では神社関連のお手伝いが待っています。

三葉は作中で日々を「いやや〜」を嘆くシーンがありますが、あれは冗談ではなく、本心の嘆きでしょう。

外伝漫画絵にその様子は詳しく描かれており、三葉に対して、

「きちんとしとかんと、すぐ何か言われる立場やから。

三葉はいっつも必死できっちりしとるの」

「あの髪型はその儀式みたいなものやろ」

というセリフがあります。

三葉は子供の時からロングヘアであり、忙しい日や休日でも常に綺麗に縛っていたそうです。

きちんと髪を縛ることは三葉にとって「儀式」であり、自分の生活と気持ちを運命と一緒に縛っているという意味が描かれています。

そんな三葉が髪を切ったということは、それほど瀧への恋心が強かったことの裏返しでもありました。

ショートへアを初披露した10月4日にテッシーとさやかが尋常ではないくらい驚いているのは、三葉のロングヘアの意味を理解していたからでしょう。

また、瀧が入れ替わっている時の三葉はゴムバント(?)のようなもので簡単に結んでいるだけであり、三葉本人が行なっている組紐の儀式は使われていないのです。

まとめ

今回は、

●映画「君の名は。」三葉が髪を切った理由は?

●映画「君の名は。」三葉が髪を切ったのはいつ?【時系列】

●映画「君の名は。」三葉の髪型の意味を考察

これらについてまとめました。

以上となります。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
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