映画『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』のエンドロールをネタバレで解説します。エンドロールの映像だけでは読み取りにく内容についてもまとめました。
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この記事の目次
- 1 【ゴジラキングオブモンスターズ】エンドロールの意味をネタバレ解説
- 1.1 1.怪獣が自然に戻る
- 1.2 2.モナークが怪獣の研究を公開
- 1.3 3.ラドンがフィジー北部へ
- 1.4 4.謎の熱帯雨林が砂漠に出来る
- 1.5 5.モナーク:何十年に及ぶ秘密が明らかに
- 1.6 6.スキュラと呼ばれるイカに似た怪獣がギリシャに存在
- 1.7 7.ゴジラが通る太平洋ではサンゴ礁と魚が生き返る
- 1.8 8.ゴジラが怪獣を監視
- 1.9 9.”ベビーモス” アマゾンの森林破壊を回復
- 1.10 10.スキュラが南極の解氷を緩やかにして海面が安定
- 1.11 11.古代人の”地球空洞”にいた人々は怪獣と共存していた
- 1.12 12.環境回復により、14種の動物が絶滅危惧種リストから外れる
- 1.13 13.古代では怪獣同士で敵対していたか
- 1.14 14.旅行者がゴジラに遭遇
- 1.15 15.怪獣の糞はエネルギーに利用可能
- 1.16 16.先史の植物はスーパーフード?
- 1.17 17.髑髏島で激しい揺れを観測
- 1.18 18.新しい怪獣が髑髏島へ移動?
- 1.19 19.モナークが髑髏島への警戒を強める
- 1.20 20.モナークが巨大な卵を発見
- 1.21 21.モナークが地球空洞の調査
- 1.22 22.神にとって王など
- 2 【ゴジラキングオブモンスターズ】エンドロールに中島春雄が登場
- 3 まとめ
【ゴジラキングオブモンスターズ】エンドロールの意味をネタバレ解説
映画『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』のエンドロールを解説します。
エンドロールでは『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』本編から少し進んだ世界がニュース記事によってまとめられていました。
ゴジラとキングギドラの戦いが終わり、再び平和な世の中に戻りつつある雰囲気がありましたが、以前よりも怪獣と人間がより深い関係になっていました。
ニュース記事の具体的な内容は全部で22記事あり、それぞれを解説していきます。
1.怪獣が自然に戻る
●ニュース記事の見出し:Titans Returning To Natural Environment
ゴジラとキングギドラの戦いが終わった後は、怪獣(タイタン)は自分の元の住処に戻ったという記事。
キングギドラが倒されたことで、争いを好まなくなったのでしょうか。
2.モナークが怪獣の研究を公開
●ニュース記事の見出し:Monarch Releases Titan Studies To Public
モナークが60年に及ぶ研究資料を公開したニュースです。
英語では「Public」と記載されていて、誰もがその内容を閲覧できるというわけです。
ゴジラとキングギドラの戦いに加え、世界中で怪獣が出現したことから、モナークがその知見を世の中に伝えたということでしょう。
3.ラドンがフィジー北部へ
●ニュース記事の見出し:Rodan Nesting in Volcano North of Fiji
作中のラストで、キングギドラからゴジラの味方に寝返ったラドン。
「Nesting in Volcano」は、文字通り「火山での巣作り」でしょう。
つまり、生息地をフィジー北部に変え、あろうことか巣作りまで始めた模様です。
4.謎の熱帯雨林が砂漠に出来る
●ニュース記事の見出し:Mysterious Rainforest Blooms In Sahara Desert
「Sahara Desert」のため、サハラ砂上に謎の熱帯雨林が出現したということです。
しかし、なんで熱帯雨林が出来上がったかまでは言及されていません。
もしかしたら新怪獣による仕業かも……と思わせてくれる記事でした。
5.モナーク:何十年に及ぶ秘密が明らかに
●ニュース記事の見出し:MONARCH : Decades of Secrecy Revealed
モナークは情報を公開しただけでなく、過去の活動も公開に踏み切ったという記事です。
上記の「2.モナークが怪獣の研究を公開」とあわせて、モナークの活動そのものがかなりオープンになっています。
6.スキュラと呼ばれるイカに似た怪獣がギリシャに存在
●ニュース記事の見出し:Monarch Confirms Ancient Greece Origin of Squid-like Titan known As Scylla.
モナークが新種の怪獣を発見した記事です。
アリゾナ砂漠の石油採掘場から怪獣を「スキュラ」と特定しました。
「スキュラ」とはギリシャ神話に出てくる怪物であり、モナークがそれと同一であると判断したという記事でした。
7.ゴジラが通る太平洋ではサンゴ礁と魚が生き返る
●ニュース記事の見出し:Godzilla’s Path Through Pacific Bringing Life Back to Reefs, Restoring Fish Population.
記事の見出し通りの内容です。
ゴジラが水中で泳いだ場所は、サンゴ礁や魚が元気になっていくという内容です。
ハリウッド版のゴジラは地球の守り神のような存在であるため、生命力が自然と沸き上がってくるのでしょう。
8.ゴジラが怪獣を監視
●ニュース記事の見出し:Godzilla Keeps Titans in Check
キングギドラにより世界中で怪獣が蘇生しましたが、その後の世界ではゴジラが彼らを監視しているようです。
サブタイトルでは「King of Monsters Defend Cities from Attacks, Keep Natural Order」。
つまり、怪獣の王が街から攻撃を守り、秩序を守っているという意味です。
多くの怪獣と人間が共存していますが、ゴジラの存在が彼らの調和へと導いてるという内容です。
9.”ベビーモス” アマゾンの森林破壊を回復
●ニュース記事の見出し:”Behemoth” Titan Restore Deforested Regions of Amazon.
ベビーモスがアマゾンの森林破壊を回復させたという記事であり、「7」で解説しやゴジラと似た内容です。
ベビーモスの能力は、地球の自然を回復させることができるのかもしれません。
10.スキュラが南極の解氷を緩やかにして海面が安定
●ニュース記事の見出し:Scylla Slows Ice Melt in Antarctica Stabilizing Sea Level.
「6」で記載したスキュラも、地球の環境を保全する能力があるのでしょうか。
スキュラが出現したことで、南極の解氷が緩やかになり、海面が安定したという内容です。
11.古代人の”地球空洞”にいた人々は怪獣と共存していた
●ニュース記事の見出し:Ancient ‘Hollow Earth’ Humans Coexisted with Titans
作中でゴジラは地球空洞を移動していると説明されていますが、それをさらに深掘りした記事です。
古代ではその地球空洞に人々が住んでいて、怪獣を共存していたとのこと。
壮大なスケールの話ですが、これはモナークの資料に明らかにされているため、間違いではないのでしょう。
12.環境回復により、14種の動物が絶滅危惧種リストから外れる
●ニュース記事の見出し:As Ecosystems Heal, 14 Species Taken Off Endangered Lis
ゴジラ、スキュラ、ヘビーモスといった怪獣により、地球の環境が回復してきました。
その結果、これまで絶滅危惧種だった14の動物の数が増加し、ついにはリストから外れるまでに至ったようです。
写真では、具体的な動物の名前までは記載されていませんが、ホワイトタイガーやアザラシの画像が紙面上には掲載されています。
13.古代では怪獣同士で敵対していたか
●ニュース記事の見出し:Ancient Rivalies Between Titans Suspected
古代では怪獣同士が争っていたとのことです。
ゴジラとキングギドラ、また、続編ではゴジラとコングの争いが描かれるため、これまでの流れを踏襲した記事といえるでしょう。
14.旅行者がゴジラに遭遇
●ニュース記事の見出し:BREAKING NEWS: Travelers on the Carnival Breeze received a surprise visit from #GODZILLA on Tuesday as they traveled from Miami to Cuba.
Twitterでの速報がそのままニュース記事となっています。
「the Carnival Breeze」というクルーズ船が、マイアミからキューバの間の海上でゴジラと遭遇したというニュースです。
ちなみに、ゴジラがクルーズ船を横切るという設定は、1954年の初代ゴジラを彷彿されるオマージュとなっています。
15.怪獣の糞はエネルギーに利用可能
●ニュース記事の見出し:Titan Waste Could Be Viable Energy Source
Wasteは廃棄物という意味ですが、ここでは糞と訳して良いでしょう。
ニュース記事の写真でも土のような茶色の物体を、ショベルカーで運んでいる内容でした。
その怪獣の糞かまでは不明ですが、おそらく、ヘビーモスだと思われます。
16.先史の植物はスーパーフード?
●ニュース記事の見出し:Are Prehistoric Plants New Superfood?
怪獣たちが存在していることで、地球の環境が良くなっていて、森林には先史の植物がたくさん生えるようになってきました。
その植物は世界の飢餓を解決できるほどのようです。
17.髑髏島で激しい揺れを観測
●ニュース記事の見出し:Seismic Disturbances Reported on Skull Island
髑髏島ということは、コングに何かあったのでしょうか。続編につながる何かが起きてそうな予感があります。
これもTwitterでのニュースですが、ソースは「ABC News」となっており、アメリカに実在する制作会社です。
18.新しい怪獣が髑髏島へ移動?
●ニュース記事の見出し:New Titans Drown to Skull Island?
こちらも髑髏島に関するニュースです。
『ゴジラvsコング』への大きな伏線となるニュースではないでしょうか。
新しい怪獣が何を指しているかは不明ですが、髑髏島が一部の怪獣の拠点になりそうな気配です。
19.モナークが髑髏島への警戒を強める
●ニュース記事の見出し:Monarch Boosts Forces Around Skull Island
「17」と「18」のニュースでの出来事があったからなのか、モナークが髑髏島の警備を強固しているというニュースです。
これも『ゴジラvsコング』に繋がるエピソードなのか。真相が気になりますね。
ニュース記事本文では、モナークは髑髏島こどが全ての怪獣が生まれた場所と考えているようです。
20.モナークが巨大な卵を発見
●ニュース記事の見出し:Monarch Finds Massive Egg
モナークがモスラのテリトリーを細部まで探検したところ、巨大な卵を発見したという記事。
これは『ゴジラvsコング』でモスラが復活することの伏線ではないでしょうか。
21.モナークが地球空洞の調査
●ニュース記事の見出し:Monarch To Explore Hollow Earth
ゴジラが移動している地球空洞に関する調査のニュースです。
『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』で海底遺跡が壊されてしまったので、髑髏島が地球空洞へ繋がる唯一の場所と記載されています。
22.神にとって王など
●ニュース記事の見出し:What Is A King To A God
記事内では、神なゴジラ、王はコングをさしているのは間違いありません。
タイトルから”コングはゴジラに敵わない”という解釈もできますが、実際はどうなのでしょうか。
『ゴジラvsコング』でその全貌が明らかになると思われます。
【ゴジラキングオブモンスターズ】エンドロールに中島春雄が登場
[the_ad id="5494"]このタイミングで、中島さんの本はほぼ絶版なんですけどね!!
『中島春雄怪獣写真集』は2、3冊倉庫にあるので(比喩じゃなくて2、3冊)書店さんで注文すればギリ買えるかもです。
『怪獣人生 ~元祖ゴジラ俳優・中島春雄』はもう洋泉社には在庫がないんで書店さんで見かけたらよろしくです。 pic.twitter.com/QHx45rcePz— 特撮秘宝 (@tksthiho) May 29, 2019
映画『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』のエンドロールの白黒写真。
ゴジラ人形とともに写っている男性が非常に印象的でしたね。
この男性は中島春雄さん。
なぜ写真がエンドロールに映し出されたかというと、中島さんは初代ゴジラ俳優、つまり、"ゴジラの中の人"だったわけです。
当時は1954年(昭和29年)、中島さんが25歳のときです。
日本初の特撮怪獣映画「ゴジラ」で、主役の大怪獣ゴジラの「ぬいぐるみ役者(スーツアクター)」を務めています。
エンドロールでもゴジラの着ぐるみから顔だけ出しており、撮影終わりか始まりか、いずれにせよ、すごく密着していましたよね。
当時はCGという技術は当然ないため、スーツアクターと呼ばれる方が人形の中に入り、演出をしていました。
ゴジラ人形の中に中島さんが入り、それを撮影していたのです。
中島さんは1954年にゴジラのスーツアクターをスタートさせ、以降、18年間に渡りゴジラとして活躍を続けていくのです。
「ゴジラ キング・オブ・モンスターズ」のマイケル・ドハティ監督からの最高のリスペクトでしたね。
現在の10〜30代の世代へしっかりと中島さんが行った初代の功績を伝えようと、大変素敵な演出でした。
経歴とプロフィールまとめ
中島さんの経歴とプロフィールについて記載していきます。
中島さんは、1929年1月1日生まれの元俳優です。
先に記載すると、誠に残念なことですが、2017年8月7日肺炎のため死去(88歳没)されています。
中島さんはもともと、俳優志望で映画業界に飛び込まれたそうです。
大きな転機となったは1953年(昭和28年)、24歳のときでしょう。
映画「太平洋の鷲」での攻撃機航空兵役で、日本で初めて身体に火をつけてのファイヤースタントを演じ流のです。
当時、日本にはスタントマンという職業がなく、「吹き替え」と呼ばれていたそうです。
「吹き替え」を行う中島さんの姿勢が評価され、ゴジラのオファーが届いたのです。
その後はゴジラ俳優として活躍を果たし、以下のように多くの人に慕われ、リスペクトされた方でした。
2011年(平成23年):アメリカ合衆国ロサンゼルス市より市民栄誉賞を受賞
2012年(平成24年):出身地の山形県酒田市から「第1回酒田ふるさと栄誉賞」を受賞
亡くなられたあとの2018年(平成30年)3月5日には、米ロサンゼルス・ハリウッドのドルビー・シアターで開かれた第90回アカデミー賞授賞式の追悼コーナーで、他の映画関係者の故人らとともに追悼されています。
ゴジラは国内にとどまらず、アメリカをはじめ世界中に愛される存在です。
その礎を築いた中島さんには、アメリカからも最大の賛辞が送られています。
初代ゴジラ俳優/strong>
中島さんは1954年に初めてゴジラのスーツアクターを担い、以降は18年間に渡り、活躍をされていました。
ゴジラを演じることになった経緯は、先輩俳優の手塚勝巳さんと共にゴジラスーツを着て歩行テストしたところ、中島さんが10メートル歩けたことであると語られています。
手塚は3mほどで国会議事堂の模型に足をつまずいてしまったそうです。
もちろん、前述の通り「吹き替え」としての実力が備わっていたというのは言うまでもありません。
ゴジラを演じた当初は、動きが非常に難しかったようですが、自ら動物園に通って大きい動物の動きを見て研究を重ねたそうです。
エテ公は参考にならなかったが、象や熊は非常に参考になった」という。
中島的なゴジラの動きとは、「脇を開かず、つま先を蹴り上げて、足の裏を見せないよう歩くこと」だという。
また、怪獣に入る際には、必ず頭に汗止めの豆絞りの鉢巻を巻くのが常だった。
ja.wikipedia.org
しかし、日々のトレーニングにより、腰のひねりによって、ゴジラの尻尾を動かす技も編み出すほど上達したそうです。
「モスラ対ゴジラ」のゴジラが埋立地から徐々に姿を現すシーンの撮影の際には、中島の演技に感動したスタッフたちから拍手が起きたともいわれています。
今でこそCGなどの演出が可能ですが、その基礎を作り上げたのは中島さんあることは間違いありません。
先人たちの歴史が積みかさなり、今回の「ゴジラ キング・オブ・モンスターズ」も公開できているのは明らかです。
最後のエンドロールで素晴らしい演出を見せてくれたと思います。
まとめ
今回は、
●【ゴジラキングオブモンスターズ】エンドロールをネタバレ
●【ゴジラキングオブモンスターズ】エンドロールに中島春雄が登場
これらについてまとめました。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
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