『探偵はもう、死んでいる』の夏凪渚の死亡について深掘ります。

夏凪渚はシードとの戦いで一度は脳死状態となりますが、その後に生き返っています。

今回は、夏凪渚が死亡した理由と復活(生き返った理由)をネタバレで解説していきます。
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【探偵はもう死んでいる】夏凪渚は死亡する?

はじめに、『探偵はもう、死んでいる』の夏凪渚の死亡についてネタバレで解説します。

結論から述べると、夏凪はシードの戦いに敗れて脳死状態となりました。

完全な死亡ではなく、「脳死」と診断されています。

その後に生き返るのですが、復活の経緯については次の項目で解説しますので、ここでは「夏凪の死亡」を順を追って説明します。

夏凪はロンドンへ向かう

夏凪と君塚はシエスタの自宅デスクにシードの壊滅の手がかりがあると考え、ロンドンへ向かいます。

シエスタの自宅でシードの目的や詳細を知った2人は、その足でシードの旧アジトへと向かいます。

夏凪と君塚はシードの旧アジトでシエスタの肉体が冷凍保存されていることを知ります。

また、アジトにあったデータベースや過去のシードの言動から、シードの弱点が「太陽の光」であることを仮説づけます。

その直後に調律者<巫女>のミア・ウィットロックから、"シードが24時間以内に日本に到着して侵略を始める"という情報を得て急いで帰国します。

先に日本に到着していたシードは斎川唯を自身の"器"にするべく別の場所に隔離していました。

日本に到着した夏凪と君塚は斎川を取り戻すべく、シードとの直接対決を迎えます。

しかし、君塚は夏凪の「君塚にはやるべきことがあるでしょ?今は少しの間ね眠ってて」という<言霊>を受けて眠りにつきます。

夏凪は君塚を危険な目に合わせないようわざと眠らせ、探偵代行としてシードの1対1の戦いを挑みました。

夏凪とシードの戦い

君塚を<言霊>で眠らせた夏凪は、シードとの対決を初めます。

夏凪は序盤、シードの触手にマスケット銃の銃弾を命中させます。

このマスケット銃はシエスタのものであり、銃弾を受けた者はマスター(発砲者)を攻撃できなくなる機能が備わっています。つまり、シードの触手は夏凪を攻撃できなくなったのです。

しかし、シードは夏凪の頭上にある屋根を攻撃し、大きな支柱や蛍光灯を破損させることで間接的にダメージを与えていきました。

夏凪も黙っておらず、シャルの分、そしてかつてスペースのアジトで殺されたアリシアの分の攻撃を繰り出します。

夏凪との攻防が続く中、本来は植物であるシードは自らの触手の遺伝子を組み替えます。これで再び夏凪の攻撃できるようになりました。

君塚が眠っている今、絶体絶命のピンチを迎える夏凪。それでも、攻撃をしようと前に進みます。

「走れ、あたしの足!」

「あたしじゃ、あんたには敵わないのかもしれない!」

「でも、いつのか日かあなたを打ち倒す存在が現れる!」

夏凪はギリギリの状態で戦いながら、もう1人の人格ヘルの武器である紅いサーベルでシードを狙います。

夏凪の死亡シーンを解説

最後に夏凪の死亡シーンを解説します。シードの戦いのクライマックスを引用しながら解説します。

夏凪はシードに攻撃するべく、前身を続けていきます。

敵までの距離は二メートル。そうして黒煙の中を駆け抜けたわたしはーーヘルの力を借りながら、紅いサーベルを敵の首筋に振りかざした。

「あたしはその未来を見届けられない!ーーでもこれだけは言える!

あなたがこの星に君臨し、人類に勝つ未来は永遠に訪れない」

しかし、夏凪の渾身の攻撃はシードの触手に防がれてしまいました。

そして、これまで蓄積したダメージにより、夏凪は立つことができない状態となっていました。

酸素が薄い。血も流しすぎた。意識を保つことも。呼吸をすることもままならない。

それでもあたしはこの手を……指先を、彼(君塚)の下へ精一杯伸ばす。

「あり、が……」

そこから先は言葉にならなかった。

だけど最後に、ずっと夢見ていた何者かになれたあたしは今、少しだけ満足して眠りにつく。

夏凪は最終的にはシードの前ではなすすべもなく、その場で瀕死状態となってしまいます。

夏凪の脳死を解説

夏凪を倒したシードはその場を離れ、君塚は加瀬風靡により助けられます。

その後、意識を取り戻した君塚は医者から夏凪の状態を聞かされます。

『ーー夏凪渚は今、脳死状態にある』

脳死とは、文字通り人間の脳が完全に機能を停止した状態のことを言い。回復の可能性はゼロ。

患者が目を覚ますことな二度となく、世界中の多くの国で脳死はそのまま人の死であるとみなされていた。

夏凪は病院で人工呼吸器と投薬ににとり、なんとか肉体を維持している状態でした。

【探偵はもう死んでいる】夏凪渚は復活する?

[the_ad id="5494"] シード戦いで脳死状態となった夏凪ですが、最終的には息を吹き返します。

ここでは夏凪の復活のシーンについてネタバレで解説していきます。

夏凪の前にシエスタが復活

シードとの戦いで脳死状態が続く夏凪。

物語では夏凪の死亡とともに、シエスタが復活するという展開を迎えます。これには驚くの読者も多いでしょう。

シエスタが復活した理由は夏凪が死亡したからです。

シエスタはかつて自分の死を予見し、スペースの旧アジトで肉体を冷凍保存していました。つまり、心臓さえ戻ってくればいつでも復活できる状態にありました。

ただ、シエスタの心臓は夏凪が持っているため、夏凪が死亡しないことには返せません。

夏凪は「もしも自分が死ねば……この心臓を持ち主に返せば<名探偵>は生き返る」と考え、シードの戦いはあえて捨て身で望んでいました。

夏凪が死亡したことで心臓はシエスタの元へ戻り、シエスタは復活を果たしたのです。

シエスタの死因や復活について詳しく知りたい人はこちらをどうぞ。

復活したシーンを解説

夏凪が死亡したことで、本来の心臓の持ち主であるシエスタが復活した。

しかし、夏凪もその後に奇跡の復活を果たします。ここでは夏凪が復活したシーンを解説します。

君塚はシエスタの心臓にはスペースの<種>が宿っていて、それがいつか暴走することを知ります。<種>が暴走することは、そのままシエスタの死を意味しているのでした。

その事実にかなり落ち込む君塚。

落ち込んで君塚は夏凪は眠っている病室に入り、独り言を繰り返します。

「……それでも俺は、シエスタに生きていてほしい……ッ」
(略)
「ーー頼む、名探偵。シエスタを、助けてくれ」
そして俺は、凝り固まった拳を開き、ベッドで眠る夏凪渚の手を握った。

君塚の想いが通じたのか。その直後、

「探偵代行でいいなら、引き受けてあげる」

「あの時もこうして、手を握ってくれたよね」

夏凪は満面の笑みを見せ、生き返ったのです。

夏凪が生き返った理由

『探偵はもう、死んでいる 』ライトノベル5巻より

 

前触れのない夏凪の復活に多くの読者は驚いたことでしょう。

では、なぜ夏凪は生き返ったのでしょうか。ここではその理由を解説していきす。

結論から言うと、夏凪が生き返った理由は、「探偵としての激情」が魂に再び火をつけたからです。

夏凪はある探偵という役目を引き受けたことで自分が歩むべき道を見つけました。シエスタを追いながら、探偵としての矜持を見失うことなく、行動し続けていました。

そのため、君塚の「シエスタを助けてくれ」という「依頼」に探偵としての本能が反応し、生き返ったのです。

夏凪と君塚もまた特別な関係であり、その君塚からの依頼に心が反応したと言って良いでしょう。

「どんな常識も無視して、セオリーだってはみ出して、そのご都合主義を奇跡って言葉に置き換えて、あたしたちは君塚に会いに行く」
君がそれを望んでくれるなら、と。

それはかつてシエスタがクルーズ船のカメレオンとの戦いで一時的に復活したのと同じ意味合いを持ちます。

夏凪の復活はかなりご都合主義的な側面は否めませんが、夏凪の探偵として本能と君塚の想いが復活の理由を考えて良いでしょう。

【探偵はもう死んでいる】夏凪渚の死亡・復活は原作小説の何巻?

夏凪の死亡と復活が描かれているのは、原作小説の4巻と5巻です。

4巻では夏凪と君塚がロンドンへ向かい、その後にシードとの戦いが描かれています。夏凪とシードの1対1で戦うのが4巻のクライマックスであり、最後の数ページで夏凪が死亡してしまいます。

5巻では夏凪はすでに死亡した状態。物語が進んでシエスタの復活やシードの壊滅、調律者の謎が解明されていき、後半に夏凪が無事に復活します。

5巻ではこれまでのスペースとの戦いから一転し、新たなストーリーの幕開けを感じされる内容となっています。

まとめ

今回は、

●【探偵はもう死んでいる】夏凪渚は死亡する?

●【探偵はもう死んでいる】夏凪渚は復活する?

●夏凪渚の死亡・復活は原作小説の何巻?

これらについてまとめました。
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