映画『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』の過去作のオマージュをまとめました。他にも、「ゴジラシリーズ」を連想させる小ネタやBGMについても解説しています。

『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』オマージュまとめ

映画『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』の過去作へのオマージュをまとめました。オマージュしたシーンに該当する作品は下記です。

『三大怪獣 地球最大の決戦』(1964年)
『ゴジラVSキングギドラ』(1991年)
『ゴジラVSメカゴジラ』(1993年)
『ゴジラVSデストロイア』(1995年)
『ガメラ2 レギオン襲来』(1996年)
『ガメラ3 邪神<イリス>覚醒』(1999年)
『ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃』(2001年)
※作品は全て映画。()は公開年

以下、各作品がどのようにオマージュされたのか解説していきます。順番は、公開の古いものから記載します。

『三大怪獣 地球最大の決戦』

『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』のメインとなる怪獣は、ゴジラ、モスラ、キングギドラ、ラドンです。『三大怪獣 地球最大の決戦』でもこの4体が登場して、戦いを繰り広げています。

2作品では組み合わせの構図が異なり、『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』ではラドンがヒール役で登場するのが特徴です。

『三大怪獣 地球最大の決戦』
ゴジラ・モスラ・ラドン vs キングギドラ

『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』
ゴジラ・モスラ vs ラドン・キングギドラ

しかし、ラドンは物語のラストでゴジラに姿勢を低くして従う様子だったため、次回作『ゴジラVSコング』ではゴジラ側の怪獣として登場する可能性もあります。

他にも、キングギドラが南極で復活するシーンで手前に十字架がありましたが、これも『三大怪獣 地球最大の決戦』で鳥居の奥にキングギドラがいるシーンのオマージュでしょう。

『ゴジラVSキングギドラ』

『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』では、ゴジラとキングギドラが南極で戦うシーンがあります。これは1991年に公開の『ゴジラVSキングギドラ』での戦いを連想させています。

『ゴジラVSキングギドラ』では、ゴジラとキングギドラが北海道で戦いをしているため、南極と場所は異なるものの、寒い地域でかつ雪の中というシチュエーションはそっくりです。

また、『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』では、南極でキングギドラの光線が直撃したゴジラは、初代ゴジラの声で鳴いていたのもポイントです。

『ゴジラVSメカゴジラ』

『ゴジラVSメカゴジラ』ではファイヤーラドンがゴジラに力を与えるシーンがありました。『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』ではゴジラがモスラによってパワーアップし、ラドンは敵役で敗れてしまうという皮肉なオマージュです。

『ゴジラVSデストロイア』

『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』でゴジラがキングギドラとボストンで戦うシーンは、『ゴジラvsデストロイア』がオマージュされています。ゴジラがバーニングゴジラとなり、キングギドラと戦うシーンです。

オキシジェン・デストロイヤーで放射能を浴びたゴジラがパワーアップし、劇中でも「爆弾」と呼ばれていました。具体的には、放射能を浴びて力が増し、最後に爆発した点がバーニングゴジラそっくりでした。

『ガメラ2 レギオン襲来』

『ガメラ2 レギオン襲来』からはセリフがオマージュされています。ゴジラが復活して、キングギドラと最後の戦いを挑む直前のシーンです。

モナークがゴジラ側につき、キングギドラへ向けてヘリコプターからミサイルやマシンガンを放つシーンで、「ゴジラを援護しろ」というセリフがありました。

同じような展開が『ガメラ2 レギオン襲来』にもありました。戦闘指揮所師団長・坂東が、レギオンを止めようとするガメラに対して、援護を決断した時、下記のセリフを言います。

「火力をレギオンに集中し、ガメラを援護しろ!」

『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』では登場しないガメラの代わりに、主役のゴジラが援護されています。

他にも、一度眠りについたゴジラを人間の力で呼び起こし、外来の怪獣(キングギドラ)を倒すというストーリーは、『ガメラ2 レギオン襲来』とそっくりです。

『ガメラ3 邪神<イリス>覚醒』

『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』のストーリーを整理すると、前作『GODZILLA ゴジラ』でゴジラとムートーによる戦いで、家族、恋人、友人といった大切な人を失った人々が登場しています。『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』では、前作で息子のアンドリューを失ったマーク・ラッセル博士の視点から物語が描かれています。

このように「家族を失った人」が主人公の物語という点は、『ガメラ3 邪神<イリス>覚醒』を深く連想させます。

他にも、『ガメラ3 邪神<イリス>覚醒』ではガメラがギャオスの光線から子供守る一方、ガメラを味方すべき自衛隊がガメラを危険視する展開がありましたが、『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』でゴジラが立場により善悪の捉え方が異なる点は、ここにオマージュされています。

『ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃』

『ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃』からのオマージュされたシーンもあります。『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』では、ゴジラ・モスラvsキングギドラ・ラドン、という組み合わせて戦いが進行します。

モスラがラドンを倒しますが、キングギドラの強さが圧倒的であり、ゴジラが倒れてしまいます。そんな時にモスラがキングギドラに立ち向かいます。

ラドンの戦いで大きなダメージを追っていたモスラは、キングギドラの破壊光線を体いっぱいに受けてしまいますが、あえて自らを破壊することで残ったエネルギーをゴジラに振り返るのです。

それの演出もまた儚く、非常に綺麗でした。ゴジラはそこから再び力を取り戻し、キングギドラに立ち向かいます。『ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃』でも、モスラが自身の死に際に怪獣を蘇らせていて、その時と同じようなシーンでした。

『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』小ネタまとめ

『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』に出てくる小ネタをまとめました。過去作を連想させるシーンが多く存在しました。

「キング・オブ・モンスターズ」のタイトル

映画タイトルの『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』に含まれている「キング・オブ・モンスターズ」。

直訳すると「怪獣の王」という意味ですが、実は初代『ゴジラ』がアメリカで公開された時のタイトルが『Godzilla, King of the Monsters!』です。

全く同じタイトルをピックアップしたというわけですね。

モナーク研究所の番号

『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』では、世界各地でモナークがタイタンを隔離し、研究しています。

研究所には番号が振られていますが、一部の怪獣は映画の公開年と同じ番号が振られているのです。

・ゴジラ:第55研究所(1955年公開『ゴジラの逆襲』)
・モスラ:第61研究所(1961年公開『モスラ』)
・ラドン:第56研究所(1956年公開『空の大怪獣ラドン』)

キングギドラとモンスター・ゼロ

『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』では、キングギドラは未確認のタイタン(怪獣)だったため、「モンスター・ゼロ」と呼ばれていました。

「モンスター・ゼロ」とは、1965年公開『怪獣大戦争』でX星人がギドラに名付けたネーミングでもあります。

『キングコング:髑髏島の巨神』ブルックス博士

『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』で、チェン博士の双子のリン博士(チャン・ツィー)を呼びに行ってる男性は、『キングコング:髑髏島の巨神』に登場するブルックス博士です。そして、ブルックス博士の結婚相手の名前もリン博士(ジン・ティエン)といいます。

リン博士という名前は同じですが、設定上2人は全くの別人物です。チャン・ツィーとジン・ティエンという中国のスター俳優が演じている点もわかりにくさがありますね。

地球空洞説

『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』と『キングコング:髑髏島の巨神』の共通の設定です。

ゴジラはいきなり海中や地上に登場するため、地球の空洞を利用していると説明されています。

地球の空洞を利用して移動する方法は、『キングコング: 髑髏島の巨神』でも解説されたものです。

スティーブ・マーティン

スティーブ・マーティンという人物はご存知でしょうか。

スティーブ・マーティンは初代『ゴジラ』が全米公開された際、米国のオリジナルのレポーターとして登場した人物です。

『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』ではスティーブ・マーティンの直接の登場はないですが、エンドクレジットで紹介されるニュース記事の署名に「スティーブ・マーティン」の名前が記載されています。

オキシジェン・デストロイヤーの登場

『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』では、渡辺謙演じる芹沢博士がオキシジェン・デストロイヤーによって体力の弱ったゴジラを復活させます。自らの命を犠牲にしてゴジラの下に向かい、「さらば、友よ」というシーンには、ぐっと目頭が熱くなりますね。

オキシジェン・デストロイヤーは、1954年のゴジラから登場しています。1954年では、水中酸素破壊装置「オキシジェン・デストロイヤー」(Oxygen=酸素、Destroyer=叩き壊す者)という意味で使われ、時代に応じて内容が変わっています。

1954年のゴジラでは、芹沢博士はゴジラを倒すために1人でゴジラの元へ向かい、オキシジェン・デストロイヤーを使用するのです。以降の作品もでオキシジェン・デストロイヤーは登場しますが、いずれもゴジラを倒すための兵器でした。

しかし、『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』では、ゴジラを救う道具として登場をしています。放射線を浴びせることでゴジラの回復を早めるという役割でした。

このシーンから、ゴジラと人間は味方というのを明らかにしたかったと推測できます。過去の映画でも芹沢博士はゴジラの命を奪うことを自ら望んでいないため、芹沢博士の意思もしっかりと受け継がれています。

ラドンのソニックボーム

『空の大怪獣ラドン』(1956年)でラドンが街を吹き飛ばすシーンがありますが、『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』のラドンのソニックブームはそれを連想させています。最新のCG技術により、街が吹き飛んでいく模様は迫力があり、想像するだけで恐怖です。

また、ラドンがソニックブームで街を吹き飛ばすシーンで流れる音楽は、『三大怪獣 地球最大の決戦』(1964年)の「二代目ラドンのテーマ」を組み替えて、作曲されたものといわれています。

双子のチェン博士と小美人

チャン・ツィイーは『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』で下記2人の役を演じています。

・アイリーン・チェン博士
・アイリーン・リン博士

姉・チェン姉、妹・リンの双子です。研究機関のモナークに所属しているのは、アイリーン・チェン博士です。

2人は直接的ではないですが、モスラの誕生を別の場所で見守っていてカットも交互に映りました。双子がモスラの孵化を見守っている点は、モスラのパートナーである「小美人」を彷彿させています。

チェン博士のお母さんの写真が、映画『モスラ』の公開年にあたる1961年にインファント島で撮られた点も過去作を感じさせるシーンでした。

【ゴジラキングオブモンスターズ】チャン・ツィイーが双子の意味ついてはこちらをどうぞ。

『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』BGM(音楽)のオマージュまとめ

『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』BGM(音楽)のオマージュをまとめました。日本の原曲にアレンジが加えられ、過去にゴジラを鑑賞した人であれば、聞き覚えのあるメロディが聞こえてきたと思います。

ゴジラの登場曲

ゴジラのが登場する時はおなじみの曲にアレンジが加わっていました。これはCD化(アルバム・サウンドトラック)されています。

伊福部昭「ゴジラのテーマ」(「Godzilla Main Title」 DISC2 Track7/「Old Rivals」DISC1 Track7)

モスラの登場曲

モスラの曲についても同様に、下記音楽にアレンジが加わっています。おなじみのゆっくりした曲でしたが、過去作の雰囲気を十分感じ取ることができるでしょう。

古関祐而「モスラの歌」(「Mothra's Song」DISC2 Track7)。

エンドロールで選曲

劇中のエンドロールの一曲目に使用されていたのは、ブルーオイスターカルトの「Godzilla(ゴジラ)」です。1977年に発表された曲調ですが、テンポも現代にマッチし、エンディングを絶妙に演出していました。

下記のように歌われていました

♪歌詞♪
Oh no, they say he's got to go
Go go Godzilla, yeah
Oh no, there goes Tokyo
Go go Godzilla, yeah♪

ブルー・オイスター・カルト「Godzilla」

まとめ

今回は、

●『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』オマージュまとめ

●『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』小ネタまとめ

●『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』BGM(音楽)のオマージュまとめ

これらについてまとめました。

以上となります。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

Twitterでフォローしよう