
2019年5月31日に映画「ゴジラ キング・オブ・モンスターズ」が公開されました。
今作ではゴジラ以外にお馴染みの怪獣が3体も登場しています。
その内、ラドンはメキシコの火山から登場していますが、初登場から英語だと発音や表記が日本と違うようです。
一体、何が違うのか。その理由は何なのか、気になりますね。
今回は、映画「ゴジラ キング・オブ・モンスターズ」のラドンの英語での発音について深堀りをしていきます。
この記事の目次
>映画「ゴジラ キング・オブ・モンスターズ」ラドンの発音と表記がロドン?
#ラドン 詳細ファイル
研究機関モナークによる呼称「Rodan」
身長:154ft (46.9m)
翼長:871ft (265.5m)#5月31日公開#キングオブモンスターズ #ゴジラ#GodzillaMovie pic.twitter.com/oKJqTvFrpI— 映画『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』公式 (@GodzillaMovieJP) May 9, 2019
映画「ゴジラ キング・オブ・モンスターズ」では、ゴジラ以外にも、キングギドラ、モスラ、ラドンが主体となり怪獣バドルを繰り広げます。
その中で、ラドンだけ日本語との表記が違うと話題になっています。
英語と日本で違う点は下記2つです。
・表記:RODAN
・発音:ロダン
日本人であれば、「LADON」ないし「RADON」と表記して、発音は「ラドン」と考えるのが普通でしょう。
これは私だけなく、実際に鑑賞された人も同じように英語と日本語が異なると実感されているようです(↓)
そういえばKOMでずっと思ってたけどなんでラドンはロダンなんだろ……
— フライ=ペン、 (@another_ifrit) June 1, 2019
ゴジラのCMでラドンの発音ロドンに聞こえるなーって思ってたけど
ほんとにRODONなんだな— 香姫 (@uunyuuu) May 30, 2019
ついに、ゴジラがゴッドジラからゴジラの発音になったけど、モスラはモTHラだし、ラドンはロダンなので、あともう一息というところ
— KABOOM✹A11 (@K_B__M) June 1, 2019
しかし、ハリウッド版映画(=英語)では終始、「RODAN」(ロダン)となっています。
Twitterの表記や公式パンフレットでも「RODAN」(ロダン)が採用されており、こちらが正規の発音・表記で間違いないでしょう。
ただ、今作ではゴジラの発音は「ガッジラ」ではなく、「ゴジラ」と日本語に近い形で発音されており、ラドンだけ違うのも違和感がありますね。
どんな理由があるのでしょうか。
映画「ゴジラ キング・オブ・モンスターズ」ラドンが英語表記だとロダンとなる理由は?
映画「ゴジラ キング・オブ・モンスターズ」でラドンが英語だとロダンとなる理由について記載していきます。
理由は大きく下記3つになります。
①アメリカ人の発音だと「レイダン」となる ②ラドン(RADON)は温泉を連想させる ③アメリカではロダン(RODAN)が根付いている①アメリカ人の発音だと「レイダン」となる
一つ目の理由は、アメリカ人(英語)での発音の問題です。
日本人であれば、ラドン=RADONととなるでしょう。
しかし、アメリカ(英語)ではRADONだと「レイダン」に近い発音になってしまいます。
そうすると音としても四文字になってしまい、余計に違和感を感じてしまいます。
日本ではラドン、英語ではレイダン、イメージがなんか違いますよね。
そのため、同じような発音を目指すために英語でRODANと表記し、ロダンと読ませているというわけです。
ラドンとレイダン、ラドンとロダンではあれば、後者の方がより原作に近いしいため、"ロダン(RODAN)"となっているようです。
②ラドン(RADON)は温泉を連想させる
観た人から“ラドン”が“ロダン”になっているwと、質問されました。
これは、1956年の本多猪四郎監督の『空の大怪獣ラドン』がアメリカに配給される際に『RODAN!』というタイトルになったからに起因します。発音で「ラの歯」という意味に聞こえたり、“Radon”と言えばラドン温泉を連想させるからですw🤪 pic.twitter.com/pNCMR9WzHD
— えいりあんぼぶ (@alienbob_tweet) June 1, 2019
2つ目の理由は、ラドンというのは、アメリカでは別の名称を連想させるからです。
アメリカには「ラドン温泉」という有名な温泉があります。
別に、それでも「RADON」と表記できなくもないですが、そうすると、怪獣と温泉の名称が混合するため、
・オリジナリティがない
・怪獣の迫力にかける
この2つの問題が出てきます。
特に後者はイメージの観点からも重要であり、「へっ、温泉と同じ名前かよ」なんて舐められていけませんからね。
あとは個人的な推測ですが、アメリカだと権利関係にうるさいため、ちょっとでも名前がかぶると訴訟などいろいろと面倒なことになりそうですよね。
訴訟されるとその間は利用ができなくなる可能性もゼロではないため、リスクを避けるためにもラドンを使用しなかったというのも考えられます。
③アメリカではロダン(RODAN)が根付いている
今作はエメリッヒ、ギャレス、石原さとみの「ガッジラ」ではなく「ゴジラ」と発音。渡辺謙の意見もあったそう、しかしラドンは「ロダン」発音。海外はRodanで浸透しているから覆せなかったと同記事より。#キングオブモンスターズ #ゴジラ #映画秘宝#特撮#Godzilla2KingoftheMonsters#godzilla pic.twitter.com/aAf51Ovzyi
— anime漫画特撮TV用 (@animeTV22867676) June 1, 2019
3つ目は、すでにアメリカではロダンが根付いているという説です。
実はラドンは、1956年12月26日に映画「空の大怪獣ラドン」という単体映画(↓)で登場しています。
ここにはゴジラはおらず、登場怪獣はラドンとメガヌロンになります。
そして、これは海外版としてアメリカに渡っています。
30〜40年くらい前の出来事ですが、そこからすでに「RODAN」がアメリカで定着しているということもあり、「ゴジラ キング・オブ・モンスターズ」でもロダンとなっているというようです。
以上の点を整理すると、
・アメリカでは「RADON」だとレイダンになるため、近い音と表記の「RODAN」(ロダン)となった
・さらには、「RADON」は温泉があるので怪獣のイメージが弱くなる可能性もある
・思い切って「RODAN」(ロダン)で公開したところ、アメリカではそれは定着した
・ハリウッド版で今更、「RADON」と発音と表記は変えられない
このような順序ではないでしょうか。
映画「ゴジラ キング・オブ・モンスターズ」ラドンがロダンはハリウッド版だけの表記
ハリウッド版ゴジラ、ラドンの表記が"Rodan"になってて????となった。演者もそう発音しているし。気になって「ラドン」の名前の由来を調べたら「プテラノドン」から来ているそうなので英語圏での発音のし易さから名前を変えたんだろうなと。
— くら (@yabaruk) June 1, 2019
ただ、ラドンがロダンとなるのは、ハリウッド版のみででしょう。
ラドンの名前の由来は、「プテラノドン」です。
「プテ『ラ』ノ『ドン』」と、間の文字をつなげて名称としています。
その他にも、
・アンキロザウルス→アンギラス
・バラノポーダ→バラン
・バラナスドラゴン→バラゴン
このような具合に、実際の恐竜をイメージして、怪獣化したものが名称も近しいです。
おそらく、あくまでもロダンはハリウッド版での名称であり、日本では今後もラドンで呼ばれ続けるでしょう。
まとめ
今回は、
●映画「ゴジラ キング・オブ・モンスターズ」ラドンの発音と表記がロダン?
●映画「ゴジラ キング・オブ・モンスターズ」ラドンが英語表記だとロダンとなる理由は?
●映画「ゴジラ キング・オブ・モンスターズ」ラドンがドロンはハリウッド版だけの表記
これらについてまとめました。
以上となります。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。