映画『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』のラドンは、英語だと発音や表記が日本と違い「ロダン」となっています。『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』でラドンがロダンと呼ばれる理由を解説します。
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この記事の目次
『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』ラドンが「ロダン」と呼ばれる
映画『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』では、ラドンの名前が「ロダン」と呼ばれています。日本と英語では表記も発音も異なっています。
・表記:RODAN
・発音:ロダン
日本版での名称はラドンのため、「LADON」ないし「RADON」と表記し、発音は「ラドン」と考えるのが普通でしょう。しかし、ハリウッド版映画(=英語表記)では終始、「RODAN」(ロダン)となっています。
ラドンとロダンの表記の違いは下記のように多く人が疑問に思っている模様です。
『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』では、ゴジラの発音は「ガッジラ」ではなく、「ゴジラ」と日本語に近い形で発音されています。メイン怪獣があえて日本よりの「ゴジラ」となっているにも関わらず、ラドンだけ違うのは違和感があります。
ゴジラのCMでラドンの発音ロドンに聞こえるなーって思ってたけど
ほんとにRODONなんだな— 香姫 (@uunyuuu) May 30, 2019
ついに、ゴジラがゴッドジラからゴジラの発音になったけど、モスラはモTHラだし、ラドンはロダンなので、あともう一息というところ
— KABOOM✹A11 (@K_B__M) June 1, 2019
一部では、ロダンの表記は誤りではないかという説もありましたが、下記公式Twitterや公式パンフレットでも「RODAN」(ロダン)が採用されており、こちらが正規の発音・表記で間違いないでしょう。
#ラドン 詳細ファイル
研究機関モナークによる呼称「Rodan」
身長:154ft (46.9m)
翼長:871ft (265.5m)#5月31日公開#キングオブモンスターズ #ゴジラ#GodzillaMovie pic.twitter.com/oKJqTvFrpI— 映画『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』公式 (@GodzillaMovieJP) May 9, 2019
『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』ラドンが「ロダン」の理由
[the_ad id="5494"] 映画『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』でラドンが英語だとロダンとなる理由を解説します。ラドンがロダンとなる理由は4つあるといわれています。
①アメリカ人の発音だと「レイダン」となる
②化学物質を連想させる
③温泉を連想させる
④アメリカではロダン(RODAN)が根付いている
それぞれについて、解説していきます。
①アメリカ人の発音だと「レイダン」となる
1つ目の理由は、アメリカ人(英語)での発音の都合です。
日本人であればローマ字読みで解釈をするため、ラドン=RADONとなるでしょう。しかし、アメリカ(英語)ではRADONと表記しら場合、通常に発音すると「レイダン」に近い発音になります。
「レイダン」は四文字で、音の響きが長くなってしまいます。日本ではラドン、英語ではレイダン、スペルを同じにすることで余計に違和感を感じてしまいます。
そのため、同じような発音を目指すために英語でRODANと表記し、ロダンと読ませているというわけです。ラドンとレイダン、ラドンとロダンではあれば、後者の方がより原作に近いしいため、"ロダン(RODAN)"となっているようです。
②化学物質を連想させる
九州で、放射能レベルが急激に上昇しているhttps://t.co/FcCHY3O6aG
地震の前に地殻が割れてラドンガスが放出され、放射線量の増加が見られるということがあるようだが・・・。
レベル4(要注意!)も見受けられる。 pic.twitter.com/YMMiPAAoc0— たかおん 🇯🇵🇨🇳🇰🇷🇹🇼 (@TakaoMorimoto) April 21, 2016
2つ目の理由は、ラドンは化学物質のラドン・ガスを連想させるからです。
ラドン・ガスとは放射性ガスの一種で、吸入量によっては肺がんのリスクを伴います。世界保健機関(WHO)は、2009年に屋内ラドンの参考レベルを改訂し、屋内ラドン濃度が100Bq/㎥未満になるよう推奨しているほです。
温泉など適切な量を守れば健康にも良いと聞きますが、それでも一般的に定着している放射性ガスのイメージが強いでしょう。
つまり、ラドンの名称そのもののイメージがあまり良くないという理由で、レイダンとなった可能性も高いです。
③温泉を連想させる
観た人から“ラドン”が“ロダン”になっているwと、質問されました。
これは、1956年の本多猪四郎監督の『空の大怪獣ラドン』がアメリカに配給される際に『RODAN!』というタイトルになったからに起因します。発音で「ラの歯」という意味に聞こえたり、“Radon”と言えばラドン温泉を連想させるからですw🤪 pic.twitter.com/pNCMR9WzHD
— えいりあんぼぶ (@alienbob_tweet) June 1, 2019
3つ目の理由は、ラドンというのは、アメリカでは温泉を連想させるからです。
アメリカには「ラドン温泉」という有名な温泉があります。別に、それでも「RADON」と表記できなくもないですが、そうすると、怪獣と温泉の名称が混合するため、
・オリジナリティがない
・怪獣の迫力にかける
この2つの問題が出てきます。
特に後者はイメージの観点からも重要であり、「へっ、温泉と同じ名前かよ」なんて舐められていけませんか。あとは個人的な推測ですが、アメリカだと権利関係にうるさいため、ちょっとでも名前がかぶると訴訟などいろいろと面倒なことになりそうです。
訴訟されるとその間は利用ができなくなる可能性もゼロではないため、リスクを避けるためにもラドンを使用しなかったというのも考えられます。
④アメリカではロダン(RODAN)が根付いている
今作はエメリッヒ、ギャレス、石原さとみの「ガッジラ」ではなく「ゴジラ」と発音。渡辺謙の意見もあったそう、しかしラドンは「ロダン」発音。海外はRodanで浸透しているから覆せなかったと同記事より。#キングオブモンスターズ #ゴジラ #映画秘宝#特撮#Godzilla2KingoftheMonsters#godzilla pic.twitter.com/aAf51Ovzyi
— anime漫画特撮TV用 (@animeTV22867676) June 1, 2019
3つ目は、すでにアメリカではロダンが根付いているという説です。
ラドンは、1956年12月26日の映画『空の大怪獣ラドン』という単体映画(↓)で登場しています。
ここにはゴジラはおらず、登場怪獣はラドンとメガヌロンになります。そして、これは海外版としてアメリカに渡っています。
30〜40年くらい前の出来事ですが、そこからすでに「RODAN」がアメリカで定着しているということもあり、『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』でもロダンとなった説もあります。
以上の4点を整理すると下記になります。
・アメリカでは「RADON」だとレイダンになるため、近い音と表記の「RODAN」(ロダン)となった
・さらには、「RADON」はロダン・ガスや、温泉の名称で使用されているため使いにくい
・思い切って「RODAN」(ロダン)で公開したところ、アメリカではそれは定着した
・ハリウッド版で今更、「RADON」と発音と表記は変えられない
公式の発表は特段ないため、あくまでも考察の範囲です。
『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』ロダンはハリウッド版の名前
ハリウッド版ゴジラ、ラドンの表記が"Rodan"になってて????となった。演者もそう発音しているし。気になって「ラドン」の名前の由来を調べたら「プテラノドン」から来ているそうなので英語圏での発音のし易さから名前を変えたんだろうなと。
— くら (@yabaruk) June 1, 2019
ラドンがロダンとなるのは、ハリウッド版のみです、元々、ラドンの名前の由来は、「プテラノドン」です。
「プテ『ラ』ノ『ドン』」と、間の文字をつなげて名称としています。
その他にも、「ゴジラシリーズ」では、
・アンキロザウルス→アンギラス
・バラノポーダ→バラン
・バラナスドラゴン→バラゴン
このような具合に、実際の恐竜をイメージして、怪獣化したものが名称も近しいです。
おそらく、あくまでもロダンはハリウッド版での名称であり、日本では今後もラドンと呼ばれ続けるでしょう。
まとめ
今回は、
●『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』ラドンが「ロダン」と呼ばれる
●『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』ラドンが「ロダン」の理由
●『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』ロダンはハリウッド版の名前
これらについてまとめました。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
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