2016年8月26日に公開された映画「君の名は。」
物語では、三葉と瀧が夢から覚めた(入れ替わりを終えた)後にそれぞれの部屋で泣くシーンがありました。
お互いに気づいたら涙がポロリと出ており、どんな意味があるか気になりますね。
今回は映画「君の名は。」で、三葉と瀧が泣く理由について深掘りをしていきます。
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この記事の目次
映画「君の名は。」三葉と瀧で泣くシーンはどこ?
映画「君の名は。」では、入れ替わり直後の朝、三葉と瀧がそれぞれの部屋で泣くシーンがあります。
泣くといっても、声を出しながら泣きじゃくるようなものではなく、まぶたから自然と涙が溢れ落ちている様子でした。
それぞれの泣くシーンについて振り返ります。
●三葉が泣くシーン
朝起きて、鏡の前で髪の毛を結っているとき、自然と両目から涙が溢れてきています。
この日は滝とミキ先輩のデート当日であり、
「いいなぁ、今ごろ2人は一緒か。
あれ・・・・私・・・・なんで・・・?」
と小さな声で発します。
そして、メール本文の
「私が行きたいデートだけど、もし不本意に瀧くんになっちゃったとしたら、ありがたく楽しんでくること!」
というセリフに続きます。
●瀧が泣くシーン
日付でいうと2016年10月3日朝であり、気づいたらミキ先輩からメールが届いており、知らぬ間にデートの約束がされた日です。
前段として、10月2日に1日かけて口噛み酒を奉納した後、夕日をみながら山の大きな湖を見つめていたシーンがありました。
そこで、四葉「...そうや、彗星見えるかな?」の言葉に反応し、瀧(三葉)は「彗星...」とつぶやい後、
一葉おばあちゃんに「おや、みつは、あんた夢を見とるな」と言われた途端に入れ替わりがとけるのです。
その言葉で「はっ!!」と目覚めた三葉(瀧)がベッドが起き上がり、気づいたら目からポロポロと涙が落ちていきました。
では、2人はなんで泣いてしまったのでしょうか。
年代は異なりますが、日付は同じであり、その意味についても気になりますね。
以下、三葉→瀧の順で記載していきます。
映画「君の名は。」三葉が泣いた理由は?
三葉が鏡を前にして泣いた理由は、自分が瀧のことを好きであると気づいてしまったからです。
三葉は瀧の幸せの願うため、ミキ先輩とのデートのセッティングをしており、自分がそのままデートをしたいと期待を込めて就寝したのでしょう。
しかし、翌朝は糸守の実家で起床しており、自分がデートに行くことはお預けになりました。
起床した直後、「・・・のはずやったのにな・・・」と寂しそうに髪の毛を触っていました。
最初は自分が良かれと思ってセットしたデートでしたが、いざ当日を迎え、自分ではなく本当の瀧とミキ先輩がデートを行うことに、
「2人がこのまま仲良くなって、本当に付き合う関係になったらどうしよう・・・」
と考えるようになったのでしょう。
最初は「デートにいけないのが残念」という気持ちでしたが、それがじわじわと、
「デートで瀧とミキ先輩が仲良くなるのが残念」
↓
「デートで2人が付き合う可能性だってある」
↓
「もしデートで2人が付き合うことになったらどうする?」
と考えをめぐらせ、最後に2人が正式に交際することなった未来を想像したとき、自然と「あれ・・・・私・・・・なんで・・・?」と涙がポロポロと落ちてきたのだと思います。
三葉が瀧に想いを寄せているのは、その直後に瀧に会いに東京に向ったことからもわかるでしょう。
糸守から東京まで、ざっと計算をしても往復で30,000〜40,000円はかかるでしょう。
映画序盤の千円台のパンケーキの価格に驚いていたほど、三葉は倹約家であり、お金には厳しい性格だと思います。
その三葉が数万円ものお金を衝動的に使ってまで会いに行きたい相手が瀧であり、あの時の三葉が理性ではなく感情(=恋)で行動していたのは明らかです。
しかし、実際には2013年と2016年と時間軸の差があり、中学3年生の瀧に「だれ、お前?」と冷たくあしらわれてしまいます。
そして、三葉はそのショックで同日夜に髪を切っており、10月4日も体調不良で学校を休んでしまうのでした。
三葉が髪を切った理由についてもっと詳しく知りたい人がこちらをどうぞ。(別タブで開きます)
映画「君の名は。」瀧が泣いた理由は?
[the_ad id="5494"] 瀧が泣くシーンについては、直接的に瀧に何かあったわけではありません。映画ではおばあちゃんのセリフで入り替りから目が覚めるまで、特段セリフもないですね。
しかし、小説版では夕日の中で湖をみる瀧の心の声が描かれています(↓)
(何かを忘れているような気が、ふいにする。
目を細め、俺も西の空を探す。
それはすぐに見つかる。
ひときは明るい金星の上に、青く光る彗星の尾がある。
何かが記憶の底から出たがっている。
そうだ、以前にも、俺は、...この彗星を
この瀧の心情の後に、おばあちゃんの「おや、みつは、あんた夢を見とるな」というセリフとなります。
思い出そうとしても、記憶がない。思い出したくても、思い出せない。瀧の心情はこのようなところでしょう。
少し話を先に進めると、このシーン後、2016年の糸守はティアマト彗星の落下により消滅していますが、なぜか瀧は覚えていません。
街が吹き飛び数百人が亡くなった大事件であり、藤井司(つかさ)やミキ先輩からも「なぜ知らないのか」と驚かれていました。
ただ、これについては瀧は「知らない」のではなく、糸守の力で三葉入れ替えの相手になったことで「忘れさせられている」のだと思われます。
本来の瀧は2013年のニュースでそれを認知していましたが、三葉との入れ替えが始まった瞬間(あるいはその少し前から)ティアマト彗星の事件と糸守は頭から離れてしまったのでしょう。
ただ、潜在意識の中ではティアマト彗星の事件と糸守のことを身に覚えており、入れ替わった後、夕日で見た景色から無意識にかつての悲劇(ティアマト彗星の事件)が思い浮かんでしまったのだと思われます。
これは瀧自身にはわからないですが、記憶の奥底から湧き出る悲しい感情であり、"自分でもなんだかわからないけど涙が出ている"という状態だと考えられます。
映画「君の名は。」三葉と瀧が泣く意味は?
映画「君の名は。」では、これらのように不思議と涙が出るシーンが多いです。
実は映画の冒頭では、三葉→瀧の交互のセリフで下記の言葉が発せられており、"涙"も一つの意味をなしていることがわかります。
朝、目が覚めると、なぜか泣いている。
そういうことが時々ある。
見ていたはずの夢は、いつも思い出せない。
ただ・・・
ただ・・・
何かが消えてしまったという感覚だけが、目覚めてからも、長く、残る。
ずっと何かを、誰かを探している。
そういう気持ちに取り憑かれたのは多分、あの日から
映画で最初に発せられるセリフで「朝、目が覚めると、なぜか泣いている。」と伏線が惹かれています。
瀧と三葉は入れ替わりの後、お互いの記憶は徐々になくなっていき、最終的には名前すら思い出せないほどになります。
それは入れ替わりができていた最中でも同じでした。
歴史改変により2人の記憶は消え失せても、入れ替わりを行った体と心は潜在的に記憶を残していたのでしょう。
だからこそ、瀧と三葉がラストの階段での再開前、お互いに「はっ」となったわけです。
「朝、目が覚めると、なぜか泣いている」とは、大切な相手を自然と忘れてしまう悲しみを表現しているのだと思います。
忘れしまうから「ずっと何かを、誰かを探してい」たのでしょう。
まとめ
今回は、
●映画「君の名は。」三葉と瀧で泣くシーンはどこ?
●映画「君の名は。」三葉がデート日に泣いた理由は?
●映画「君の名は。」瀧が夢から覚めて泣いた理由は?
●映画「君の名は。」三葉と瀧が泣く意味は?
これらについてまとめました。
以上となります。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
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