映画「ミックス。」の作中で、「チョレイ」とう言葉使われるシーンがありますね。
富田多満子(役:新垣結衣)と萩原久(役:瑛太)が、中国料理屋の楊(役:蒼井優)と張(役:森崎博之)とミックスで対戦している時です。
作中で使われたチョレイの意味が気になりますね。
今回は、映画「ミックス。」で使われた「チョレイ」の意味について深堀りをしていきます。
[the_ad id="5800"] [the_ad id="5494"]この記事の目次
映画「ミックス。」でのチョレイのセリフの意味は?
映画「ミックス。」でチョレイのセリフが使われるシーンは?
ミックスで「チョレイ」の言葉が出てくるのは、物語中盤の練習シーンです。
多満子・萩原と楊・張のミックスで対戦をした時、使われていましたね。
1回目の試合で、楊と張は練習試合といえども本気の様子であり、得点が決まるたびに、
「チョレェェェェーーーイ!!!!」
「チョレイィィィ!!!」
という具合に大声をあげていました。
中国人を演じる2人(蒼井優、森崎博之)はご存知の通り、日本人ですが、本当の中国人かと思うくらい演技が抜群でしたね。
2回目(=最後)の試合では、多満子と萩原は楊と張に勝利をしますが、最後に萩原がスマッシュを決めた後に多満子と2人で
「チョレイ!!!」
と声を揃えて、使っています。
ただ、そのまま練習の疲れで床に寝転んだ後、
萩原「チョレイって何・・・?」
多満子「・・・知らないっ・・・」
という、会話を交わしており、当の本人たちも意味はよくわかっていないようでした。
楊と張が使っており、ずっと練習をしてきたから、自然と出た言葉なのでしょう。
では、「チョレイ」とはどんな意味なのでしょうか。
映画「ミックス。」でのチョレイの意味は何?
実はこの「チョレイ」という言葉には明確な意味はありません。
中国語では、喜びをあらわす言葉にチョレイと発音するものはなく、下記の言葉が一般的です。
「わーい!!」→哇
「やったー!!」→做到了、成功了
「嬉しいー!!」→我很高兴
ただ、言葉のルーツをたどっていくと、2004年アテネ五輪、2008年北京五輪と2大会連続で金メダルに輝いた中国の英雄・馬琳(ば りん)選手が最初に使用したといわれています。
シェークバック表なのに、中国で一番好きな選手は馬琳w いや、下回転サーブ→相手がバックにツッツキ→三球目クロスにフォアドライブの流れが一番芸術的だと思ったのが馬琳なんですw#卓球 pic.twitter.com/X5wxHZS2yl
— ぎし (@gissui) April 12, 2019
 
馬琳選手のプロフィールはこちら(↓)
名前 | 馬琳 |
---|---|
読み方 | ば りん |
国籍 | 中国 |
生年月日 | 1980年2月19日 |
利き腕 | 右 |
世界ランク | 最高1位(2002年10月) |
オリンピック | 04アテネ(金)、08北京(金) |
馬琳選手は2000年頃から引退した2014年までのおよそ14年間、ポイントを上げるためにチョレイと叫んでいたようです。
馬琳選手は2大会連続の金メダリストであり、技術面だけでなく、そのパフォーマンスも注目されていたことでしょう。
馬琳選手がチョレイを使い出したことで、周囲の憧れを持った選手たちも真似して使い出した・・・という可能性は十分にありえます。
詳細は後述しますが、日本の張本智和選手もチョレイを使っていますね。
言葉の意味の推測になりますが、「物や能力が出てくる」という意味の中国語に「チュライ(出来)」と言う言葉があります。
チュライが少し変形をして、チョレイとなった可能性はあり、日本語でいう「やった」「よっしゃ」と言う意味があるのではともいわれています。
日本でも英語の「do not mind」(=気にしない)を「どんまい!」と和製英語に変えてしまっており、同じような感じで「チョレイ」も浸透していった可能性はゼロではないでしょう。
チョレイと叫ぶメリットはあるの?
映画「ミックス。」や実在する選手も使われている「チョレイ」ですが、メリットはあるのでしょうか。
現時点でいわれているのは、
・大きな声を出すことでモチベーションを維持する
・相手選手への牽制や威嚇
・自分の集中力と調子を維持する
・試合のプレッシャーを緩和させる
という意味があります。
得点を決めるときに使用するのが通常であり、そう考えると上記4つはあながち間違っていないと思われます。
映画「ミックス。」でのチョレイのセリフは張本智和の方言?
[the_ad id="5494"] 日本の張本智和選手も、得点後に「チョレイ!!!」と大きく叫ぶことで有名ですね。 
張本選手は2003年生まれながら、すでに日本の卓球界を背負い人材です。
 
2018年のITTFワールドツアーグランドファイナル男子シングルスでも世界史上最年少となる15歳172日での優勝を果たしています。
 
世界ランキングでも最高3位と日本を代表する若き逸材です。
 
#卓球 のワールドツアー上位選手によるグランドファイナル第3日。シングルスの男子準決勝で、張本智和選手がウーゴ・カルデラノ選手(ブラジル)を4-0で退け、初の決勝進出を決めました。 https://t.co/7XQPRL736d #がんばれニッポン pic.twitter.com/7Y0Z5xQYZ4
— 日本オリンピック委員会(JOC) (@Japan_Olympic) December 15, 2018
 
張本選手のプロフィールはこちら(↓)
名前 | 張本智和 |
---|---|
読み方 | はりもと ともかず |
国籍 | 中国→日本(2014年帰化) |
生年月日 | 2003年6月27日 |
身長 | 175cm |
体重 | 64kg |
利き腕 | 右 |
世界ランク | 最高3位(2019年1月) |
しかし、そんな張本選手も、なぜチョレイを使っているのか、明確な理由はないと公言しています。
幼稚園時代からチョレイと叫んでいたようであり、本人も無意識のうちに使っていたようです。
実際、日本のメディアから「なんでチョレイを使っているのか」という質問を聞かれ、
「愛ちゃんの『サー』と同じく、言葉に意味があるわけではないんです」
「勝ちたい時や点数を取った時に、大きな声を出すことで自信がついたんです。」
張本選手は両親がともに中国人であり、2014年春に父と妹ともに帰化をしています。
幼稚園時代は中国国籍になるため、前述した中国の英雄・馬琳選手の真似を無意識にしていた・・・という可能性はゼロではないでしょう。
ただ、張本選手もチョレイは中国語ではないことを話しており、一体何語なのかといのは、今後も明らかにならないかもしれません。
新垣結衣と張本智和のチョレイはどっちが先?
「チョレイってなんなの」
「知らん」
撮影は張本君が世間に知れ渡る4ヶ月前。公開は既にチョレイが浸透してる10月。
縁を感じるシーン。#ミックス— T.K.M. (@tabletennistkm) October 20, 2018
実は、映画「ミックス。」でチョレイが使われたのは、日本にチョレイが浸透する前の話です。
時系列を明記すると、下記になります。
・2017年2〜3月
映画「ミックス。」撮影期間
・2017年6月
世界選手権にて、張本選手がリオ五輪銅メダル・水谷選手を破る
→チョレイが一気に広がる
・2017年10月21日
映画「ミックス。」公開日
張本選手は一気に世の中の注目を浴びたのは、2017年6月にリオ五輪・銅メダルの水谷選手を破ったときでしょう。
一方で、ミックスは映画公開は2017年10月ですが、撮影期間は同年2〜3月。
日本にチョレイが浸透する前に、新垣結衣さんたちは使っていたようです。
どこから言葉を調べてきたのかは謎ですが、中国人関係者から母国では・・・という話があったようでうs。
ミックスの監督である石川さんもインタビューで下記のように答えています。
後は「チョレイ!」も入っています。撮影は2月だったので、世界卓球で張本選手の「チョレイ!」有名になる前だったのですが、中国人選手は「チョレイ」を言うみたいで。
それも盛り込んでいます。まさか撮影後にあそこまで「チョレイ」が流行るとは…(笑)。
実際に中国語監修の人に聞いても「チョレイは意味がない」っていうのも面白かったですね。
映画には日本で実績のある卓球選手も実名で登場しています。
・石川佳純
・水谷隼
・伊藤美誠
・木造勇人
・吉村真晴
・浜本由惟
残念なことに、張本選手の出演はなかったですが、次回作があれば登場することは間違いないでしょう。
まとめ
今回は、
●映画「ミックス。」でのチョレイのセリフの意味は?
●映画「ミックス。」でのチョレイのセリフは張本智和の方言?
●新垣結衣と張本智和のチョレイはどっちが先?
これらについてまとめました。
以上となります。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
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