ドラマ「スパイラル〜町工場の奇跡〜」が放送されて話題になっています。

原作は「ハゲタカ4.5 スパイラル」であり、かつてドラマ化・映画化もされた「ハゲタカ」のスピンオフシリーズです。

今回は「スパイラル」と「ハゲタカ」の登場人物やキャストについて調べてみました。

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スパイラル ハゲタカ【キャストと登場人物】

過去のハゲタカシリーズ

過去のハゲタカシリーズのドラマ、映画のうち3本は放送・放映を終えており、今回のスパイラルが加わると全4本になります。

タイトルハゲタカ
ハゲタカ
ハゲタカスパイラル
放送・放映テレビドラマ映画テレビドラマテレビドラマ
制作NHK東宝テレビ朝日テレビ東京
時期2007年2月〜3月2009年6月公開2018年7月〜9月2019年4月〜6月
原作・ハゲタカ
・ハゲタカII
・レッドゾーン・ハゲタカ
・書き下ろし
・ハゲタカ4.5

スパイラルはハゲタカ本編のスピンオフ作品であり、主人公は本編の鷲津政彦ではなく、芝野健夫になります。

芝野は鷲津とは対照的に情熱的であり、誠実なキャラクターです。

大手銀行のいち支店から着々と成果を重ね、企業再生家に転身。

そして、大手企業のCRO(最高リスク管理責任者)を担当するまでに至るまでのサクセスが、多くのサラリーマンに好評なのかもしれません。

キャストと登場人物の比較

スパイラルとハゲタカ、気になる2つの作品のキャストと登場人物を比較してみましょう。

今回はキャストをメインに記載していくため、ドラマで登場した人物を役割ごとに配列してみました。

ハゲタカについては同じテレビ朝日で放送された2018年のキャストを参考にしており、ドラマ初回放送時点での職業にしています。

●ハゲタカ【ドラマ】キャストと登場人物

役割登場人物キャスト職業
主人公鷲津政彦綾野剛ファンド企業代表
ヒロイン松平貴子沢尻エリカホテル企業社長
主人公サポート①佐伯宗徳杉本哲夫ファンド企業社員
主人公サポート②中延五朗光石研ファンド企業社員
ライバル芝野健夫渡部篤郎企業再生家(執行役員)
大御所飯島亮介小林薫銀行常務取締役

●スパイラル 【ドラマ】キャストと登場人物

役割登場人物キャスト職業
主人公芝野健夫玉木宏専務取締役
ヒロイン藤村浅子貫地谷しほり-
主人公サポート①藤村望戸塚純貴-
主人公サポート②久万田五郎福士誠治研究員
ライバル村尾浩一眞島秀和信用金庫支店長代理
大御所藤村登喜男平泉成中小企業社長
大御所桶本修國村隼工場主任

比較するとわかりますが、主要の登場人物で両作品に出るのは「芝野健夫」ただ一人であり、それ以外は一新されていますね。

キャストの職業に注目するとハゲタカが大企業を中心に描かれた物語であり、登場人物も社長など役職がついています。

一方で、スパイラルは中小企業の再生をテーマにしており、町工場を主戦場として描くため、本編と比較しても大きく職業が異なっています。

スパイラルの主人公である芝野も大企業の執行役員から、中小企業へ転身します。

肩書きこそ専務取締役ですが、従業員10名足らずの会社であり、自身も営業活動を行うべく、積極的に足を運んで仕事をしていきます。

金融系の企業にしても、ファンドと信用金庫(原作では組合)と物語に応じて大きく変化しています。

藤村浅子と望は姉弟の関係ですが、職業は確定しておらず、明記はしませんでした。

(原作では、望は芝野を尊敬してマジテックの営業職へ成長していきます)

スパイラル ハゲタカ【共通の登場人物】

次にスパイラルとハゲタカで共通の登場人物を紹介します。

ドラマの主要人物では前述の通り、芝野健夫だけになります。

しかし、原作をよく読むと、少しだけハゲタカの主要人物(鷲津政彦と飯島亮介の2人)が登場します。

彼らがドラマに登場するかは定かではないですが、ハゲタカシリーズを知る人には、登場したらかなり嬉しい人物なのは間違いありません。

以下、原作のネタバレ要素はありますので、ご注意ください。

鷲津政彦

ハゲタカ本編の主人公・鷲津政彦は、スパイラルでも登場します。

登場シーンは非常に短く、冒頭、中盤、終盤にそれぞれ少しだけ現れます。

鷲津は、スパイラルに登場する天才的な発明家のマジテック社長・藤村登喜男と物語のおよそ20年前の1986年10月に出会っています。

当時は鷲津は売れないピアニストであり、明日の生活費もままならない状態。

まだファンド設立をする前で国内での仕事に大きく行き詰まってた苦しい時期でした。

そんな時に手を差し伸べたのが藤村でした。

同じ大阪に住んでおり、通っているバーか何かが同じだったのでしょう。

「おまえ、ニューヨークに行け。そこで、必死にもがいて闘ってこい」

目の前に封筒が差し出された。

封筒の口から分厚い一万円が見えた。

(略)

「あんた、金をドブに捨てることになるで」

この時の金額は100万円。

誓約書には

「3年以内に大阪の大ホールでジャズピアノのソロあるいはトリオのライブを行うこと」

「コンサートの開催の暁には、鷲津政彦の出演料の全額を藤村登喜男に支払うことを約束する」

という記載がありました。

結局、この100万円は藤村が強引に鷲津に渡しましたが、鷲津はピアニストになることはなく、誓約書だけが藤村の自宅に残る形になりました。

この誓約書を発見した芝野が、驚きながら鷲津に電話をかけるシーンが中盤にあります。

マジテックの買収を狙うのが鷲津がかつて設立したホライズン・キャピタルであり、芝野はホワイトナイトで買収して欲しい旨を伝えるのです。

芝野からの連絡を予想していた鷲津ですが、マジテックの業績を計算した上で「これは救いようがない」と自らの資金を投じることをせず、芝野とマジテックを見捨ててしまうのです。

しかし、最後の最後で、鷲津が東大阪の工業団地を入札で競り落とし、結果的にマジテックを救うことになります。

飯島亮介

他にもハゲタカの主要人物の中では、飯島亮介も登場します。

飯島は三葉銀行時代の芝野の上司であり、退行後は出世を果たして日本経済界のフィクサー的存在まで上り詰めています。

登場シーンは物語の中盤。

芝野がたまたまテレビをつけた時でした。

リーマンショックが起き、世界最大の保険グループのAIGが国有化され、メリルリンチはバンク・オブ・アメリカに吸収されるか否かの瀬戸際と報道されていました。

その時にテレビに映っていたのが、かつて上司である飯島亮介。

リーマンショックに伴うゴールドバーク・コールズ再生の責任者という大きな役者を任されられ、インタビュアーに対して「日本としてもやれることをやりたいと思います」と誠実に話しています。

芝野はその様子を食い入るように見ており、「芝野さん、よだれが出てまっせ」と同僚から指摘を受けています。

そして、そのすぐ後に飯島からヘッドハンティングの電話がかかってくるのです。

「期待しています」

「何、他人事みたいまことを言うとんねん。おまえ、大至急ニューヨークに来てくれるか」

(略)

「なぜですか」

「きまっとるやろ。GCの再生を手伝ってほしいんや。一筋縄ではいかん連中ばっかりや。おまえのような手練がおらんとやってられませんのや。な、頼むで」

かなり強引な誘いですが、世界恐慌とまで呼ばれる事態で、かつ、アメリカ企業の再生を依頼されるという、芝野の実力を改めて感じることができるシーンでした。

芝野は、マジテックのことがなければ真っ先に向かっていただろう・・・と心の中でつぶやきます。

最終的に芝野は誘いを断り、マジテックへの再生に全力を注ぎます。

まとめ

今回は「スパイラル」と「ハゲタカ」の登場人物やキャストについて調べてみました。

取り扱うテーマが異なるため、キャストは一新され、人物の職業も大きく異なりますね。

また、原作では少しだけスパイラルに登場する鷲津、飯島。

ドラマでは主要人物ではないですが、登場するのか否か、注目していきたいですね。

以上となります。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

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