2012年5月25日に公開された映画「メン・イン・ブラック3」。
エージェントK(トミー・リー・ジョーンズ)とエージェントJ(ウィル・スミス)の集大成の作品であり、2人の関係性が深くわかる物語でした。
作中ではエージェントKが現代では無口でありながら、過去や歴史改変後は饒舌になっていました。
一体、Kはどのような心境の変化があったのでしょうか。
今回は、映画「メン・イン・ブラック3」でエージェントKが無口の理由な理由について深掘りをしていきます。
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この記事の目次
映画「メン・イン・ブラック3」エージェントKが無口という伏線
映画「メン・イン・ブラック3」では、冒頭からエージェントKが無口や無愛想とあることが強調されていました。
なぜ無口なのかの理由は後述しますが、まずは下記のシーンのように序盤でJがKの人間性に対して話をする描写が多いです。
これは演出面で「K=無口なキャラクター」を鑑賞者へ与えると共に物語への伏線をひいています。
具体的なシーンは下記になります。
「楽しむ?それが楽しいって表情なのか」
この問いに対して、Kは「感情は出さん」ときっぱり返事。
Jはその後に「だから一生、無表情?」
「俺が先に死んだらマシな弔辞を。(略) J、君ともっと話したかった。
だが、私は老いぼれ。
苦虫を噛み潰した顔で付き合いが悪かった」
J「なぜ、そんな性格に?何があったんだ?」
K「幸せの秘訣を?」
J「あんたが幸せだって?」
K「秘訣はイヤなことをは尋ねない」
上記のようなセリフで、Kが無口であり、Jに対して無愛想であることが鑑賞者も理解できると思います。
映画「メン・イン・ブラック3」エージェントKがJに隠していた秘密とは?
映画「メン・イン・ブラック3」エージェントK無口な理由を考察するにあたり、KがJに隠している秘密について理解する必要があります。
KがJへ秘密にした最大の点は、Jの父親(ジェームズ・ダレル・エドワーズ大佐)がKをかばってボリスに殺されたことでした。
これは物語の終盤で描かれており、大佐が死亡した直後に小さな黒人の少年が「パパはどこ?」と近づいてきますが、それが幼い頃のJです。
Jと幼い少年は珍しい形の同じ銀時計を持っていたのです。
Jは以前に、この時計を父親の形見と話しており、見事に一致したわけです。
その後、少年はKのニューラライザーにより「父親はいるけど思い出はない」という記憶に書き換えられます。
もちろん、同時にMIBであるKの存在も記憶から消されてしまいます。
Jと父親については、物語の前半部分で操作で立ち寄った中華料理店で下記の会話がなされており、伏線がはられています。
K「おやじと話した"死ぬ前に何を食いたいか"これはご免だ」
J「俺は、おやじと、キャッチボール。・・・だが、おやじはいなくて、壁が相手だった。」
K「親を恨むな」
J「恨むも何も、親父を知らない」
Kは「メン・イン・ブラック」でJと出会う前の段階で、幼いJとすでに出会っており、スカウトをしたのもジェームズ・ダレル・エドワーズ大佐の息子で優秀な人材であることを予め認識していたからでしょう。
また、2つ目の理由として、KはMIBにJ(当時はジェームズ・エドワーズ)を引き込むことで、いつかJに対して真実を打ち明けることができるのではないかと考えていたのではないでしょうか。
KがMIBを抜ければ自身の記憶を書き換えられてしまいますし、一般人であるジェームズ・エドワーズにMIBのことを話すわけにもいきません。
そのため、少し荒削りな方法ですがJをMIBに引き込んで頃合いを見計らっていた可能性はゼロではありません。
さて、上記から、KがJに秘密にしているを整理すると、
・Jの父親(大佐)はKをかばった死んだこと ・大佐の死亡によりJの記憶を書き換えざるを得なかったこと ・JがMIBにスカウトした2つ目の理由(考察)これらの3点があると思われます。
映画「メン・イン・ブラック3」エージェントKが無口の理由を考察
[the_ad id="5494"]では、映画「メン・イン・ブラック3」エージェントKがJに対して無口の理由を考察していきます。
そもそも、Kが若い頃は饒舌だったのに、現代で無口になった転機は「ジェームズ・ダレル・エドワーズ大佐の死」にあることは間違いないでしょう。
ボリスの事件が転機になり、Kが変わった事は若い頃のOとJの会話から推測できます。
J「ケープカナベルであったことだよ」
O「彼はそれでかわった、散策しないで」
J「彼とは長い仲なんだろ」
O「それも機密よ」
では、なぜKが無口になってしまったのか。
前項で述べた「Jへの秘密」から考察することが可能であり、下記3つの理由だと思います。
①Jに父親(大佐)のことを話せないため ②①によりJが過去に戻り復習するのを防ぐため ③Jに申し訳ない気持ちでいっぱいであるためでは、それぞれについて考察をしていきます。
①Jに父親(ジェームズ・ダレル・エドワーズ大佐)のことを話せないため
①Jに父親(ジェームズ・ダレル・エドワーズ大佐)のことを話せないため。
これはKがMIBのエージェントであり、その規則により書き換えた記憶を話すことは例えJでも禁じられているからでしょう。
あくまでもKは、「MIBのことを知らないジェームズ・エドワーズ」をJとしてスカウトしているため、それ以前のこと話すのは規則に反します。
話せないから無口になったというよりも、無口を貫くことで余計な事は一切口にしない、という決心があったのではないでしょうか。
そもそも、Jにとっては(記憶を書き換えられているため)父との思い出そのものがなく、記憶上では悲痛の別れはしていません。
KからJに対して、ジェームズ・ダレル・エドワーズ大佐のことを話す事は、Jの人生そのものを根元から大きく変えてしまう恐れがあります。
Kは自らのボロをJに対して出すのを控えるため、昔のように饒舌な自分を押し殺したと推測できます。
②①によりJが過去に戻り復習するのを防ぐため
②①によりJが過去に戻り復習するのを防ぐため
2つ目の理由は、仮にJが父親(大佐)、ボリスの事を知った際、復習に向かうことを恐れたのではないでしょうか。
作中ではボリスはかなり強いエイリアンであり、Jが一人で太刀打ちした場合、今度はJが殺される可能性があります。
そうすると、Kは大佐だけでなく、Jも死に追いやってしまうと考え、頑なに口を閉ざして必要な言葉しか発しなくなったのだと思います。
特にKはJに対して、ボリスに関わるなと強く忠告をしており、Jを遠ざけるような発言をしています。
少し厳しい言葉ですが、これもKなりの配慮だったと思われます。
J「面白い、こっちもそう書く」
K「2週間、停職だ」
J「バカな!」
K「「4週間に延長。全部、知ろうとするな」
③Jに申し訳ない気持ちでいっぱいであるため
③Jに申し訳ない気持ちでいっぱいであるため。
最後はK自身の内面的な問題であり、Jに対して申し訳ない気持ちでいっぱいであり、明るく振る舞うことを控えていた可能性があります。
そして、控えているうちにいつしか明るくなることもできなくなっていた・・・というわけです。
ジェームズ・ダレル・エドワーズ大佐の件でJに対して無口になるのは何となくわかりますが、Oとの関係がぱったり終わっているのは少し変です。
MIBでは恋愛禁止という規則ですが、それにしても態度が変わりすぎです。
おそらく、KはJを父がいないという境遇にしてしまったため、自分だけ幸せにる事はできないという自責の念のから、Oとも距離を置いたのだと思います。
Kは若い頃から真面目な存在であるため、大佐が死んでしまい、「もう少し自分に力があれば彼は殺されなかった」と考えても不思議ではありません。
そして、そう考えたからこそ、その後はガムシャラに仕事だけを考えるようになり、エージェントとしての腕を磨いていったのではないでしょうか。
映画「メン・イン・ブラック3」エージェントKは歴史が修正された後は饒舌になる
映画「メン・イン・ブラック3」では、エージェントKは歴史が修正された後は饒舌になっています。
おそらく、それはKは「何も知らない」と言いつつも、Jが未来にいったことを何となく察したからでしょう。
「メン・イン・ブラック3」では、全部で4つの世界線が登場しています(↓)
世界線 | 1969年 | 2002年 | Kの存在 |
---|---|---|---|
①2作品目から続く世界 | ボリスは片腕だけ破壊され、刑務所行き。 | ボリスが脱走。過去に戻りKを殺す(→②の世界線へ) | 死亡 |
②ボリスが①を書き換えた世界 | Kはボリスとの戦いで死亡。ボリスは生存。 | Kは1969年にボリスとの戦いで死亡。ボリスが地球を襲う。 | 死亡 |
③Jが遡った世界 | 【物語本編で描かれた世界】ボリスは死亡。 | (本編では描かれず) | 生存 |
④Jが②を書き換えた世界 | ボリスは死亡?刑務所? | 中華料理屋でボリスもしくはその手下もと戦闘。ボリスも手下も死亡した | 生存 |
①と②については説明不要でしょう。
本来の世界でボリスが刑務所から脱獄して、過去に戻りKを殺害。
そのため、Jが起きた瞬間から②の世界(Kが死んでいる世界)となります。
Jはその世界線で1969年の過去に戻り、ボリスをKと共に殺します。←これが物語の大部分で描かれています。
④の世界線はボリスが無理やり作った②の世界を元に戻した形になり、①の延長にあるともいえます。最後に2人で朝食を食べているシーンはこの世界です。
Jが「あんたが知らないことを、俺、知っているかも」と話しており、ここでのKはJが過去であった若い頃のKではなく、メンインブラック2から継続している元々の世界のKです。
④の世界線では、ボリスが1969年に死んだか、2012年(中華料理店での銃撃戦)で死んだかまでは描かれていません。
ただ、Kが「(ボグロダイドは?)全滅した」という言葉から、ボリスは世の中にいないことは間違いありません。
会話では、
・中華料理店へ向かった(=エイリアンがいるという通報があった)
・その夜に電話をした
この2点が事実としてあるため、中華料理屋で(ボリスもしくはボリス手下のボグロダイド人)エイリアンを撃退したことは間違いないでしょう。
しかし、どの歴史になっても、ジェームズ・ダレル・エドワーズ大佐が死亡した事実は変わっていないため、Kからすれば昨晩に、
・「ボグロダイド人」との抗争があり
・「Jが一晩不在だった」という事実があった
・Jが意味深に「銀の時計」を机においた
この3つから何となく過去に戻ったことの察しがついたのだと思われます。
それで、本来は自らの口から説明をしようとずっと受け止めていた事実を、Jが自分の目で見にいったことで、胸に抱えていたものが一気に解消されて気が楽になったのだと思います。
まとめ
今回は、
●映画「メン・イン・ブラック3」エージェントKが無口の理由は?
●映画「メン・イン・ブラック3」エージェントKがJに隠していた秘密とは?
●映画「メン・イン・ブラック3」エージェントKが無口の理由を考察
●映画「メン・イン・ブラック3」エージェントKは歴史が修正された後は饒舌になる
これらについてまとめました。
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