ドラマ「集団左遷」が放送され、福山雅治さん演じる片岡洋支店長に注目が集まっていますね。

 
原作の1つでもある「銀行支店長」の主人公・片岡史郎(ドラマと異なる名前)も同じように部下想いであり、仕事熱心です。

 
今回は「集団左遷」主人公・片岡支店長の性格と人柄について深掘りしていきます。

 
 

 

片岡支店長 性格と人柄

ドラマと原作では設定が若干異なりますが、一つの組織を束ねる支店長という役目は同じです。

 
共通点は仕事に対して情熱的に取り組んでいるという点です。

 
原作では44歳、ドラマでは福山さんの年齢に合わせて50歳とほぼ同じ世代での設定です。

 
副頭取から直々に飯田橋支店へ異動を命じられるなど、社内での評価は良い方だと思われます。

 
原作が発行されたのが1992年とはいえ、銀行員としての福利厚生に加えて年収1,500万円をもらっている設定であり、社会的に見ても優れている人物というのがわかります。

 

仕事熱心な支店長

仕事に対しては非常に熱心であり、言葉遣いの細かい部分まで気をつかっています。

 
原作では細かい心理描写まで書かれていますね。

 
着任当初で化粧が派手な木田美恵子(役:中村アン)を見かけたシーンでも、

 

「いまの女性は?」

「ああ、木田君です。ウチで一番のベテランですよ」

「ふーん、ずいぶん」派手だな、と言いかけて、「大柄だな」と、言い直した。

まだ支店全体の風向きがわからないのに、うっかりしたことを言って、反発をくらっては困る。

 
と、慎重に言葉を選んでいます。

 
いざ仕事になれば、「ダメ社員たち」の行動に頭を抱えながらも、常に自分も現場の一線に出て仕事に取り組みます。

 
ノルマが足りない得意先係りとの会議では、あえて自分と次長の真山徹で残りのノルマの口数を分ける提案をします。

 
さらに、やる気を見せない真山を見て、配分を自分に多く課しています。

 
一口は1,000万円であり決して簡単な数字ではありません。

 

 

「どうだい真山君、いいことを考えた。」

「君とボクとで残りの十二を半分ずつ受け持たないか。君が六口、ボクが六口、無理かどうか我われで確かめてみよう。」

(略)

「私は原案のままでも六口やることになっています。毎月一口がいいところですよ」

「わかった。それならボクが八口やろう。君は残りの四口をやってくれ。それならいいだろう」

 
自分が率先して仕事を行い、部下に手本を見せていきます。

 

部下想いな一面も

片岡は部下想いな一面も多数あります。

 
原作では、当時の社会性を配慮して、部下の前では弱音は吐かずに毅然とした態度をとることが多いです。

 
しかし、ノルマに喘ぐ平正樹へは、自らとってきた案件を本人の知らないところで譲り渡す、粋な計らいをするのです。

 
三嶋食品という会社の給与振込を六十口取れた時の話です。

 

「ハッパをかけるだけじゃなく、仕事がうまくいく面白さも知らせなければいけません。

(略)

今回のこのご契約を部下の一人にとらせたいのです。

明日にでも部下を寄越しますから、彼に9度変えて契約することになったという形にしていただけないでしょうか。」

「分かりました。そんなにうまく演じられるか分かりませんが・・・」

ありがとうございます、と言って、私はテーブルの上に手をつき深く頭をあげた。

 
人から紹介された案件とはいえ、契約を先延ばしにして良いことはありません。

 
それでも部下のためにとわざわざお願いするあたり、支店長としての面倒見の良さが描かれています。

 
当然、部下の平には最後まで内緒にしておくのです。

 
結果的には失敗をしてしまいますが、平はその後に16億円の不動産融資案件を持ってくるなど、営業面で大きく成長していきます。

 

明るくてコミカル(?)

原作の片岡支店長は、仕事に対して情熱的であり、野心家の側面も持ち合わせています。

 
副頭取の機嫌を害さないよう順調に出世を目指していく姿もありました。

 
一方で、ドラマでは厳格さ、威厳さよりも弱い部分や、コミカルな部分も強調されていくようです。

 
これは主演の福山さん自身が語っていますね。

 

「片岡は諦めきれない男。

そして“上手くやれない男”だと解釈しています。

会社のため、仲間のため、取り引き先のため、家族のため、そして自分のプライドのために頑張るのですが、その頑張りが必ずしも最適解ではない。

でも、台本を読ませていただき、片岡の“上手くない頑張り方”に不思議な愛おしさを感じました」

 
原作では、常に的確に物事を進めていく存在ですが、ドラマでは不器用な一面もあるみたいです。

 
他にも原作にはない、妻・かおりとの心温まるシーンや、親友たちと岩盤浴で語るシーンなど、仕事以外の片岡もかなり描かれており、人間性の部分にもかなり注目が浴びると思われます。

 

片岡支店長 名言・決め台詞

原作では、仕事に厳格ながらも部下を度々救っており、徐々に信頼を勝ち取っていきます。

 
ドラマの名言もこれから増えていくと思いますが、まずは原作での名言・決めセリフをピックアップしていきます。

 

「・・・誰か呼ぶかい」

原作では木田恵美子がテラー主任であり、ある日、横柄な客からクレームを受けているのを見かけ、自ら客に話しかけていきます。

 
片岡の立ち回りの良さでクレーム客は銀行を出た後、木田は心が緩んでしまい、思わず泣いてしまうのです。

 
そんな時に、片岡が木田に向けて送った言葉です。

 
泣いている木田にどうしていいかわからず、とっさに出てきた一言でした。

 

「私はいくからな、早く泣きやんで店頭にいってくれよ。

いやその顔じゃ店頭は無理だな。

食事にいった方がいいな・・・誰か呼ぶかい」

 

「臆病なんだよ、あいつらは。」

次長の真山徹が進めていた、田口ビューティーサロンへの11億円の融資が本部の審査で却下された時の言葉です。

 
田口ビューティーサロンのスキャンダルもあり、支店だけの努力ではどうにもできませんでした。

 
落ち込む真山を前にして、本部への怒りをあらわにします。

 

「臆病なんだよ、あいつらは。

オレたちの苦労も知らずに、商売なんか放っておけば、自然に湧いてくるとでも思っていやがる・・・・」

 
私は靴の先でデスクの横っぱらを蹴飛ばした。

 
真山の気持ちを汲んで最初は演技のつもりで話していましたが、徐々にそれも忘れるくらい、片岡は本気で怒っていました。

 
自分ごとのように怒る様子に真山は心を打たれて、徐々にですが、仕事に前向きに進んでいきます。

 

「時代遅れでも何でも構うものか。」

最終的に片岡は銀行を退職し、新しい道に挑戦することを誓います。

 
原作の最後では、家族に連れられたオーストラリアに旅行へ向かいます。

 
探知機を抜けた後に片岡がふと今後の人生について悟るシーンがあります。

 
物語の最後の文章になっており、清々しい雰囲気が出ていますね。

 

この旅行から帰ったらオレはもう一度、挑戦する。

時代遅れでも何でも構うものか。

寝る時間を削ってでも、取り組みたい仕事を見つけて、とことん打ち込んでやるんだ。

 

まとめ

今回は「集団左遷」主人公・片岡支店長の性格と人柄について、原作をベースに深堀をしてみました。

 
ドラマでも放送回が進むにつれて、片岡の様々な一面が観れると思いますので、非常に楽しみですね。

 
以上となります。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

 

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